
報道資料
平成20年8月27日
総務省沖縄総合通信事務所
本無線局は、「ユビキタス特区」(注1)として指定された那覇市及び豊見城市(とみぐすくし)において、世界初のVHF帯におけるMediaFLO方式(注2)による、携帯端末向けマルチメディア放送サービスの実証試験プロジェクトを推進するために開設するものです。
この実験試験局は9月下旬から試験電波の発射を開始し、11月下旬の開局を予定しています。
なお、VHF帯を用いた携帯端末向けマルチメディア放送方式については、総務省情報通信審議会でも検討が進められているところです(注3)。
−試験概要は別紙のとおり−
注1 ユビキタス特区」は、総務省が世界最先端のICTサービスを開発・実証できる環境を整備するとともに、他国の「ユビキタス姉妹特区」との連携などにより、日本のイニシアティブによる国際展開を図ることを目的として、「ICT改革促進プログラム」(平成19年4月20日)及び「ICT国際競争力強化プログラム」(平成19年5月22日)に基づき創設したもので、実験試験用の電波の利用につき、迅速な免許処理を行える体制を整備しています。
注2 メディアフロー(MediaFLO)*1
国際電気通信連合(ITU)において標準化された携帯端末向けのマルチメディア配信方式であり、米国では主要都市で実用化されています。
米国ではUHF帯(700MHz帯)の周波数が用いられており、我が国でもユビキタス特区制度により、UHF帯を用いる実験試験局の免許が付与*2されています。
今回、世界で初めてVHF帯を用いたフィールド試験を行おうとするものです。
*1 “FLO”は、下り専用を意味する「Forward Link Only」の略。
*2 総務省中国総合通信局において、島根県松江市に設置された実験試験局に免許(平成20年8月27日)
注3 「携帯端末向けマルチメディア放送方式の技術的条件の検討開始」(平成20年7月29日付け総務省報道発表資料へリンク)
担当者:今井、来間
電 話:098−865−2385
F A X:098−865−2311
Eメール:okinawa-hoso@rbt.soumu.go.jp
別紙
実験試験局の概要
1 申請者
メディアフロージャパン企画株式会社
2 周波数及び空中線電力
210MHz〜216MHz 170W
(※ VHFテレビの11chに相当)
3 設置場所
沖縄県豊見城市
4 実証試験の概要
(1) 試験内容およびスケジュール
第1期試験(VHF帯伝搬特性、メディアフロー品質評価) 本年内に開始予定
第2期試験(サービス、コンテンツ等の実証試験) 2009年秋に開始予定
(2) 試験地域
那覇市及び豊見城市
(3) 実験概要図(イメージ)
