第2章 平成9年情報通信の現況


第8節 海外の動向

  1. 情報通信産業の合従連衡
  2.  こうした各国政府の動向を受け、世界的規模で、情報通信産業の再編が進みつつある。

    (1) 電気通信における合従連衡
     国際電気通信分野では、各国の主要通信事業者の間で相互連携(キャリア・アライアンス)等の動きが活発化している(第2−8−3図参照)。
     ワールドパートナーズ
     AT&T、KDD、シンガポールテレコム等各国事業者による緩やかなパートナーシップである。
     コンサート
     MCIとBTが、1994年、合弁企業コンサートを設立した。コンサートの提供するネットワークサービスを、南北アメリカにおいてはMCIが、それ以外の欧州・アジアほか各地域では、BTが提供している。MCIは、ワールドコムと合併の予定であるが、合併実施後は、コンサートの製品・サービスの非独占(non-exclusive)ディストリビューターとしてコンサートへの参加は継続する。
     グローバルワン
     スプリント、ドイツテレコム、フランステレコムが出資、設立したグローバルワンは、世界62カ国でサービスを提供している。


    (2) 放送における合従連衡
     世界的なメディア産業では、国際競争市場での優位を確保するため、グローバルな提携や買収・合併が行われている。世界のメディア産業の相関状況については第2−8−4図のとおりである。





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