凡例 第1章 特集 ITがひらく21世紀 第2章 情報通信の現況 第3章 情報通信政策の動向 情報通信年表・注記・調査概要

第2章 第3節

(2)IP化への動き

インターネットの爆発的普及に伴い、IP化が加速

 近年のインターネットの急速な普及に伴い、インターネット上のトラフィックが急激に増加している。各ISPが回線確保のため相互に接続しトラフィックを交換するIX(Internet Exchange)について、国内最大規模のNSPIXP2における一日の平均トラフィックデータの推移をみると、一年間でトラフィックが約2倍に増加している(図表1))。また、一般家庭をはじめとした個人ユーザーにもインターネット利用が普及しはじめた8年と、12年のアクセスポイント数を比較すると、20倍以上拡大しており、インターネットアクセスに対する需要の高まりがうかがえる(図表2))。
 このような、インターネットに代表されるデータトラフィックの急速な増大により、従来の回線交換方式を基本とする電話網に対し、音声をIP(Internet Protocol)パケットに変換し、データトラフィックの一種として扱うことで、高速ルータを用いたパケット交換方式を基本とするIP網を基幹網として構築する動きが、主な通信事業者の間で活発になっている(図表3))。

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WIDEプロジェクト資料による

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※1 アナログ接続は、8年に関しては14.4kbps以上、9年以降に関しては28.8kbps以上のアクセスポイントを累計した。
※2 ISDN接続は、38.4kbps以上のアクセスポイントを累計した。
インプレス資料により作成

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※1 ( )内は、ネットワークの名称
※2 KDDIに合併予定のため、計画調整中
各社資料により作成
   
関連サイト: WIDE/NSPIXP(http://jungle.sfc.wide.ad.jp/NSPIXP/