平成6年版 通信白書

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第2章 情報通信政策の動向

(5) 高速情報通信実験施設の整備

 郵政省通信総合研究所では、通信回線の大容量・デジタル化の進展に対応するため衛星系・地上系を含む大容量通信技術の研究開発を推進している。5年度の第二次及び第三次補正予算により、関西文化学術研究都市内に研究開発を行うための施設整備を行った。
 大容量回線では、動画・データ・音声等の各種情報が統合的に伝送されるようになるため、各種の情報を統合的に扱う地上網の整備が必要であるが、一方、衛星通信においても衛星通信技術の進歩により、さらに大容量化が進みつつあり、今後地上系デジタル通信網と接続される機会が増加するので、地上網と衛星デジタル回線とを効率よく接続する技術が必要である。
 こうした観点から本施設を整備することにより、6年夏期に打上げ予定の技術試験衛星VI型(ETS-VI)に搭載された中継器を利用して、郵政省通信総合研究所鹿島宇宙通信センターと関西文化学術研究都市を結び、地上系大容量通信網とETS-VIの大容量回線を接続し、高品質HDTV放送の地上通信網への伝送実験を6年7月ごろから行うこととしている(第2-6-1図参照)。

第2-6-1図 高速情報通信実験施設のシステム図

 

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