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インタビュー

インタビュー Vol.19
クラフトビールとサウナで関係人口を創出
――群馬県みどり市の挑戦

地域おこし協力隊として携わる

髙野 通宏さん(地域おこし協力隊、男性、群馬県みどり市在住)

関わる地域:群馬県みどり市

渡良瀬川景観の写真

『地域おこし協力隊』は、都市地域から過疎地域等の条件不利地域に住民票を移し、生活の拠点を移した「地域おこし協力隊員」が自治体の委嘱を受け、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR等の地域おこしの支援や農林水産業への従事、住民の生活支援などの「地域協力活動」に携わりながら、その地域への定住・定着を図る取組です。隊員の任務期間は1〜3年ですが、直近5年間に任期終了した隊員のおよそ68.9%は任務終了後もその地域に定住しており、地域での起業につながるケースも数多くあります。

隊員として群馬県みどり市に移住し、移住・定住促進と関係人口の創出に携わっている協力隊員・髙野 通宏さんの例をご紹介します。

Uターンのきっかけは、クラフトビールへの情熱

渡良瀬川景観の写真
黒川彫刻師集団の作品の写真

群馬県の東部に位置するみどり市は、渡良瀬川の清流に沿って広がる自然豊かなまちです。わたらせ渓谷鐡道が走る渓谷の風景は四季折々に美しく、観光客を魅了します。また、みどり市の北部に位置する東町では、かつて日光東照宮の彫刻にも携わった「黒川彫刻師集団」と呼ばれる彫刻師たちが元禄時代から数世代に渡り、彫刻文化をもたらしました。

みどり市を地域おこし協力隊の活動先に選んだきっかけは、55歳で役職定年を迎えるにあたり、高齢の親の介護のため、Uターンを検討していたことでした。クラフトビール好きが高じて、茨城県結城市の結城麦酒において醸造のボランティアを約2年行っていたところ、茨城県稲敷市の地域おこし協力隊員と知り合い、地域おこし協力隊のことを知りました。地元の群馬県みどり市について調べたところ、地域おこし協力隊を募集していたため、応募したところ採用が決まりUターンすることを決めました。

移住・定住促進と関係人口創出への取り組み

現在は、みどり市の移住・定住促進、関係人口の創出をミッションとして活動しています。大間々駅前にある移住相談ワンストップ窓口、観光・移住交流ステーションでの移住相談・観光案内や、みどり市地域創生課公式インスタグラムアカウント「みどり暮らし」を運用し、みどり市の魅力をアピールすることです。

イベントの写真

みどり市の取り組み(子育て支援制度・移住支援金制度等)は全国的にみても先進的なもので素晴らしいのですが、あまり知られておらず、それらを広くSNSなどでPRして、移住相談会などで積極的に広めていきます。そして、お試し移住ツアーなどで、まずはみどり市に足を運んでいただき関係人口の創出、そして移住・定住につながる支援を行っていきます。

個人の活動としては、サウナを利用したイベントの企画、みどり市産の副原料を使用したクラフトビールの企画・製造と、そのビールを販売するビアバー「Mugi to Gyoza」の運営により、地元の方、観光客の方などが集まる場所づくりを行っています。

成果と課題――SNS集客の試行錯誤

群馬県みどり市に移住し、移住・定住促進と関係人口の創出に携わっている協力隊員・髙野 通宏さんの写真

大間々町でのテントサウナを利用したイベントでは、東京都や神奈川県から参加いただいた方もいました。ビアバー「Mugi to Gyoza」では、「ビアランみどり」というランニングとクラフトビールを合わせたイベントを開催し、市外からも集客をすることが出来ました。

活動する中で、SNS集客の難しさを実感しています。地方において「サウナ」、「ランニング」、「クラフトビール」などに関心のある人にどうしたら伝わるのか、有料広告を利用したり、チラシを配布したり、毎回試行錯誤しています。

これからの展望と新しい隊員へのメッセージ

大間々駅前で撮影したイベント参加者の写真

地域おこし協力隊として関わった人々とのネットワークを活用して、クラフトビール醸造やビアバーの営業に活かしていきたいとのこと。また、生まれ育ったみどり市が持続可能なまちとなるような支援活動を継続して行っていきたいと考えているそうです。

新しく地域おこし協力隊に参加したいと考えている方へのアドバイスは、「考えるよりも行動を優先して、いろいろなところに飛びこんでみることが良いと思います。」ということ。

地域への愛着と、自分の情熱を掛け合わせることで、新しい価値が生まれていく。そんな可能性を、高野さんの活動は示しています。

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