2020年1月現在
明治初期に実在した「度会県(わたらいけん)」が復活。出身者や地域を応援してくれる人びとが「県民」となり、新たな県を創りあげていきます。
三重県南部地域は、若者世代の人口流出や高齢化が進行し、集落機能の維持が困難となる地域が増えています。
これまで、複数市町が連携して、都市部での移住相談会や地域での体験イベントの開催等に取り組んできましたが、参加者と地域との継続的なつながりの確保には至らず、交流人口から移住・定住人口へとつなぐ「関係人口」を効果的に創出できていませんでした。
そこで、本事業では、明治150年を機に、新たに「度会県」といったブランドを立ち上げ、南部地域出身者や地域を応援してくれる人びとに「度会県民」に登録いただき、一定の一体感、帰属意識を持ってもらうことで「関係人口」の掘り起こしを図るとともに、一から「県」を創りあげていくというイメージを持ちながら、現実の地域づくりへの関与を高めていってもらうことを期待しています。
地域への関わり方に関して、単なる体験型イベントへの参加ではなく、地域が求める「度会県民プロジェクト」に参画するという形をとることで、「地元のために何か協力したい」、「困っている人のために自分にも何かできるのではないか」といった「関係人口」の潜在的な想いと、出身者をはじめ、より多くの人びとに地域活動に関わってほしいという地域住民の願いをつなげる仕組みとし、双方が継続的にWIN-WINとなる関係を築きます。
明治150年を契機として、当時実在した「度会県」をバーチャル上で復活させることで、南部地域にルーツを持つ人びとや興味・関心を持つ人びとを対象とした「関係人口」の受け皿とします。なお、バーチャル上での復活については、度会県webサイトの開設及びFacebookページの作成とします。
度会県webサイトへの集客を図るとともに、サイト上で南部地域の関係人口となる「度会県民」の募集・登録を行います。「県民ゼロ」、「予算ゼロ」の状態から、県民による新たな県づくりを行うイメージを持ってもらうことで、出身地等である南部地域への帰属意識を高め、地域に貢献したいという想いを受け止める枠組みとします。
度会県民に対して、定期的に度会県の情報を送付するほか、「県民証」の発行等により、度会県民としてのアイデンティティや地域への愛着と誇りの醸成を図ります。
現実の地域課題等をふまえ、度会県として県民に関わってもらいたいこと、協力してもらいたいことについて度会県webサイト等に提示します。例えば、空き家の利活用に係る提案やリノベーション作業、伝統行事の担い手などが考えられますが、単なるイベントの案内ではなく、その地域が抱える課題についての経緯や関わっている人びとの姿、取り巻く現状等についてストーリー性を持たせた記事として発信します。
「地域のために何か協力したい」という度会県民の潜在的な想いと、「より多くの人びとに地域活動に関わってほしい」という地域住民の願いをマッチングさせ、度会県民が県民プロジェクトに参画できる仕組みを設けます。
実際には都市部等で暮らす度会県民にとって、頻繁に南部地域を訪れ、地域と直接関わる機会を設けることは困難であることから、度会県webサイト等において、どのような度会県づくりが行われているかについて、県民が把握できるような情報発信を行うとともに、相互に交流できる仕組みを設けます。
度会県民を対象としたリアル交流イベントを都市部等で開催し、実際に南部地域で暮らす人びとと交流することで、県民プロジェクトの現状等を知ってもらい、南部地域への興味・関心を一層高めるきっかけとします。
本事業は、三重県南部地域の13市町(伊勢市、尾鷲市、鳥羽市、熊野市、志摩市、大台町、玉城町、度会町、大紀町、南伊勢町、紀北町、御浜町、紀宝町)と連携して実施します。
2019年4月~2020年3月 | 「度会県民」の募集 |
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2019年7月~2020年3月 | 「県民プロジェクト」の参加者募集→プロジェクト実施(6件程度) |
2019年11月・2019年12月 | 「度会県民の集い」開催 |
三重県南部地域は過疎高齢化等の課題を抱えるものの、豊かな自然や四季を通じた食の魅力等にあふれる地域です。
「できる人ができる範囲で地域を応援する。地域に関わる。」を度会県のコンセプトに、皆様と度会県を盛り上げていきたいと思います。
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