2020年1月現在
大館市は、2017年に国から歴史的風致維持向上計画の認定を受けて以来、歴史を生かしたまちづくりに取り組んでいるとともに、山村の地域資源活用を通じて、3年前から女子栄養大学と協力関係を構築しています。本事業では、同大学を関係案内人に、関心のある同大学学生及び都市住民を関係人口のターゲットに設定しました。まずは、大館市の概要や地域課題を知っていただくために、都市部での地域学習講座と、現地での視察ツアーを実施します。さらに、市がPRツールとして活用を模索している「縄文食」メニューの開発ワークショップ等を通して、学生及び都市住民の方々に市の魅力発信のための企画開発に携わっていただき、関係人口になっていただこうとするものです。また、地域が一丸となって都市部の方々との関係人口を創出し、地域経済の活性化を図っていく必要があります。
女子栄養大学とは、市の農林課が農水省の事業で交流してきた経緯があり、本事業を考えるにあたって、都市住民との窓口となる関係案内人として、協力をお願いしています。
2021年の世界遺産登録をめざす「北海道・北東北の縄文遺跡群」は、ユネスコへの推薦が正式に決定しました。縄文食メニューの企画開発を行う本事業は、近隣市において構成される当該遺跡群のユネスコ登録に向けた支援の側面もあるとともに、将来、世界遺産に登録された場合は、近隣市へ訪れる方が大館に立ち寄る機会も増加すると考えられ、交流のツールとして「縄文食」をPRしていきたいと考えたものです。
大館市は雪国ですが、郷土料理の「きりたんぽ」や、「きりたんぽ鍋」に欠かせない日本三大美味鶏と言われる「比内鶏」など、古くからの食文化があり、また天然記念物となっている「秋田犬」を昔から守り育ててきた地域でもあります。世界に発信できるものがあるので、そうしたものを活かして、関係人口・交流人口の両方を増やしていきたいと考えています。
大館市民に対しても、大館には宝がいっぱいあるのだということを知ってもらい、普段は当たり前で有難みの実感がないかもしれませんが、市全体で取り組むことで、小学生から高校生までがどこかで大館の良さに触れる機会を持つ中で、大館市民としての自信や誇りが醸成されていくと思います。県外の方が大館市に来た時に子供たちがPRできたり、学校や仕事で県外へ出て行っても、自信をもって大館を語ることができるようになってもらいたいと思います。そのような人が増えれば、交流関係が広まるのではと期待しています。
ターゲットは、「地元」と「都市住民」の方々があります。その中で「都市住民」のターゲットは「大学の学生」、及び大学とのつながりのある(学生以外の)住民の方で「大館市に行ってみたい方や関心のある方」をターゲットとしています。
地元のターゲットは、都市住民を受け入れてくれる「農家民宿」の方、食を提供してくれるようになる飲食店の方など、食を通じて交流をはかれる方々としました。
大館市の現状と課題について及び縄文の食と歴史について学び、郷土料理の「きりたんぽ」作り体験を通して大館市を知ってもらうと共に、交流を図りました。
都市住民と大館市の参加者が縄文時代の食(料理)を連想できるような試作品を作り、試食を行いながら交流を深めました。
・大館市(大館市移住交流課、歴史文化課、大館市まるごと体験推進協議会、大館市商工会議所、JAあきた北)
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縄文食による関係創出
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・都市住民(女子栄養大学学生、鶴ヶ島市農業者等)
<地域学習講座> | 2019年9月16日(女子栄養大学香友会館) |
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<地域視察ツアー> | 2019年9月22日~23日(大館市) |
<地域ワークショップ・交流会> | 2019年11月25日(大館市) |
忠犬ハチ公のふるさと大館市
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