本文へ
総務省モデル事業の取組事例

2020年1月現在

パターン(4)

SUPで繫げる「阿南愛」創出事業

徳島県阿南市

SUPで繫げる「阿南愛」創出事業 写真

多様な顔を持つビーチが点在するSUPタウン阿南で「生き方改革」。未来に向かってパドルを漕ぎ出そう!

事業概要

①SUP体験

当市を訪れる外国人を対象に、SUPクルーズを体験してもらい「阿南市のファン」人口を増やす。また、阿南市のSUP関連情報の入手を希望する方には、Facebookページ「ANAN SUP?」に入会・登録してもらい、定期的に情報発信していくとともに、会員同士の交流を通して「阿南愛」を醸成する。

②SUPで繫げる「阿南愛」創出事業プロモーションIN台湾

マリンスポーツに興味のある方を対象に、「阿南SUPタウンプロジェクト」の周知を行い、モニターツアー参加者募集に係る説明会を開催。

③SUPで繫げる「阿南愛」モニターツアー

4泊5日の日程でSUP体験を主としたモニターツアーを実施。

④「SUPタウン阿南」周知用動画制作

SUPで繫げる「阿南愛」モニターツアーに密着撮影・編集し、周知用PR動画として使用する。

⑤専用ホームページ開設

SUPを主とする体験型コンテンツ等を周知するためのホームページを開設する。

事業の目的・背景

阿南市内には日本の渚100選に認定された北の脇海岸があり、シーズンには県内外から多くの海水浴客で賑わうほか、「阿波の松島」とも称される風光明媚なリアス式海岸の橘湾や、湾内から四国の最東端である蒲生田岬までの間には、壮大でありながらも阿波水軍の名残りをとどめる、情緒豊かな海岸線があり、地形的にも波やウネリ、潮の流れが穏やかなポイントが多いことから、SUPを快適且つ安全に楽しめるビーチが数多く点在している。

当市は平成27年度に移住・交流に関するワンストップ窓口となる「移住交流支援センター」を、平成29年度には市職員、移住支援団体、移住者等で組織する「阿南市若者定住促進協議会」を立ち上げ、「官民協働によるまちづくり」をスローガンに、移住・定住促進に関する事業を精力的に展開しており、移住者数は年々増加している(移住者実績:徳島県内24自治体中1位)。さらに、今年度から、より強力に移住者誘致に取組むとともに、地域力を向上させるため、当市の地域資源を活かして、「SUPを活用した地域振興」に取り組んでいるところである。

具体的には、市内の移住支援団体「サステナブル阿南」と連携して、市内のSUPポイントに関する情報および周辺地域の魅力を伝えるための動画、パンフレットを制作し、情報発信を推し進めていくとともに、定期的にSUP体験会を実施し、絶好のロケーション下でSUPに乗ることの爽快さを体感することで「阿南市のファン」人口を増やし、SUPを通して地域住民や地元パドラーとの交流をし、「関係人口」の創出に繋げていくことを目的としている。

また、当事業の実施主体となる移住支援団体「サステナブル阿南」は会員の中に県外からの移住者や2拠点居住者も在籍しているため、従来の既成概念にとらわれない感覚を持ちながらも一方では、地域住民との協調を図りつつ、独創性あふれる移住支援活動を実施しており、2019年4月には日本初の女性プロサーファーであり、且つ現在はSUPインストラクターとして活躍している地域おこし協力隊を配置している。

市内のSUPポイント(椿地区)には公営の温泉施設があるほか、一昨年には市内の企業が貸別荘をオープンしたことなどが契機となって、長期滞在の外国人観光客が多く訪れるようになったこと。加えて、昨年には市内のSUP愛好者で組織する「阿南SUP振興協会」が発足し、SUPカルチャーが広がりつつあることから、SUPなどの体験型観光コンテンツを介して、訪日外国人と地元パドラーや地域住民とが交流し、新たなコミュニティを形成することで本市への愛着の醸成にも繋がっていくと考えている。

取組の内容

①SUP体験

主に初心者を対象としたSUP体験会・講習会を随時開催している。2019年6月16日にSUP進水式を行い、繁忙期である2019年10月末までの期間中は311名(内外国人32名)が体験・受講した。また、2019年11月20日現在でFacebookページ「ANAN SUP?」の入会・登録者数は49名で、ページ内で阿南市内のSUP関連イベントなどの情報を発信している。

②SUPで繫げる「阿南愛」創出事業プロモーションIN台湾

2019年8月27日に台湾(台北市内)にて、マリンスポーツ関連事業者及び愛好者を対象としたプロモーションイベントを開催し、「SUPタウン阿南」をPRするとともに、地元パドラーやサーファーとの交流を通してマリンツーリズム推進に係る協力関係を深めた。

プロモーションイベント参加者:16名

③SUPで繫げる「阿南愛」モニターツアー

2019年9月17日から21日まで、4泊5日の日程で情報訴求力の高いインフルエンサーを招いたSUP体験モニターツアーを実施した。

SUP体験モニターツアー終了後のリピート率や情報拡散力等を熟考し、ツアー参加者の対象を、マリンスポーツ愛好者およびショップ関係者、芸能人やデザイナーなどの著名人等にターゲットを絞り選定した。

ツアーでは、市内の各ポイントでSUPクルーズを体験したほか、ツアー参加者が共同でSUPボードを製作し、出来上がったボードはツアー参加者の共同所有として阿南市内の艇庫に保管した上で、再訪の際には自由に使用できることとしており、継続的な繋がりを創出するツール、そして日、台、中、友好の証として今後も活用していく予定である。

ツアー参加者はそれぞれの国に帰国後、SNS等で精力的に「SUPタウン阿南」を宣伝・周知してくれているほか、台湾のサーフショップや飲食店などに周知用ポスターを掲示するなど、阿南市への誘客を強力にサポートしていただいている。

ツアー参加者:15名

④「SUPタウン阿南」周知用動画制作

SUPで繫げる「阿南愛」モニターツアーに密着撮影・編集し、周知用PR動画を制作した。動画内のテロップには英語訳を挿入し、インバウンドにも対応した内容としている。

⑤専用ホームページ開設

SUPを主とする体験型コンテンツ等を周知するためのホームページを開設予定(2019年12月初旬頃)

なぜSUPが関係人口創出に効果があるか?

観光客パドラー(ボードは大きく重い)⇄定期的に来市(阿南LOVE)⇄ボード艇庫・保管(拠点)

なぜSUPが関係人口創出に効果があるか?(概要説明図)
阿南市が考える観光拠点と関係人口・交流人口、地域部ランディング効果等の関係図
関係図

実施体制

申請団体 阿南市定住促進課(委託事業の総合管理、関係機関との調整業務、事業推進に係る周知・広報、モニターツアーの企画等)
再委託先 サステナブル阿南(モニターツアーの実施、ホームページ制作・運営、台湾等でのプロモーション活動、SUP体験会や交流イベント等の実施等)
再々委託先 四国の右下観光局(台湾におけるプロモーション活動の企画・運営サポート、モニターツアーの実施、市内宿泊施設との連携等)
その他 阿南SUP振興協会(SUP体験全般に関するサポート)

スケジュール

2019年7月25日 東京ふるさと会にて阿南SUPタウンプロジェクト事業説明および本モデル事業推進に係る周知・広報
2019年8月27日 台北市内でプロモーションイベント開催
2019年9月17日〜21日 SUPで繫げる「阿南愛」モニターツアー
2020年1月30日 阿南市若者定住促進協議会にて成果報告

関係人口となりうる方へのメッセージ

阿南市では『阿南市らしさ』を前面に押し出した地域づくりに取り組んでおり、SUPタウンプロジェクトもその一環です。市、地域住民、移住者と垣根を超えて共に取り組むメンバーの共通の想いは“阿南愛”。今後も“阿南愛”に溢れたメンバーがSUPを通じて熱い活動を展開していきます。海が大好きな方、地域と繋がりたい方、面白いことが好きな方はぜひ一度阿南市へお越しください!

連絡先

担当部局名
阿南市役所定住促進課
担当部局連絡先
TEL:0884-22-7404
メール:sien*anan.i-tokushima.jp
※迷惑メール防止のためアドレスを変更して記載しております。メール送信時は「*」を「@」に置き換えてください。

Get ADOBE READER

PDFファイルを見るためには、Adobe Readerというソフトが必要です。
Adobe Readerは無料で配布されていますので、上記のアイコンをクリックしてダウンロードしてください。

関係人口ポータルサイトでは、全国の地方公共団体の皆様から、関係人口創出・拡大に関する施策・取組等の情報の登録を受け付けております。
情報の掲載をご希望される方は、登録フォームを通してご登録ください。