2021年2月現在
世界文化遺産「熊野古道」を抱える熊野の里山は、林業や農業、狩猟などに携わる地域の事業者の暮らしとともに維持管理されてきた。
しかし、地域産業が衰えるなかで、熊野の里山は荒れ始め、対策を講じなければ貴重な文化資源も地域生活の基盤も失われてしまう危機に直面している。
そこで、こうした地域課題解決に取り組む人材を、もともと里山の地域保全に関心のある登山愛好家、その中でも特に親和性が高いと思われる「人の営みを感じながら歩く低山トラベラー」から熊野フィールドワーカーを募集し、地域の事業者とともに熊野の文化や産業に関して議論を深めることで、自分なりの熊野の里山への関わり方、貢献のあり方を見出す地域課題解決型関係人口を創出する。
「持続可能な熊野の里山利用」をテーマに、熊野フィールドワーカーと地域の事業者(林業、農業、狩猟、観光)が一体となって地域課題解決に取り組むための活動として、以下を実施する。
熊野の里山を支える地域の事業者(林業、農業、狩猟、観光)とともに、「持続可能な里山利用」の在り方について連続講座やフィールドワークを通して議論を深めることで、熊野の景観の保全や地域の暮らしの維持・再生に繋がるような体験プログラムやアクティビティツアー、新製品などの商品開発アイディアを創出する。
実施日 | 内容 |
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10/2 | 熊野古道 悠久の歴史と「観光」の魅力を知る |
10/30 | 神々の森を再生し、未来につなぐ「林業」の最前線 |
11/24 | 滋味豊かな熊野の食を支える「農業」と「狩猟」の今を知る |
12/11~13 | プレミアムな熊野に触れる2泊3日の旅(現地実習) |
1/23 | 熊野の観光に新たな息吹をもたらすアイディア共有会(発表会・修了式) |
SNS等を活用した本プログラム参加者と地域事業者によるプラットフォームを構築することで、地域が解決したい課題を参加者に相談できる機会、参加者が地域課題解決に向けた自らの行動を相談できる機会を促進することとなり、事業終了後もそれぞれのつながりが継続し、課題解決に向けて自走するコミュニティを形成する。
本プログラムの実施状況をWEB記事や動画などのコンテンツに落とし込んで展開することにより、熊野の地域課題を解決するためにプログラム参加者と地域事業者が協働する取組への社会的理解とともに、都会に住みながら地域課題の解決に携わる関係人口の取組への社会的認知の拡大を図る。
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