2020年9月現在
離島地域は、人口減少・高齢化に伴って産業の担い手が不足し、地域社会・経済の活力低下が深刻な課題となっています。
一方で、昨今の状況から、皆様の中にも離島の自然や暮らし方に魅力を感じる「離島ファン」は増えてきています。
島に興味があるものの、情報の不明瞭さや、体験不足や、ゼロから始める時のハードルの高さから、実行できないという方に情報共有が図れる場、研修プログラムを実施し、雇用のミスマッチを検証します。
海士町では、皆様と共に、離島地域を盛り上げるための活動として、以下のことに取り組みたいと考えています。
「島のミライを創る学校プロジェクト※」のご紹介をはじめ、離島複業の可能性・マルチワーカーとしての関わり方など、専門家から学べるイベントを、皆様向けに、都内もしくはオンラインにて開催します。ご都合が合われましたら是非お越しください。
島内事業者に向け、「島のミライを創る学校プロジェクト※」のご紹介をし、取り組みへのご理解をいただくとともに、③研修プログラムにご参加いただく事業者を募集します。離島ファンの皆様の受け入れを整えていきます。
「島のミライを創る学校プロジェクト」実現のための大きな課題として、島内事業者側の受け入れ体制整備や、島外から訪れる方のイメージギャップ解消など、すなわち雇用のミスマッチ解消が必要になります。そのため、実際に3事業者以上が4名以上の体験者を受け入れる、研修プログラムを大手観光サービス企業と共に実施します。なお多地域連携のため、新潟県粟島浦村と本町で実施し、体験者は東京都内の大学生から募集を予定しています。
島の廃校を利用し、関係人口を島の課題を解決する人へと育成する学校をつくるプロジェクトです。
大手不動産企業監修のもと、廃校を利用して施設を用意し、各教室ごとに「観光/インバウンド」「店舗経営」「人材獲得」など解決する離島の課題を設定します。
教室の講師には企画に賛同する企業からトップランナーを派遣(もしくはオンライン授業を実施)し、生徒には解決すべき問題を前提に募集した関係人口と、今回参画自治体の住民をおきます。
卒業生徒は、全国の離島で活躍するための知識・スキル・マインド・経験を獲得することができます。
地域としても、目的無しに関係人口を募集した場合、当然ながら地域課題解決にマッチするスキルとマインドを持った人材を獲得できる可能性は低くなりますが、募集段階から地域課題/目的を明示し、さらに、そのための教育を受けていただくことで、地域課題を解決する人材を育成する仕組みを構築することが、地域課題解決の遠回りのようで着実な近道になるはずです。
つまり、出来上がっているものを刈り取る「狩猟型」から、土壌創造からはじめ、畑を耕して農作物を育てるかのように丁寧に事業を育てる人を育てていく「農耕型」へのシフトを行う取り組みです。
大きな取り組みですので開校まで時間はかかりますが、そのために必要な取り組みを、皆様とぜひご一緒させていただければと思っています。
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