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地域の取組事例

菊池ファンクラブ事業

熊本県菊池市

菊池ファンクラブ事業
菊池ファンクラブ事業

事業概要

事業の目的・背景

・地域経済分析システム(RESAS)によると、人口は、48,167人(2015年)から2040年には37,851人と約21%減少すると推定されており、地域経済の衰退と担い手不足が大きな懸念となっている。そのため、移住定住の促進とともに、地域に多様なカタチで関わり、まちづくりの支援者として期待される関係人口の創出・拡大が重要となっている。
・菊池市の観光入込客数は、平成19 年の398万人をピークに減少が続き、平成30年は64万人減の334万人となっている。宿泊客数についても、団体客や修学旅行生で賑わっていた平成景気(バブル景気)のころには、44万人(平成元年)だったのが、平成30年には17万人(平成30年)と大幅に減少している。
・関係人口と観光入込客数(交流人口)の創出・拡大は、地域経済活性化戦略の重要な柱の一つである。
・本市には菊池渓谷や菊池温泉など複数の「日本の百選」のほか、日本遺産に選ばれる米作り文化、南北朝時代に九州を統一した豪族・菊池一族の歴史文化など豊富な地域資源に恵まれているが、有機的な活用がなされずシナジー効果が生み出せないため宿泊客の増加に結び付いていない。
・一方でコロナ禍以前の外国人の宿泊客は増えていた。熊本県観光統計調査によると、2012年8,826人、2017年42,086人と、5年間で4.8倍に急増。菊池渓谷をはじめとする美しい自然や安全安心な水と食、温泉、歴史文化など、日本特有の地域資源を求めて訪れる外国人の割合が多い。今後外国人観光客が戻って来た際、選ばれるまちになるため、地域資源活用法の見直し、情報発信力の強化、受け入れ体制の整備が急務となっている。
・広域的なPRが不足しており、全国の認知度が低い。
・観光協会や商工会、NPO団体、行政等、ステークホルダーの連携不足により地域主体の観光によるまちづくりの体制整備が遅れている。
・地域資源を磨き上げ、商品化し、域外と繋ぎ合わせる仕組みづくりを行うとともに、固定客となる菊池ファンを増やすことにより、訪日外国人を含む新たな人やモノの流れを創出し、地域経済を活性化して持続可能なまちづくりを進めていく。

取組の内容

■創設キャンペーン企画「九州の首都・菊池 代表総選挙」を開催
創設に当たり、ファンクラブのPRと会員獲得を目的に開催。「九州国首都」とは、約650年前の南北朝時代、菊池一族が南朝方として九州を制覇し、この時期に菊池市が九州の中心地として栄えたという歴史にちなんだものです。
「コロナ禍で疲弊しているまちを盛り上げたい」と集まった4人の市民有志が、650年ぶりに九州国の首都を宣言し、代表を決める選挙を始めた、というストーリーを展開。各候補者が「歴史・刀剣党」「食・グルメ党」「自然・温泉党」「全国34万人のきくちさん党」の党首となり公約を掲げ、全国に菊池の魅力を発信し、票数を争いました。
投票は公式ウェブサイトやチラシなどで受付け、全国から計32,804票が集まりました。最高得票数を獲得したのは食・グルメ党。投票者の中から抽選で選ばれた方に特産品を贈呈しました。

■オンライン交流会開催
会員の皆さんとオンラインで交流して親睦を深めることを目的に開催。「食・グルメ党」党首と進行役のキャストが出演。特別ゲストとして史跡「鞠智城」のマスコットキャラクター「ころう君」も駆けつけてくれました。
ビデオ会議には、東京や大阪、青森などから7人が参加。菊池の好きな食べ物や想い出話、質問コーナーなどで交流を楽しみました。
この日の様子はSNSでもライブ配信。述べ300人が視聴し、沢山のメッセージがよせられました。

■菊池のメロン・おいしい水・新米キャンペーンを実施
菊池の安全安心な食をPRし、ファンを獲得することを目的に「肥後グリーン」「菊池の名水」「菊池の安全安心な新米」の3つのキャンペーンを実施しました。
今回は、同業他社による商品コラボや農家の動画出演など、地元企業や生産者との連携に初挑戦。予想以上の手ごたえに。連携した関係者から「ファンクラブに可能性を感じた。コロナ後の観光振興や農家の担い手づくりにも繋げたい」といった声がありました。

■今年度の実施予定事業
・秋の自然体験プレミアムツアー
 カヌー体験やガイド付きの菊池渓谷散策など、菊池の自然を最大級に楽しむ、会員限定のプレミアムなツアーです。
・菊池歴史講座
菊池の古代史・中世史をそれぞれ全5回にわたって開講。
・全国きくちさんサミット
 ゲストに菊池桃子さんをお迎えし、会員と一緒に作る楽しいステージを予定しています。

関係人口となりうる方へのメッセージ

「死ぬまでに、一度でいいから菊池市に行ってみたい」
熊本県菊池市は、南北朝時代に南朝方として活躍した菊池一族のふるさと。そして現在全国に34万人いらっしゃる菊池・菊地姓の方々は、菊池一族の子孫と言われています。今は姓が変わっていても、「菊池一族の子孫と言われて育ってきた」と仰る方が大勢いらっしゃって、自らのルーツとして熱い憧れのまなざしを送ってくださっている。菊池市は、そんなまちです。
「都会に出てはじめて、何もないと思っていた地元が、どれだけ素敵なところなのかがわかった」
当たり前のように食べていたご飯の美味しさ、自然の美しさ、地域に根付いた歴史文化。離れてみてはじめて、その「当たり前」が決して「当たり前」ではなく、貴重なものであったがわかる。まるで何でもないもののような様子で、一流のものが溢れている。菊池市は、そんなまちです。
このまちに来るのに、よそ行きの格好はいりません。どうぞ、ふるさとに帰ってくるお気持ちで、普段着のままお越しください。菊池ファンクラブは、あなたの第2のふるさと作りのお手伝いをしたくて、いつでも心からお待ちしております。
「菊池一族ってカッコいい!」
「菊池で食べるご飯が好き」
「菊池温泉でお肌ツルツルになった自分が大好き!」
あなたの理由が、菊池の魅力です。
ご来菊、ご入会、心からお待ちしています。

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