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地域取組事例

農家民泊で、たっぷり農業体験!

長野県長野市

事業概要

事業の目的・背景

『子ども農山漁村交流プロジェクト』は、農山漁村での体験活動を通して、子どもたちの生きる力を育むとともに、地域と子どもたちとの交流により、地域の再生や活性化を図るプロジェクトです。

取組の内容

その一環として、長野県長野市の8地域で構成する『長野市子ども夢学校受入れ協議会』が実施しているプロジェクトをご紹介します。

長野県の北部に位置する長野市の、鬼無里(きなさ)・芋井・大岡・信州新町・七二会(なにあい)・信里(のぶさと)・若穂(わかほ)・松代の8地域により構成している「長野市子ども夢学校受入れ協議会」では、農家民泊による体験型教育旅行を推進しています。

毎年、主に春と秋に関東・関西方面から中高生が訪れて、田植えや野菜の収穫などの農作業体験、「おやき」や「すいとん」などの郷土料理づくり、地域住民との交流等、農業や田舎暮らしを体験します。
「川遊び」や「薪割り体験」も人気のプログラムです。

基本的なプログラムは1泊2日。1日目は参加者と受入れ家庭の対面を行う入村式から始まります。

次に、まずは農業体験!
季節ごとの農作業や、山菜採りなどを行います。

そのあとは、収穫した野菜を使って郷土料理づくりを体験。夕食は受入れ家庭と一緒に楽しみます。そのまま夜は家族と団らんしながら地域文化にふれて、1日目が終了します。

2日目は、受け入れ家庭での朝食から始まります。夜、さまざまな地元の話を聞いて、地域や農業への愛着が深まっているのではないでしょうか?
朝食後は、さらに農業体験を続けます。
そして最後は、退村式で2日間の体験を振り返り、プログラムを締めくくります。

参加した中高生たちからは、
「田んぼに足を踏み入れたときの感触が忘れられない」
「スーパーに売っている野菜と違う」
「人生でいちばん濃い一日でした」
「受験が落ち着いたら、今度は家族で行きたい」
と、農業体験をした喜びの声がたくさん届いているそうです。

長野市農林部農業政策課の山口さんは、こう語ります。
「農家民泊を行うことで地域に新たな活気が生まれました。また、中高生との交流を通じて、住民は生活や文化に誇りを持ち、地域資源の再評価が進んでいます。
地域に新たな活力をもたらし、地域の未来を考える機会となるプロジェクトといえるでしょう。リピーターによる観光への波及もあり、都市部との交流も深まっています」

体験した中高生たちが、家族と再訪するケースも増えているといいます。関係人口の増加による地域の活性化、また、都市農村交流の促進にもつながり、着実に成果が上がっているようです。

「今後は、地元の農産物や文化体験を組み合わせたプログラムを充実させるなど、滞在満足度をより向上させていきたいと思います。それとともに、地域経済のさらなる活性化を目指します。
地元の伝統食や地域食の魅力を発信するなど、地元の学校や企業等とも連携し、地域全体での受け入れ体制を強化し、持続可能な交流の場を築いていきたいと考えています」と山口さん。

『子ども農山漁村交流プロジェクト』は、子どもの成長を促進し、地域の活性化にも大きく貢献する貴重な機会です。企業の参加も得られることで、地域との新たな関係構築と持続可能な発展が期待されます。

事業ホームページ

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