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地域取組事例

就農への第一歩を中之条から 若者と地域をつなぐ農業体験プログラム

群馬県吾妻郡中之条町

収穫した野菜を運搬する子供たちの写真

事業概要

事業の目的・背景

『子ども農山漁村交流プロジェクト』は、農山漁村での体験活動を通して、子どもたちの生きる力を育むとともに、地域と子どもたちとの交流により、地域の再生や活性化を図るプロジェクトです。

取組の内容

就農に興味のある次世代の若い人材に対し、学校では経験できない実際の農業現場体験を通じて、農業という職業観を養ってもらうだけではなく、地域で暮らす楽しさや人々の暖かさを感じてもらい、中之条のファンになってもらい、将来的には就農や農業を支える一助になってもらうことを期待して、7泊8日の農業インターンシップ(野菜・果樹・花き・酪農)を行いました。

また、受入れ先農家には、継続的に若者を受け入れる体制を整えることにより、地域の農業担い手の獲得や、就農人材を循環するシステムづくりを目指して実施しました。

収穫した野菜を運搬する子供たちの写真

参加者は、都内周辺の農業高校生であり、インターン終了後に行った学校との意見交換会では、「体験終了後、自分の進路をより明確に捉えることができるようになった」という意見がありました。

子ども農山漁村交流プロジェクトでは、令和4年度(都立園芸高校との交流)、令和5年度(神奈川県立吉田島高等学校との交流)と2カ年事業を実施。

参加した生徒のほとんどが農業関係に進学しており、農業体験での経験が大いに役立ったという声が届いています。

収穫した野菜を運搬する子供たちの写真

今後の展開として、インターン事業の仕組みを生かした特定地域づくり事業協同組合の設立・制度導入の検討も行っています。

教育現場からの反響として学校側から授業以外で学べることが非常に多く、また、農作業や地域のイベント参加等を通して、他地域の生徒や他世代との交流を図ることができ、大変貴重な体験をさせてもらっているという声がありました。

参加者と受入れ家庭の対面の写真①参加者と受入れ家庭の対面の写真②

年度当初の事業計画から事業終了後、継続的な関係を築くために翌年度の計画に向けて、その都度打合せを行いました。

特に事業終了後には学校を訪問し、事業報告や意見交換を行うことで事業目的や効果を共有し、学校側との信頼関係を築いています。

その結果、令和4年度に子ども農山漁村交流プロジェクトで交流した都立園芸高校からは、令和6年にも農業インターンシップに8名が参加し、令和7年には同校と農業インターンシップ事業協定書を締結し、13名が参加予定です。


神奈川県と群馬県中之条町の連携体制

交流事業は、送り出し側の学校の協力が必要不可欠であるため、関係性構築に重きを置くことが事業継続へのポイントの一つであると考えています。

インターンシップを通じて芽生えた経験やつながりが、地域と若者の双方にとってかけがえのない財産となっていくことでしょう。

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