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視覚障害者がICTから受けるメリットは、健常者に比べてはるかに大きい。例えばワープロによって「人に読んでもらえる文章が書ける」ようになったことは突然英語がしゃべれるようになる程の格差である。 |
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視覚障害者にとってインターネットが便利なのは「電子データである」ことであり、新聞も読めるようになった。電子メールの普及によってダイレクトに意見交換が出来るようになり、仕事もかなりしやすくなった。 |
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課題としては、キーボードが使えないとそれらのメリットを享受できないこと、漢字教育を受けていない視覚障害者もいること等である。また、PDFファイルは電子的に編集ができないので、文書ファイルはWORD等で提供して欲しい。 |
議事概要 |
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障害者にとって紙の新聞が読みづらいのは、紙面が大きくて扱いづらいことに加えて「見出しがない」からである。その点新聞社のサイトでは見出しがあるし、検索もできるので利用しやすい。 |
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障害者にとって利用しやすいということを考える際には、今あるものにどう手を加えるかを考えるよりも、新しい技術の開発・普及を考えた方がよいのではないか。 |
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総務省や経済産業省は「先端事例」を対象に政策を考えてきたが、そろそろより一般的・具体的な保障を考えるべきではないか。 |
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行政でICTの推進策や電子政府のあり方を考えるにあたっても、アクセシビリティやユニバーサルデザインといったことについて十分配慮していただきたい。 |
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今はまだ「皆が使うものを使いやすく」という段階だが、ユビキタス社会においては、各自が自分にとって必要な、あるいは使いやすい情報端末を選択できる技術と仕組みが出来ていくはずである。更にカスタマイズされた情報端末と万人用の機械のインタフェースが統一されるような方向に技術開発が進むことを期待したい。
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