インターネット利用に関する意見募集・アンケート調査結果

1 概要

○ インターネット利用に関する意見募集(利用者調査)

  ・調査期間 平成8年11月8日〜同年11月22日
  ・受付件数 926件
  ・内  訳 電子メール 919件 郵送 2件 ファックス 5件
  ・性  別 男性850件(91.8%)  女性60件(6.5%)
        不明 16件(1.7%)

○ インターネット利用に関するアンケート(一般調査)

  ・調査期間 平成8年11月16日〜同年11月25日
  ・調査対象 全国 20歳以上男女  1,200人
  ・調査方法 郵送法
  ・回答数  547件(回収率45.6%)
  ・性  別 男性 266件(48.6%) 女性 281件(51.4%)

2 調査結果

問1 あなたはインターネットをご存じですか。(一般調査のみ)

一 般 調 査
知っている 463件(84.6%)
知らない 83件(15.2%)
無回答 1件( 0.2%)

問2 あなたはインターネットをどのくらい利用していますか。

利 用 者 調 査 一 般 調 査
毎 日 773件(83.5%) 12件( 2.6%)
週2〜3回 122件(13.2%) 9件( 1.9%)
週1回程度 21件( 2.3%) 7件( 1.5%)
月1回以下 1件( 0.1%) 24件( 5.2%)
使ったことがない 5件( 0.5%) 410件(88.6%)
その他 4件( 0.4%) 1件( 0.2%)

 利用者調査では、インターネットを毎日利用している人が83.5%であるが、一般調査では、インターネットを使ったことがない人が88.6%である。

問3 (インターネットを利用されたことがない方に)今後インターネットを利用してみたいとおもいますか(一般調査のみ)

一 般 調 査
1年以内に利用したい 51件(12.4%)
将来利用したい 242件(59.0%)
利用したいと思わない 64件(15.6%)
わからない・無回答 53件(13.0%)

 インターネットを利用したことがない回答者のうち71.4%が、今後インターネットを利用したいと考えている。

問4 どのような用途でインターネットを利用していますか。

利 用 者 調 査 一 般 調 査
業務に利用 63件(6.8%) 24件(46.1%)
個人的に利用 310件(33.7%) 27件(51.9%)
業務でも個人でも利用 545件(59.2%) 選択肢なし
無 回 答 3件(0.3%) 7件(13.5%)

問5 どのようにインターネットを利用していますか。(一般調査のみ複数回答)

利 用 者 調 査 一 般 調 査
ホームページにアクセスしている 358件(38.9%) 31件(59.6%)
電子メールを利用している 376件(40.8%) 27件(51.9%)
ホームページを開設している 143件(15.5%) 4件(7.7%)
その他・無回答 44件(4.8%) 4件(7.7%)

 利用者調査では、15.5%の人がホームページを開設している。

問6 インターネットにおけるわいせつ情報や他人を中傷する情報の流通が問題となっていますが、何らかの対応策が必要と思われるのはどのような問題ですか。(複数回答)

利 用 者 調 査 一 般 調 査
ネットワーク上の詐欺 588件(63.5%) 369件(67.5%)
誇大広告、虚偽広告 445件(48.1%) 329件(60.3%)
他人を中傷する情報の流通 412件(44.5%) 400件(73.3%)
無断転用等の著作権の侵害 393件(42.4%) 238件(43.5%)
わいせつ情報の流通 162件(17.5%) 363件(66.5%)
過度な暴力を描写した情報 159件(17.2%) 247件(45.2%)
特にない 153件(16.5%) 31件(5.7%)
その他・無回答 237件(25.6%) 20件(3.8%)

 「わいせつ情報」について対応策が必要とした人の割合は、利用者調査では17.5%、一般調査では66.5%、「過度な暴力を描写した情報」については対応策が必要とした人の割合は、利用者調査では17.2%、一般調査では45.2%と大きな開きがある。
 「(対応策が必要な問題は)特にない」とした人の割合は、利用者調査では16.5%、一般調査では5.7%となっている。また、利用者調査で「その他(25.6%)」を選択した人の多くが、「行政機関が対応策を講じるべきではない。」という意見を述べている。

問7 具体的にどのような対応策が必要だとお考えですか。(複数回答)

利 用 者 調 査 一 般 調 査
啓発活動の推進 425件(45.9%) 158件(28.9%)
苦情相談窓口の設置 378件(40.8%) 298件(54.5%)
プロバイダーがガイドラインを作成 204件(22.0%) 246件(45.0%)
ソフトウェア・技術の開発・普及 196件(21.5%) 226件(41.3%)
措置を講ずる必要はない 191件(20.6%) 7件( 1.3%)
法律による規制を行なう 147件(15.9%) 305件(55.9%)
レイティングを行なうべき 135件(14.6%) 155件(28.3%)
その他・無回答 297件(32.1%) 43件(7.9%)

 利用者調査では、「利用者の啓発活動の推進」が45.9%と第1位を占めている(一般調査では28.9%)が、一般調査では「法律による規制」が55.9%で第1位を占めている(利用者調査では15.9%)。
 「苦情相談窓口の設置」については、利用者調査で40.8%、一般調査で54.5%とともに必要性が認識されている。

問8 インターネットを利用して商品の売買をしたことがありますか。

利 用 者 調 査 一 般 調 査
あ る 393件(42.5%) 3件( 0.5%)
な い 517件(55.8%) 522件(95.4%)
無回答 16件( 1.7%) 22件( 4.1%)

 利用者調査では42.5%の人が実際に商品を購入した経験を有している。

問 9 インターネットを利用して商品を購入しなかった理由は何ですか。(一般調査のみ複数回答)

一 般 調 査
画面で見ただけで商品を買うのは不安だ 149件(28.5%)
決済方法の安全性が確保されていない 97件(18.6%)
購入するまでの手続きが面倒だ 95件(18.2%)
代金を払っても商品が届くか不安だ 71件(13.6%)
個人情報の流用が怖い 71件(13.6%)
欲しいと思う商品がなかった 38件( 7.3%)
インターネットで商品を買えることを知らなかった 60件(11.5%)
その他・無回答 211件(40.5%)

問10 インターネットの利用に期待することは何ですか。(一般調査のみ複数回答)

一 般 調 査
世界各国の情報収集 309件(56.5%)
オンライン ショッピング 231件(42.2%)
ホームページによる情報発信 216件(39.5%)
電子メールによる通信 208件(38.0%)
オンラインによる銀行取引 119件(21.8%)
特にない 81件(14.8%)
その他・無回答 25件(4.6%)

 世界各国の情報収集に期待する人が、56.5%と最も多い。


2 「インターネット利用に関する意見募集」(利用者調査)における主な意見

(1) 対応策についての意見
  発信者の特定

  情報内容の格付け

(2) 自主規制や法的規制を行うべきではない又は行っても無意味であるとする意見

(3) その他


3 「インターネット利用に関するアンケート」(一般調査)における主な意見

(1) 対応策についての意見

(2) 自主規制や法的規制を行うべきではない又は行っても無意味であるとする意見

(3) その他


「電気通信における利用環境整備に関する研究会」委員名簿

(敬称略、五十音順)

座 長 ほりべ  まさお
堀 部 政 男
(一橋大学法学部教授)
座長代理 にいみ いくふみ
新 美 育 文
(明治大学法学部教授)

いちりき  けん
一 力  健
(社団法人 テレコムサ−ビス協会会長)

かとう まさよ
加 藤 真 代
(主婦連合会常任委員)

さえき ひとし
佐 伯 仁 志
(東京大学法学部教授) 

さかた  こういち
坂 田 浩 一
(社団法人 電気通信事業者協会会長)

たが や  かずてる
多賀谷 一 照
(千葉大学法経学部教授)

ひぐち かつみ
樋 口 勝 美
(東京都消費者センタ−所長)

やまだ  よしたか
山 田 吉 孝
(NHK解説委員)