第1章

第3節


(注15)情報リテラシーに関するアンケート概要
 ○調査期間:9年12月16日から10年1月15日
 ○対象地域:日本 大都市 東京23区、大阪市内、名古屋市内
       地 方 人口5万人未満の全市町村
    米国 大都市 合衆国行政予算管理局総合大都市統計地区の最大都市
          (ニューヨーク、ロス・アンジェルス、アトランタ等)
       地 方 大都市統計地区以外の地域
    ※大都市と地方の比率はおおむね等分
 ○調査方法:電話によるアンケート調査        年齢、年収、学歴に関する質問を除きyes/no方式(二者択一)
 ○回答人数:日本 600人(男性300人、女性300人)        米国 600人(男性300人、女性300人)       ※年齢比率 15〜19歳は50人、20、30、40、50、60代は110人
 ○情報リテラシーに関する質問(#は質問番号)
  情報基礎リテラシーに関する質問(8問)
#4あなたは定期的に雑誌を読みますか
#7あなたは欲しい情報はお金を払ってでも入手するのが当然だと思いますか
#8あなたはビデオの番組予約をご自分でできますか
#9あなたは金融機関のATMを使用できますか
#10あなたはキャッシュカード等の暗証番号を他人に分からないように工夫していますか
#11あなたはご自分で留守番電話の留守録の設定と再生ができますか
#12あなたはファックシミリで書類等の送信ができますか
#13あなたは図書館で欲しい本の検索ができますか
  PCリテラシーに関する質問(7問)
#15あなたはワープロ又はパソコンを使って文章を作成できますか
#16あなたは無理なくキーボードで入力ができますか
#17あなたはパソコンを使ってグラフを作成できますか
#18あなたはソフトウェアをコピーして使っていますか
#19あなたはインターネットを利用したことがありますか
#20あなたは電子メールを送ったことがありますか
#21あなたはご自分のホームページを作成したことがありますか
  ネットワークリテラシーに関する質問(3問) PCリテラシーに関する質問の#19、20、21
 ○点数化の方法  #18以外は「yes」を1点、#18は「no」を1点として測定し、上記で満点は15点。#18に関しては、低リテラシー者は、そもそもソフトウェアをコピーして使えないために加点されてしまうが、リテラシーが高くなるにつれ、得点率が下がり、高リテラシー者になるとまた得点率が上がる傾向にある。
 ○その他の質問   情報リテラシーとの関係を見るため以下の質問を実施
  意欲の程度に関する質問(2問)
#5人よりも早く情報を得たいと思いますか
#6情報はできるだけ多く入手したいと思いますか
  相談相手の有無に関する質問(1問)
#14あなたの身近に情報機器(例:ビデオ、ファクシミリ、パソコンなど)について尋ねることのできる人はいますか
  その他(2問)
#22あなたの年収について以下からお答え下さい 1 300万円未満、2 300以上500万円未満、3 500以上700万円未満、4 700万円以上
#23あなたの最終学歴を教えていただけますか
 
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(注16)
 各階層ごとに全ての設問項目について得点した場合を100ポイントとして計算し、比較を行った。
 
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(注17)
 野村総合研究所「情報通信利用者動向の調査」(10年2月)
 
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(注18)
 従来より、米国政府は、NII構想において全米の教室や図書館を「情報スーパーハイウェイ」に接続するという計画を発表している。
 「Goal 2000:Educate America Act」という、国民に対してよりよい教育の場を与えるための計画(国民の9割以上の高校卒業、理科と数学における米国の優位の確保、安全で麻薬のない学校の実現等の目標を定めている。)でも、10年以内に全米のすべての学校をインターネットにつなぐように奨励している。
 
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(注19)
 ユニバーサルサービスであるとされたサービスを教育目的で小中学校・図書館が利用する場合には、他の機関へのサービス料金より低額でサービスを提供する義務を電気通信事業者が負うと規定された(254条)。
 
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