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佐伯 吉章

SAEKI Yoshiaki
情報流通行政局放送技術課国際係長
Career
平成24年4月
総務省採用
総合通信基盤局電気通信事業部電気通信技術システム課番号企画室
平成26年8月
同 総合通信基盤局総務課
併任 同 電波部電波政策課(~28年7月)
平成28年7月
同 情報通信国際戦略局技術政策課研究推進室
平成29年9月
同 国際戦略局技術政策課研究推進室
平成30年4月
同 情報流通行政局情報流通振興課情報活用支援室企画係長
令和2年4月
内閣官房内閣サイバーセキュリティセンター
併任 内閣官房副長官補付(~4年4月)
令和4年4月
総務省総合通信基盤局電波部基幹・衛星移動通信課振興係長
令和5年5月
育児休業(~5年6月)
令和5年7月
現職

日本の技術を世界へ

国際標準化という仕事

私は現在放送技術の国際標準化を主に担当しています。国際標準化とは、国内事業者等の開発した技術を国際的なルールの中で使われるようにすることで、国際競争力の強化等を狙うことができます。電波の場合は、どこの周波数を何に使うかといったことも決めています。
放送技術の、主に地上波に関係する国際標準化は、国際電気通信連合無線通信部門(ITU-R)で議論されていて、年に2回、2週間程度の会議がジュネーブ等で開催されます。また、ITU-Rでは、周波数の分配等について議論されるWRC(世界無線通信会議)という大きな会議も4年に1度開催されます。
ITU-Rでの国際標準化を目指す文書は、事前に国内での調整を行う必要があり、放送の場合は、放送業務委員会での検討を経て、JAPANとして入力することとなります。私の業務では、その委員会を事務局として開催するとともに、国際会合には提案事業者とともに出席して、必要に応じて関係国との調整や発言等を行っています。

情報通信技術はどこにでも

総務省は情報通信技術を所管していますが、今の時代は情報通信技術がどこにでも活用されているので、入省すると、世の中の様々なものに関わる仕事をすることができ、とても幅広い経験を積むことができると考えています。
私は現在放送関係の業務を担当していますが、これまでには航空関係、サイバーセキュリティ、障害者や高齢者向けの情報通信政策、研究開発の推進、電話番号の制度などの担当を経験してきており、いずれも特徴的な独自の業界で、それぞれ時代の最先端に触れることができ、とても刺激的で楽しい生活を送ってくることができました。スカイツリーの上の方や空港の管制塔に登らせてもらったことなどもいい思い出です。
総務省に興味をお持ちの皆さんは、ぜひ情報通信技術という意識で日々のニュースを見てみてください。そこには総務省の仕事が隠れているかもしれません。

2023年に開催されたWRC
スカイツリーに向けた放送用アンテナ