金子 裕介
情報通信政策課統括補佐
経歴など
- 平成20年4月
- 総務省採用
情報通信政策局情報通信政策課情報セキュリティ対策室
- 平成20年7月
- 同 情報流通行政局情報流通振興課情報セキュリティ対策室
- 平成22年7月
- 同 情報流通行政局情報通信作品振興課流通調整係長
- 平成24年8月
- 同 自治財政局調整課主査
- 平成26年5月
- 同 情報流通行政局情報流通振興課主査
- 平成26年8月
- 同 情報流通行政局情報流通振興課課長補佐
- 平成27年7月
- 同 自治行政局選挙部政治資金課政党助成室課長補佐
- 平成28年4月
- 同 総合通信基盤局電気通信事業部データ通信課課長補佐
- 平成29年6月
- 外務省在インドネシア日本国大使館二等書記官
- 平成30年4月
- 同 在インドネシア日本国大使館一等書記官
- 令和2年7月
- 総務省情報流通行政局地上放送課課長補佐
- 令和4年1月
- 同 大臣官房秘書課秘書専門官
- 令和4年8月
- 同 情報流通行政局総務課統括補佐
- 令和5年7月
- 現職
ICTで社会のビジョンを描く
いつでも、どこでも、何でも、誰でもネットワークにつながる社会を作っていく。大学生のときに受講していた講義で当時の総務省職員が紹介してくれたユビキタスネットワークという構想(ビジョン)は、私にとっては、本当にそんな社会になるのだろうかというまるで夢物語のように感じる一方で、未来を先取りしたビジョンを描き情報通信技術(ICT)を通じて世の中をより良くするという総務省のミッションに大きな魅力を感じたことを今も覚えています。
現代の世の中に目を転じてみれば、IoTという言葉に代表されるように、スマートフォンなどの電子機器をはじめとして、住宅、家電、自動車など多くのモノがネットワークに繋がっており、15年以上前に私が夢物語だと思ったような社会は本当に実現しつつあるのではないでしょうか。
未来を先取り、何をすべきか
現在、私は情報通信政策課という部署で、情報通信政策を担当する部局のとりまとめ・総括を行っています。総務省が担当する情報通信分野は、電気通信、放送、研究開発、国際展開、サイバーセキュリティなど多岐にわたりますが、様々な重要政策を、政府が策定する骨太の方針や新しい資本主義などの戦略に反映するために必要な資料作成、部局間の調整役を担っています。「裏方」とも言える業務ではありますが、その本質は、未来を見据えて総務省の政策をどう世の中に打ち出していくかを考えることでもあり、かつて自分が総務省を志したきっかけを与えてくれたような役割の一端を担っていることを思うにつけ、その大切さ、重要さを改めて実感する日々です。
日本の経験を世界に広める
社会基盤として広くICTが普及している日本での利活用事例、ノウハウ・経験が海外で非常にケースとなること多くあります。私が赴任していたインドネシアは、(日本と同じように)自然災害が頻発する国で、予てから日本で活用されている災害情報伝達システムの仕組みを導入したいという意向を示していました。2018年に同国内で発生した大地震と津波によって、その議論を大きく加速させ、日本政府による無償資金協力の覚書を締結するに至りましたが、ある一つのシステムを導入することが目的ではなく、ICTを活用することでインドネシアをどういう国にしていきたいかという未来を見据えてカウンターパートと多くの議論を重ねたことは非常に記憶に残っています。
私たちは、常に目指すべき未来をイメージしながら、今何をなすべきかを議論し、必要と思われる政策を遂行していますが、特にICTは技術革新・発展のスピードが早く、必ずしも前例にとらわれない柔軟な発想でその利活用・普及を後押ししていくことが求められます。ダイナミックな動きを感じ取りつつもしっかりと着実に未来を見据える、そんな仕事に面白味とやりがいと見いだせる人にはぜひ総務省をおすすめさせていただきます。

