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平成21年度の近畿管内における無線従事者免許の付与状況

報道発表/平成22年5月20日

  総務省近畿総合通信局(局長:稲田 修一)では、平成21年度に近畿管内2府4県において無線従事者免許を付与した状況について、以下のとおり取りまとめたので公表します。

無線局の無線設備の操作は、電波法において、原則、総務大臣の免許を受けた無線従事者でなければ行ってはならないと定められています。

無線局の無線設備の操作のための資格は、無線局の目的や種別及び無線設備の種類や規模などによって資格別に操作範囲が定められており、総合・海上・航空・陸上・アマチュアの5分野で23種類あります。

近畿管内2府4県における平成21年度の無線従事者免許の総付与数は、1万2278件で、前年度比3.8%増となっています。全体としては陸上分野や海上分野などにおけるニーズを背景に無線従事者免許付与は微増傾向にあります。

連絡先
近畿総合通信局 無線通信部 航空海上課
担当:山崎、森
電話:06-6942-8539

別紙

平成21年度無線従事者免許付与状況

1 平成21年度の免許状況及び分野別状況

平成21年度における新規の無線従事者免許付与数は1万2278件です。その内訳は、陸上分野が7190件(57%)を占め、次いでアマチュア分野3035件(25%)、海上分野1573件(13%)、航空分野472件(4%)、総合分野8件(1%)となっています。

なお、全国では平成21年度に8万5669件の免許付与がされていますが、近畿管内は全国の14.3%を占めます。また、近畿管内の平成21年度末における免許付与の累計は、85万9613件になりました。

グラフ1

2 分野別免許状況の内訳

(1) 陸上分野では、タクシーやトラック、鉄道などの無線局に従事可能な第二級陸上特殊無線技士3307件(45%)及び第三級陸上特殊無線技士2785件(39%)でこの分野の8割強を占めています。

グラフ2

(2) アマチュア分野においては、第三級アマチュア無線技士1044件(34%)と第四級アマチュア無線技士1864件(61%)のこの下位の2資格で95%とそのほとんどを占めています。

(3) 海上分野では、国際航海の船舶等の無線局に従事可能な第一級海上特殊無線技士412件(26%)、漁船・プレジャーボート等小型船舶の無線局に従事可能な、第二級海上特殊無線技士629件(40%)及び第三級海上特殊無線技士358件(23%)でその大半を占めています。

グラフ3

(4) 航空分野では、2種類の資格のみですが、航空管制や航空機の無線局に従事可能な航空無線通信士265件(56%)及び自家用航空機の無線局に従事可能な航空特殊無線技士207件(44%)となっています。

(5) 総合分野では、陸海空の無線局に従事可能な、第一級総合無線通信士2件(25%)、第二級総合無線通信士5件(62%)及び第三級総合無線通信士1件(13%)です。

3 過去5年間の免許付与状況

近畿管内における平成21年度免許付与総数は1万2278件で、前年度3.8%の微増となっています。

平成17年度から平成21年度までの5カ年の期間では、平成17年度の1万153件からみると多少の増減はありますが、ニーズの向上を背景に2割の増加となっています。

アマチュア分野では平成17年度の制度改正で第三級アマチュアの資格取得の容易化で一時的な増加を見ましたがその後は減少傾向にあります。他方、陸上分野と海上分野では各種の業務におけるニーズをうけて微増のトレンドにあります。

グラフ4

グラフ5

※ 平成21年度近畿管内無線従事者免許付与状況表

資格 件数
総合 第1級総合無線通信士 2
第2級総合無線通信士 5
第3級総合無線通信士 1
小計 8
海上 第1級海上無線通信士 4
第2級海上無線通信士 17
第3級海上無線通信士 98
第4級海上無線通信士 33
第1級海上特殊無線技士 412
第2級海上特殊無線技士 629
第3級海上特殊無線技士 358
レーダー級海上特殊無線技士 22
小計 1,573
航空 航空無線通信士 265
航空特殊無線技士 207
小計 472
陸上 第1級陸上無線技術士 154
第2級陸上無線技術士 79
第1級陸上特殊無線技士 858
第2級陸上特殊無線技士 3,307
第3級陸上特殊無線技士 2,785
国内電信級陸上特殊無線技士 7
小計 7,190
アマチュア 第1級アマチュア無線技士 80
第2級アマチュア無線技士 47
第3級アマチュア無線技士 1,044
第4級アマチュア無線技士 1,864
小計 3,035
特殊 特簡 0
特陸 0
特信 0
小計 0
総計 12,278

参考

無線従事者資格とその主な操作の範囲

分野 資格 略号 主な操作の範囲
総合 第1級総合無線通信士 1総通 船舶及び航空機の無線設備の操作
陸上に開設する無線局の無線設備の操作(2キロワット以下)
第2級総合無線通信士 2総通 船舶の無線設備の操作(500ワット以下)
航空機の無線設備の操作
陸上に開設する無線局の無線設備の操作(250ワット以下)
第3級総合無線通信士 3総通 漁船の無線設備の操作(250ワット以下)
海岸局の無線設備の操作(125ワット以下)
陸上に開設する無線局の無線設備の操作(50ワット以下)
海上 第1級海上無線通信士 1海 船舶の無線設備の操作
海岸局の無線設備の操作(2キロワット以下)
第2級海上無線通信士 2海 船舶の無線設備の操作
海岸局の無線設備の操作(250ワット以下)
第3級海上無線通信士 3海 船舶の無線設備の操作
海岸局の無線設備の操作(125ワット以下)
第4級海上無線通信士 4海 船舶の無線設備の操作(250ワット以下)
海岸局の無線設備の操作(125ワット以下)
第1級海上特殊無線技士 海特1 船舶の無線設備の操作(75ワット以下)
第2級海上特殊無線技士 海特2 船舶の無線設備の操作(50ワット以下)
第3級海上特殊無線技士 海特3 船舶の無線設備の操作(5ワット以下)
レーダー級海上特殊無線技士 海特レ 船舶、海岸局のレーダーの無線設備の操作
航空 航空無線通信士 航空 航空機(航空運送事業用)の無線設備の操作
航空特殊無線技士 航特 航空機(自家用)の無線設備の操作
陸上 第1級陸上無線技術士 1陸 すべての無線設備の技術操作(テレビジョン放送局(親局)など)
第2級陸上無線技術士 2陸 無線設備の技術操作(2キロワット以下、テレビジョン放送局は500ワット以下)
第1級陸上特殊無線技士 陸特1 陸上のマイクロ無線局等の無線設備の技術操作(500ワット以下)
第2級陸上特殊無線技士 陸特2 陸上の路側通信の無線設備の技術操作(10ワット以下)
陸上(タクシー無線など)の無線設備の技術操作(50ワット以下)
第3級陸上特殊無線技士 陸特3 陸上(タクシー無線など)の無線設備の技術操作(50ワット以下)
国内電信級陸上特殊無線技士 陸特国 陸上(無線電信の国内通信)の無線設備の通信操作
アマチュア 第1級アマチュア無線技士 1アマ アマチュア無線局の無線設備の操作
第2級アマチュア無線技士 2アマ アマチュア無線局の無線設備の操作(200ワット以下)
第3級アマチュア無線技士 3アマ アマチュア無線局の無線設備の操作(18メガヘルツ以上又は8メガヘルツ以下で50ワット以下)
第4級アマチュア無線技士 4アマ アマチュア無線局の無線設備の操作(無線電信を除く)(8メガヘルツ以下、21メガヘルツ以上30メガヘルツ以下で 10ワット以下若しくは30メガヘルツ超で20ワット以下)
(注)無線従事者資格の具体的な操作の範囲は、「電波法施行令」(第3条)を参照してください。
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