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平成21年度地域情報通信振興関連施策の実施状況
報道発表/平成22年6月17日
- 総務省近畿総合通信局(局長:稲田 修一)は、ユビキタスネット社会に向けた地域の情報化を推進するため、各種の支援施策を実施しています。
平成21年度は、地上デジタル放送の普及促進、デジタル・ディバイドの解消をはじめ、各地域における医療・福祉、安心・安全等の各分野でのICTの利活用における各種事業の推進を図りました。
この度、これら関連施策の21年度の実施状況を取りまとめたので公表します。
1 地上デジタル放送の普及促進
地上デジタル放送の難視聴地域37カ所において、送受信環境整備のためのデジタルテレビ中継局が設置され、また、ケーブルテレビ及び辺地共聴施設の整備により、約51,000世帯において地上デジタル放送の受信環境が整いました。
(交付金総計 約17.6億円)
府県別 | デジタル中継局 | ケーブルテレビ整備世帯数 | 辺地共聴施設整備世帯数 | 世帯数合計 | |
---|---|---|---|---|---|
設置数 | エリア内世帯数 | ||||
滋賀県 | 2 | 3,345 | 0 | 114 | 3,459 |
京都府 | 5 | ※5,541 | 4,344 | 2,468 | 12,353 |
大阪府 | 0 | 0 | 132 | 150 | 282 |
兵庫県 | 10 | 21,746 | 0 | 5,098 | 26,844 |
奈良県 | 1 | 53 | 285 | 125 | 463 |
和歌山県 | 19 | 7,083 | 0 | 640 | 7,723 |
近畿管内 | 37 | 37,768 | 4,761 | 8,595 | 51,124 |
- ※ 京都局(5,000)は、新たな難視聴世帯を計上。
2 デジタル・ディバイドの解消
平成21年度は、中山間地域に点在する不採算地域における携帯電話不感エリアの解消加速のため、伝送路整備への支援など抜本的対策を行い、その結果167カ所で基地局が設置され、約3,200世帯で不感エリアが解消しました。
また、電波遮へい対策として、高速道路や新幹線等のトンネル25カ所において携帯電話の通話が可能となり、大阪地下街の2カ所において、地上デジタル放送・ラジオが受信できるようになりました。
ブロードバンド・ゼロ世帯は、平成22年3月末現在で14市町村、約7,000世帯までに減ってきました。残りの世帯についても、目標である平成22年度中には、自治体による整備及び電気通信事業者によるエリア拡大等により解消される見込みです。
(交付金総計 約61.2億円)
府県別 | 平成21年度 | 平成20年度 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
基地局数 | 不感エリア解消世帯数 | 伝送路数 | 基地局数 | 不感エリア解消世帯数 | 伝送路数 | |
滋賀県 | 10 | 186 | 2 | 2 | 70 | 0 |
京都府 | 33 | 617 | 29 | 3 | 94 | 2 |
大阪府 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
兵庫県 | 26 | 429 | 19 | 2 | 37 | 5 |
奈良県 | 48 | 920 | 30 | 7 | 246 | 5 |
和歌山県 | 50 | 1,058 | 25 | 9 | 314 | 5 |
近畿管内 | 167 | 3,210 | 105 | 23 | 761 | 17 |
府県別 | 電波遮へい対策 | |
---|---|---|
設置個所数 | 場所等 | |
滋賀県 | 0 | - |
京都府 | 5 | 高速道路トンネル |
大阪府 | 2 | 大阪地下街 |
兵庫県 | 20 | 山陽新幹線トンネル |
奈良県 | 0 | - |
和歌山県 | 0 | - |
近畿管内 | 27 | - |
府県別 | ブロードバンド・ゼロ世帯数(概数) |
---|---|
滋賀県 | 0 |
京都府 | 5,500 |
大阪府 | 20 |
兵庫県 | 0 |
奈良県 | 1,000 |
和歌山県 | 700 |
近畿管内 | 7,220 |
3 ICT利活用における地域支援
医療・福祉、防災・防犯、子育て、教育等の公共サービス分野でのICT利活用の促進を図るため、地方自治体、NPO法人、第3セクター(26団体・43事業)に支援を行っています。
(交付金総計 約21.1億円)
府県別 | 主な利活用分野 | 事業 | 実施団体 | 団体数 |
---|---|---|---|---|
滋賀県 | 防災 | 1 | 自治体 | 1 |
京都府 | 医療・福祉、教育、伝統産業・地場産業活性化等 | 12 | 自治体、NPO、3セク | 7 |
大阪府 | 医療、見守り、子育て、教育、防災・防犯等 | 11 | 自治体、3セク | 5 |
兵庫県 | 防災、子育て、地域コミュニティ等 | 14 | 自治体、NPO、3セク | 8 |
奈良県 | 観光、福祉、地場産業活性化等 | 3 | 自治体、NPO | 3 |
和歌山県 | 医療・地場産業活性化 | 2 | 自治体 | 2 |
近畿管内 | - | 43 | - | 26 |
4 ICT分野の研究開発への支援
ICT分野のイノベーションを生み出すことを目指し、28研究機関(大学18、企業5、その他5)が行う「ユビキタスネット社会を築く独創性・新規性に富む研究開発」及び「地球温暖化対策への研究開発」23件に対し支援を行っています。
(競争的資金総計 約3.8億円)
研究開発課題 | 件数 | 実施研究機関 | |
---|---|---|---|
SCOPE ※1 | ICTイノベーション創出型研究開発 | 6 | 大学:8、企業等:3 |
ICTイノベーション促進型研究開発 | 1 | 大学:2、企業等:1 | |
若手ICT研究者育成型研究開発 | 9 | 大学:6、企業等:1 | |
地域ICT振興型研究開発 | 5 | 大学:9、企業等:5 | |
特定領域重点型 (情報通信新機能・ディバイス技術) |
1 | 大学:1、企業等:1 | |
PREDICT ※2 | ICT機器内ハーネスのワイヤレス化の研究開発 | 1 | 企業:3 |
計 | 23 | 28機関(重複除く) |
※1 SCOPEとは
-
戦略的情報通信研究開発推進制度(SCOPE)は、情報通信技術(ICT)分野の研究開発における競争的研究資金制度です。ICT分野のイノベーションを生み出すことを目指し、総務省が定めた戦略的な重点研究開発目標を実現するための独創性・新規性に富む研究開発を支援する制度です。
※2 PREDICTとは
-
地球温暖化対策ICTイノベーション推進事業(PREDICT)は、国際的に喫緊の課題である地球温暖化対策に資するために、CO2排出削減、省エネルギー化に貢献する情報通信技術(ICT)分野のイノベーションを創出し、研究開発を促進していくことを目的とした競争的資金制度です。
- 連絡先
- 【地上デジタル放送】
近畿総合通信局 放送部 放送課(中継局)
担当:佐藤、池上
電話:06-6942-8566
近畿総合通信局 放送部 有線放送課(CATV・辺地共聴)
担当:三好、長野
電話:06-6942-8570
【携帯電話】
近畿総合通信局 無線通信部 陸上第一課
担当:中島、山本
電話:06-6942-8552
【ブロードバンド・ICT利活用】
近畿総合通信局 情報通信部 情報通信振興課
担当:松本、川崎
電話:06-6942-8520
【研究開発】
近畿総合通信局 情報通信部 情報通信連携推進課
担当:石塚、中居
電話:06-6942-8623