報道資料
平成23年4月22日
九州総合通信局
平成22年度「猟犬等位置把握・検知用無線システムに関する調査検討会」
報告書について
九州総合通信局[局長:児玉 俊介(こだま しゅんすけ)]では、平成22年度「猟犬等位置把握・検知用無線システムに関する調査検討会(座長:熊本大学大学院 三田 長久教授)」を開催し、有害鳥獣の狩猟の際に猟犬に付けて使用されるデジタル簡易無線型猟犬用マーカーシステムについて検討を重ねてまいりましたが、このたび、報告書が取りまとめられましたので、お知らせいたします。
なお、報告書の主なポイントは下記のとおりであり、報告書の概要は別紙のとおりです。
○報告書の主なポイント
1 猟犬用マーカーシステムに必要な機能についての整理 九州管内の狩猟者にアンケート、ヒアリングを実施し、必要な機能を整理した。 (親機:狩猟者が携帯している装置/子機:猟犬が装着している装置) (1)親機から子機の位置が検知できること。 (2)1台の親機で最低5台以上の子機が管理できること。(複数の猟犬を使う場合がある。) (3)通信距離は3km程度必要。 (4)連続使用可能時間は最低72時間必要。 (5)親機、子機とも小型軽量であり、堅ろうで防水機能をもつこと。 (6)オプションとして集音/送話機能/画像伝送機能が搭載可能であることが望ましい。 2 試作機による実証試験の実施 上記1をもとにデジタル簡易無線を使用した実験システムを試作して、平地におけるフィールド試験及び狩猟環境(山間部)におけるフィールド試験を行った。 3 実証試験結果 実証試験の結果、351MHz帯、467MHz帯のデジタル簡易無線を使用して、概ね要件を満たす結論を得た。具体的には、たとえば、GPS測位については、距離誤差10m以内、方向誤差1度以内で計測が可能である。 なお、3km程度の通信距離を確保するためには、比較的高出力が必要。 4 普及方策 登録制度による無線機のレンタル使用の促進及び市町村や猟友会等の関係者で組織する地域協議会に対する国の財政的支援対象への本システムの追加による普及促進が期待される。 |
【別紙】報告書の概要
【参考】報告書の全文(PDF、12MB)
連絡先:無線通信部企画調整課 096-326-7890