総務省 東北総合通信局
Tohoku Bureau of Telecommunications 【地域情報化】
“e”からはじまる未来の東北
第3編 東北における地域情報化への取り組みと事例
第2章 地域ネットワーク関連施策別の主な事例
第1節 地域イントラネット基盤施設整備事業
(平成13年度より補助事業名が改称)

宮城県矢本町・地域イントラネット基盤整備事業の概要

−町議会議場を活用したマルチメディア研修による行政サービスを提供−

1 事業概要
 矢本町役場内に情報センター施設を設置し、町議会議場をマルチメディア情報センターと位置づけし、地域住民がIT研修などのマルチメディア研修に活用する。また、光ファイバーにより各小中学校や図書館・運動公園を超高速で結び、インターネット等での行政情報を入手して質問・相談・申請手続き、更には各種施設利用の予約等や、映像を活用した情報の提供により各小中学校の教育支援にも役立つように、町内のイントラネットの環境を整備し、情報化のサービス提供を行う。

2 主なアプリケーション
 (1)  行政情報システム
 インターネットや情報端末を利用し、各家庭から町のホームページや専用の住民情報用サーバーにアクセスし最新の情報を提供すると共に、行政情報の閲覧・質問・相談等ができるようにし、各課から直接本人へ電子メール等で回答を行えるようにする。また、併せて公共施設の予約情報サービスも各家庭よりインターネットで行えるようにする。
 (2)  教育支援システム
 各学校間や公共施設間でのイントラネットを整備し、学校のパソコン教室内LANへ接続ができることにより、映像・電子メール等のデータを使って住民や生徒間の交流と情報交換、研修、会議等を行うと共に、インターネットを活用して各学校や住民への国内外の最新情報や学習資料の提供をおこなう。
 (3)  映像ライブラリーシステム
 光伝送路の整備により、大容量データの送受信が可能となるため、議会中継や遠隔講演会、遠隔研修、スポーツ大会の同時中継、上映会等の映像データを、リアルタイム又は蓄積した映像情報を提供(ビデオオンデマンド)することにより、町内公共施設での一斉同時放映が可能となり自宅近くの施設で放送サービス提供を受けられるようになる。また、MPEG等に縮小することによりインターネットで、各家庭でも受信できる。

3 総事業費
 131,349千円(補助金額 43,783千円) 【平成12年度補正予算】

4 システムイメージ図

矢本町地域イントラネット基盤整備事業イメージ図
行政情報システム
インターネットや情報端末を活用し、住民への対応の迅速化や公共施設の予約等の情報提供やサービス、また、映像や音声を活用した情報提供を中心に、町政懇談会や婦人議会、各種会議のリアルタイム又は、録画放映等の情報通信を活用したサービスを行い、住民からの意見・情報の交信を行います。
マルチメディア研修サービス
マルチメディア情報センター内に、研修端末・大型スクリーン等を設置し、町民に対して情報利活用向上に向けた様々な研修を行う。また、研修時以外は公共端末として町民が自由に情報利用ができる環境とし、図書館には常時一般開放用情報端末を3台常設する。
教育支援システム
各学校間や公共施設間での映像データを使った交流や情報交換、研修、会議等を行うと共にインターネット等を利用し、IT研修や遠隔研修、講演会、子供議会、上映会等を行い教育に活用します。
映像ライブラリーシステム
議会中継や矢本町5人講演会、遠隔研修、スポーツ大会の同時中継、上映会等の映像データをリアルタイム又は、蓄積した映像情報を提供します(ビデオオンデマンド)。



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