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よくある質問(Q&A)

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地上デジタル放送全般について

  • 問1.なぜ、地上テレビ放送をデジタル化するのですか?
    【多様なサービスの実現】
     地上テレビ放送のデジタル化により、今までにない多様なサービスの提供が可能となります。
     地上デジタル放送では、ハイビジョンによる高画質・高音質な番組に加え、天気予報やニュースなどの情報を常に入手できるデータ放送、字幕放送などの高齢者や障がいのある方にやさしいサービス、1週間先までの番組情報が見られる電子番組表(EPG)等、私達の暮らしをより便利で豊かにするサービスが提供されています。
    【電波の有効利用】
     また、デジタル化により電波(周波数)を効率的に利用することができます。電波は有限な資源であり、現在の日本ではこれ以上すき間のないほどに過密に使われています。デジタル化完了後は、アナログ放送時に使用していた周波数が約2/3に効率化されるため、空いた周波数を携帯電話サービスの充実、ITS(高度道路交通システム)、災害時の移動通信システムなどに利用できることとなり、関連産業への大きな経済波及効果も期待できます。
    【海外における地上デジタル放送の展開】
     さらに、2011年(平成23年)1月現在では、50以上の国と地域で地上デジタル放送が開始されており、放送メディアをデジタル化することは世界的な流れとなっています。
     こうしたことから、地上テレビ放送のデジタル化が進められているところです。
  • 問2.デジタル化によって空いた周波数はどのような用途に利用するのですか?
     総務大臣の諮問機関である情報通信審議会の答申においては、周波数が逼迫している携帯電話等の通信サービス、安全・安心のための通信、移動体向けの新たな放送サービスに対して周波数を割り当てるとしており、具体的には現在検討が行われているところです。
     安全・安心のための通信のイメージは、例えば、見通しの悪い交差点において車と車の通信によって出会い頭の衝突事故を回避したり、救急患者の映像情報等を救急車と病院との間で通信したりといったものであり、我々の安全で安心な生活を確保してくれるものと期待されています。
  • 問3.地上デジタル放送はアナログ放送と何が違うのですか?
     映像や音声を0と1のデジタル信号に置き換えて送信することがデジタル方式です。
     デジタル方式に変わることにより、これまでのアナログ方式と比べて、ゴースト(二重像)や雑音のない映像と音声の受信が可能となります。
     また、デジタル化により、高画質・高品質なハイビジョン放送、天気予報やニュースなどの情報を常に入手できるデータ放送、字幕放送などの高齢者や障がいのある方にやさしいサービス、1週間先までの番組情報が見られる電子番組表(EPG)など今までにない高度で多様な放送サービスが可能となります。
  • 問4.東北3県(岩手、宮城、福島)において、今のアナログ放送はいつまで見ることができますか?
     岩手、宮城、福島の3県を除く44都道府県では、2011年(平成23年)7月24日に、アナログ放送が終了し、地上デジタル放送のみの放送になりましたが、3県のアナログ放送は、2012年(平成24年)3月31日に完全停波します。
     したがって、それまでに地上デジタル放送対応テレビの購入等、地上デジタル放送を視聴できる環境へ移行していただくことが必要となります。
  • 問5.海外においてもアナログ放送を停波するのですか?
     既にスウェーデン、フィンランド、オランダ、スイス、ドイツ、アメリカ、デンマーク、ノルウェー、スペイン、カナダ等においてはアナログ放送を停波しています。
     今後も、2011年(平成23年)にはフランスが、2012年(平成24年)にはイギリス、韓国、イタリアと、主要各国においてアナログ放送を停波する予定です。
  • 問6.地上デジタル放送は有料ですか?
     民間の地上デジタル放送は今まで通り無料放送によりサービスを提供しています。
     また、NHKの受信料に関しては、現在既に契約されている方は、新たに契約を行う必要はありません。ケーブルテレビで視聴する場合は、別途利用料が必要になることがありますので、お住まいの地域でサービスを提供しているケーブルテレビ事業者(http://asp.netmap.jp/jcta/search_pref.html)にお問い合わせください。(ケーブルテレビ事業者が分からない場合は、日本ケーブルテレビ連盟にお問い合わせください。)
  • 問7.2011年(平成23年)にアナログ放送を終了することはどのように決めたのですか?
     2001年(平成13年)の電波法改正により、アナログ放送による周波数の使用は10年以内に停止することになりました。
     これを踏まえて作成された放送用周波数使用計画(チャンネルプラン)などで、その使用期限が2011年(平成23年)7月24日と規定されました。これによりアナログ放送は2011年(平成23年)7月24日までに終了することになりました。
  • 問8.岩手、宮城、福島の3県においては、アナログ放送の停波が2012年(平成24年)3月31日まで延期されましたが、どのように決まったのですか?
     岩手、宮城、福島の3県では、アナログ放送は受信できていたが地上デジタル放送が受信できない地域(「新たな難視」地域)や共聴施設等のデジタル対応を進めることに加え、東日本大震災により損壊した受信施設の修繕等の工事を行う必要があります。このようにデジタルの電波を受信する環境を整えるためには、住民の皆様に自らご対応いただくことに加え、県や市町村、自治会等のご協力をいただきながら進めていく必要がありますが、これら関係者は被災者支援に最大限対応しており、地デジ対策を震災前と同様に推進するのは困難であるのが実態です。
     また、住民の皆様に地デジ対応受信機の購入等を進めていただくため、放送や市町村による周知、デジサポや民生委員等による働きかけを行っていく必要がありますが、被災の大きさに鑑み、これらの取組も震災前と同様には実施できない状況にあります。
     さらに、3県の地元自治体からもアナログ放送停波の一定期間の延期について要望を受けており、これらの状況を総合的に勘案し、岩手、宮城、福島の3県については、地上アナログ放送の終了を延期することとしました。
     具体的には、2011年(平成23年)6月15日、岩手、宮城、福島の3県でアナログ放送の終了を最大1年間延長する「東日本大震災に伴う地上デジタル放送に係る電波法の特例に関する法律」が公布・施行され、その後、地元自治体、放送事業者等関係者の意向等を伺うなど、告示上の延長期限について検討した結果、告示上のアナログ放送停波日は、平成23年度末(平成24年3月31日)に決定しました(7月22日付で告示)。
  • 問9.アナログ放送の終了は国が決めたのですから、受信機やアンテナにかかる費用は、 国が負担するべきではありませんか? なぜ、視聴者自身が負担しなければならないのですか?
     テレビ放送を受信するための受信機やアンテナについては、これまでも視聴者の方に負担いただいているところです。地上デジタル放送についても、2001年(平成13年)にアナログ放送停波のスケジュールを決定の上周知を開始しましたが、2011年(平成23年)まで(東北3県では2012年(平成24年)3月まで)の間に計画的に地上デジタル放送対応の受信機への買換え等のお願い及び周知を行ってきたところです。
     ただし、地デジ未対応で、生活保護受給世帯等のNHK放送受信料の全額免除を受けられる世帯(東日本大震災等により被災した世帯(注)を含む。)、または世帯全員が市町村民税(特別区民税を含む。)非課税の措置を受けている世帯に対して、簡易なチューナーを無償給付する等の支援を行っており、平成24年3月31日(消印有効)まで、支援の申込を受け付けています。詳しくは、総務省地デジチューナー支援実施センター(0570-023724(ナビダイヤル)または03-4334-2669)にお問い合わせください。

    (注) 2011年(平成23年)3月11日以降に災害救助法が適用された区域内において、半壊、半焼または床上浸水以上の程度の被害を受けた世帯、または避難の勧告、指示または退去命令を継続して1か月以上受けている世帯
  • 問10.東北3県(岩手、宮城、福島)における地上デジタル放送に関する周知・広報を今後どのように行っていきますか?
     地上テレビ放送のデジタル化を進めるにあたっては、視聴者の方々に、デジタル化の意義やスケジュールを正しくご理解いただくことが重要です。
     このため、国、放送事業者、メーカー、電器店、関係団体等の関係者が協力してテレビスポットや番組、ポスター・パンフレット等の作成・配布、地域に密着した相談会等によって地上デジタル放送についての周知広報活動を進めているところです。
     また、NHK及び民放においては放送番組における周知広報の取組を強化しており、デジタル化周知のPRスポットの放送のほか、常時「レターボックス化」による放送を行うとともに「告知スーパー」を表示して、アナログ放送を視聴されていることやデジタル化対応の相談窓口等のお知らせを放送しています。

    (注)レターボックス
    デジタル放送の横と縦の画面サイズ比率は16:9であり、これを4:3のアナログテレビに収めることによって発生する上下の黒い帯のこと。