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作業日誌

作業名 内部管理業務:人事給与 給与 現状分析(業務分析)作業
日時 平成17年12月12日(月)
15:00 〜 16:40 
場所 北九州市小倉北区役所西棟304会議室
参加者 職員:
給与課 清水係長
総務課 黒岩氏
情報政策室 濱次長、酒見氏
企業:
安川情報 蓼原
大和総研 堀井
使った資料
なし
概要

【作業の目標】

  • 当日14時から現状分析方法の説明を1時間受け、その方法に基づき作業を実施しました。作業は、先行して業務分析を実施した川口市の分析結果を参考にしながら実施しました。作業にあたり、北九州市から人事課、給与課、総務課の2チームを想定した人員の職員が参加しましたが、参考とする川口市の人事給与の下位階層の業務区分のうち、具体的に各課が何を担当するかを検討しました。検討した結果、人事課については「勤怠管理」を、給与課については「給与」を担当することで調整をし、この後は2つのグループに分かれて作業を行いました。情報政策室は、各グループに分かれて参加をしました。
  • 現状分析作業を実習することを目的としました。当日の作成物は、機能構成図(DMM:以下「DMM」という。)と機能情報関連図(DFD:以下「DFD」という。)としました。

【当日の流れ】

15:00〜15:10 業務の分担についての意見調整(10分)
15:10〜16:10 DMMの作成(60分)
16:10〜16:15 休憩(5分)
16:15〜16:40 DFDの作成(25分)

【作業内容】

(1) 業務の分担についての意見調整

具体的な担当決めの作業において、給与課については、給与、手当てに関する業務ということは容易に決まりましたが、人事課については、人事という業務区分は採用・任用等も含まれ広すぎて絞り込めないことから、川口市の例より勤怠管理を検討し、この業務区分を実施することとしました

(2) DMMの作成

作業手順として業務の機能を付箋紙に書き出して、DMMの用紙に貼っていきました。川口市の成果物を参考にしましたが、基本的に内容は同様であるが、言葉の使い方や業務の括りの違いがありました。直前の説明で、「機能」と「方法」の違いについて説明を受けられたため、この点に注意して作業を進めました。

(3) DFDの作成

DFDの作成では、他の課との具体的なやりとりの手順を整理しました。他の課とやりとりする情報の内容、手順を順に確認していきました。また、情報は具体的にシステムからの情報なのか、紙媒体なのか、確認しながら記述をしていきました。また、データの滞留については、帳簿やシステムへの入力を記述していきました。DFDで業務の流れを確認していく中で、漏れていた機能があることがわかり、DMMに戻って、見直しを行いました。DMMに時間がかかったため、DFDの作成は1枚目までで終了しました。

【出てきた意見】

主な意見は以下のとおりです。
  • 機能と方法の違いはわかっても、方法がどうしても頭に入ってくる。共通項で考えるのは辛いと思いました。
  • 担当課以外の方も参加して説明した方がシンプルになる。複数の課で行った方が整理される。
  • 主たることを説明する時に、イレギュラーのことが考えに入ってくる。
成果物
ポイント

【作業を実施して気付いた点】

  • 実際に業務分析を行う際の業務区分の分け方が難しいと感じました。今回は、全体を俯瞰することはなく、川口市の例を参考に対象を抽出した作業でしたが、各地方自治体によって、担当課が違っており、その担当課の範囲が実際の業務分析の範囲になることが多くなっていました。よって、漏れなく業務を洗い出すには、DMMレベルで業務と担当課との割り当てを別途行う必要があるのではと感じました。

【作業をうまく進めるための助言】

  • 提案した「他の課の職員によるレビューの有効性」に関して、成果物の精度を上げる方法としては、業務を広範囲に知っている職員(情報政策室等)が参加するのはかなり有効な手段であると思います。


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