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資料12 個人属性とインターネット利用の関連性アンケート回答者の個人属性とインターネット利用・非利用について、相互の関連性をみることにより、どのような人々がインターネットを利用しているのかを検討するため、数量化III類による分析を試みた(図表1)、図表2)参照)。図表1)において、累積寄与率が高くないことから、この分析の結果は限定的に解釈することが望ましいが、傾向としては以下のように読みとることができる。 図表2)によると、これらの個人属性は、大きく4タイプのカテゴリーにまとめられる。1つは、グラフ左寄りに位置する「無職」、「70歳代」、「200万円未満」など、無職、低年収の高齢者を示すカテゴリー、「高齢者関連項目」である。2つ目はグラフ下部に位置する、「女性」、「主婦・主夫」、「パートタイム・アルバイト」などを含むカテゴリーであり、ここでは「主婦関連項目」としてまとめられる。3つ目は、グラフ中央右寄りの、「40歳代」、「会社勤務」、「800〜1,000万円」などの項目により構成される「勤務者関連項目」であり、4つ目が右上の「10歳代」「学生」により構成される「学生関連項目」である。 またこの図において、直線Lよりも右側にある属性項目については、直線から離れているほど「インターネットを利用している」と回答した人が該当しているケースが多く、逆に左側に寄っている場合は、同じく直線から離れているほど「インターネットを利用していない」人が該当しているケースが多い項目といえる。 したがって、前記4カテゴリーのうちで、最も「インターネットを利用している」に関連のあるカテゴリーは「学生関連項目」、次いで「勤務者関連項目」となり、逆に最も「インターネットを利用していない」に関連のあるカテゴリーは「高齢者関連項目」、次いで「主婦関連項目」であることが分かる。 これは第1章第5節に示した個人属性のインターネット利用・非利用への影響の傾向と一致しており、総合的にみると学校や職場といった場でインターネットを利用する機会のある人々と、そのような機会が少なく自宅にいることが多い人々の違いが、インターネットの利用・非利用と関連があるものと考えられる。 図表1) 固有値など
図表2) 個人属性とインターネット利用
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