総務省 東北総合通信局
Tohoku Bureau of Telecommunications 【地域情報化】
“e”からはじまる未来の東北
第2編 総務省の情報通信施策
第1章 地域関連施策
第1節 地域関連施策の概要


4 成果展開等研究開発

マルチメディア・パイロットタウン構想

【施策の目的】
 高度情報通信社会の構築促進に向け、地方公共団体や大学等の協力を得て、マルチメディア・モデルを展開するための研究開発を促進し、その全国への普及を図る「マルチメディア・パイロットタウン構想」を推進するものです。

【施策の概要】
 通信・放送機構が「マルチメディア・パイロットタウン」において、これまでの研究成果を活用し、最先端の技術を導入したマルチメディア・モデルを同時かつ面的な広がりをもって展開するもので、各省庁共同プロジェクトとして平成9年度より展開されています。
< 例 > 
 マルチメディア・モデル市役所展開事業、マルチメディア・モデルキャンパス展開事業
 マルチメディア・モデル住宅展開事業、マルチメディア・モデル農村展開事業  等

推進スキーム図

都市コミュニティ研究成果展開事業
 通信・放送機構が行っているマルチメディア・パイロットタウン構想を拡充し、複数のアプリケーションを一体的に提供する高度な電気通信システムを都市において展開。

【これまでの取り組み】
 通信・放送機構が地方公共団体等の協力を得て、通信・放送分野における基盤的な要素技術を組み合わせた高度な電気通信システムを構築するために、マルチメディア・パイロットタウン構想において、単一のテーマ毎に研究開発を実施。

【施策の内容】
 高度かつ多様なアプリケーションを一体的に展開した21世紀型のマルチメディア都市の実現に資するため、協力を得られる地方公共団体等において複数のシステムの研究開発を実施。

【複合的に展開が期待されるアプリケーション】
 1)行政情報システム
 2)医療システム
 3)教育情報システム
  4)電子美術館・博物館システム
  5)観光情報システム
  6)在宅情報システム等
(以上のアプリケーションを組み合わせた例)
 ・教育情報システムと電子美術館を組み合わせたシステム

高齢者の自立・社会参加を支援する情報通信システムの開発・展開
 通信・放送機構が、年齢面でのデジタル・ディバイドの解消に向け、地方公共団体等の協力を受け、高齢者の自立・社会参加を支援する福祉分野の情報通信システムを実現するための研究開発を実施するものです。(厚生労働省及び経済産業省と連携)
 通信・放送機構が、既存の技術を組み合わせることにより、福祉分野において求められる高度な機能を持つ情報通信システムを実現するための研究開発を、地方公共団体等の協力を受けて実施します。研究開発に当たっては、ユーザーである高齢者の利用面を重視するとともに、と連携して実施します。

[実現が期待されるシステム例]
(1) 次世代訪問介護等支援システム
訪問看護婦等が、多様な福祉関係機関に分散する最新の介護情報を、訪問先で容易に取得できるシステム
(2) 広域介護支援システム
広域的な連携を行う市町村等において、介護サービスや地域の福祉情報等の効率的な提供を可能とするシステム

SOHO等支援情報通信システムの開発
 通信・放送機構が、SOHO等の課題である、自宅等で利用する情報通信機器の性能の制約や、アプリケーション活用能力の制約の問題に対処し、SOHO等を普及させていく上での技術的環境を整備するための情報通信システムの開発を行うものです。
 通信・放送機構において、SOHO支援に資する高度な情報通信システムの研究開発テーマ及び実証フィールドを公募し、システムの研究開発と実証実験を行います。

[開発するシステム例]
SOHO事業者データ管理支援システム
SOHO等の情報通信機器において大量の作業内容データ保存に伴い生じる負荷や、アプリケーションのバージョンアップ等の煩雑な作業負担を軽減するために、地域SOHOセンター等において、SOHOの作業内容データやSOHO向けのアプリケーションソフトなどを一元管理するシステム。


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