総務省 東北総合通信局
Tohoku Bureau of Telecommunications 【地域情報化】
“e”からはじまる未来の東北
第3編 東北における地域情報化への取り組みと事例
第1章 全県的な情報ネットワーク構築への取り組み
第6節 福島県


うつくしま世界樹の概要

1 目的
 県民等と県との情報の共有や相互の意見交換を可能にするシステムを充実し、行政と住民との関係を一層緊密なものとするために、本県の情報化指針である「うつくしまeビジョン〜イグドラシル・プラン〜」における、「情報システムの整備による地域の活性化と住民福祉の向上」、「県民があまねく情報システムの恩恵が受けられる環境の整備」、「電子県庁の実現による県民サービスの向上と開かれた県政の推進」の3つの整備理念のもと、地域住民等が電子行政サービスや情報ネットワークを活用した様々なシステムを県内どこでもあまねく享受できるような、本県の高度情報通信社会のインフラとして、広帯域基幹ネットワーク「うつくしま世界樹〜SEKAIJU〜」の整備を行うものである。

2 整備概要
 (1) 地域住民等が、電子申請・届出や遠隔医療などのIT(情報通信技術)革命の恩恵を県内どこでもあまねく享受できるよう、県機関、県立学校及び市町村役場等を接続し、本県高度情報通信社会の基盤となる情報通信ネットワークシステムを整備する。このため、最新の情報通信技術を活用した広帯域情報通信ネットワーク、インターネットシステム及びイントラネットシステムを構築する。
 (2) 世界樹の基幹回線として、電子県庁の実現等による大量のデータ通信や、高度な情報通信システムに対応できる広帯域基幹ネットワークを構築する。本ネットワークは県庁(東分庁舎を含む。)と6基幹合同庁舎を広帯域の専用回線で接続するとともに、県機関及び市町村等を県庁及び各基幹合同庁舎へ接続する。
 (3) 常時接続環境の実現によるインターネット利用の拡大や、映像配信の稼動等により、飛躍的に増加するデータ量への対応するとともに、個人情報等を含む行政情報に対する高度なセキュリティに対応するため、新たにLAN(Local Area Network)を構築する。

3 活用方法
 (1) 国と都道府県間で、平成13年度中の運用を計画している「LGWAN(総合行政ネットワーク)」の県内分基幹回線として利用する。
 (2) 現在、防災行政無線及び庁内LAN上で稼働している各種アプリケーションシステムを、順次、「うつくしま世界樹」に移行し、高速性・セキュリティを確保する。
 (3) 平成15年度からは、県民の電子申請・届出、庁内の電子文書交換システムのバックボーン回線として使用する。

4 提供するアプリケーション
 世界樹のネットワークを利用して提供するアプリケーションについては、年度毎に拡大を図ることとしているが、整備当初から提供を予定している主なアプリケーションは下記のとおりである。
 (1) 福島県インターネットシステム
 各種行政情報を提供するとともに、各種申請・届出書の様式のダウンロードサービスや議会中継及び大雨時の河川の水位情報等を提供する河川情報提供システム等を実施する。
 (2) うつくしま教育ネットワーク
 県立学校や市町村立学校及び教育関係機関等を結びインターネットに接続することにより、各教科や総合的な学習の時間で活用する。 等


「イグドラシル・プラン」が目指すサービスの将来イメージ図

「イグドラシル・プラン」が目指すサービスの将来イメージ図



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