総務省 東北総合通信局
Tohoku Bureau of Telecommunications 【地域情報化】
“e”からはじまる未来の東北
第3編 東北における地域情報化への取り組みと事例
第2章 地域ネットワーク関連施策別の主な事例
第7節 広域的地域情報通信ネットワーク整備促進モデル構築事業


秋田県角館町等における広域的地域情報通信ネットワーク整備促進モデル構築事業

(秋田県角館町、田沢湖町、中仙町及び西木村)
1 事業の概要
 秋田県角館町、田沢湖町、中仙町及び西木村において、ISDN回線を用いて自治体病院間を連携するネットワークを構築し、暗号化された医療福祉データを認証技術を活用して相互に共有するネットワークシステムの開発を行う。このシステムを利用する地域住民の情報媒体は ICカードで、高齢者や慢性疾患者等モニター希望者に交付する。

2 システムの特徴
 (1)  暗号化された文字情報及び情報検索端末の活用
 ICカードには住民の個人基本情報(宛名データ)、健康診断情報(検診データ)、救急情報及び医療情報(参考データ)等が、暗号化された文字情報として蓄積される。
 公立角館総合病院及び町立田沢湖総合病院には、ICカード発行機を設置するとともに、各医師がカード情報を活用しながら診断することを可能にするため、ICカードリーダーライターを設置する。 
 また、病院内に情報検索端末を設置し、利用者本人は、ICカードに蓄積されている全ての情報を確認することができるほか、「プライバシー保護」「セキュリティ対策」として、カードの暗証番号を独自に設定できるように構築する。
 (2)  両病院間のネットワーク及び緊急時におけるICカードの活用
 両病院間は、ISDN回線により接続されており、公立角館総合病院内に設置された患者認証サーバは、町立田沢湖総合病院からも接続が可能となっている。
 また、緊急時の円滑な対応を可能とするために、救急車にもICカードリーダーライター及び情報検索端末を設置し、患者の連絡先、慢性疾患の情報等を確認することが可能となっている。

3 事業費(委託費)
 50,000千円【平成11年度第2次補正予算】

4 システム構成図
ICカードを利用した広域医療福祉ネットワークシステム


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