総務省 東北総合通信局
Tohoku Bureau of Telecommunications 【地域情報化】
“e”からはじまる未来の東北
第3編 東北における地域情報化への取り組みと事例
第5章 各種調査研究


「雄湯郷(ゆうとぴあ)」湯沢雄勝情報拠点都市地域研究会

 湯沢雄勝広域市町村圏組合6市町村と東北総合通信局は、平成12年6月に「雄湯郷」湯沢雄勝情報拠点都市地域研究会(委員長:玉本英夫秋田大学教授)」を発足し、湯沢雄勝広域圏地域の活性化を図るための情報通信基盤のあり方等について検討を行い、平成12年12月19日に報告を取りまとめました。
 最終報告では、本圏域における保健・福祉・医療の各分野が抱える課題の分析と課題解決の方向性を示すとともに、圏域住民が等しく保健・福祉・医療分野が連携したサービスを享受できる情報通信基盤のあり方及び情報化推進を担う体制等について提言を行いました。

(湯沢雄勝広域の構成市町村=湯沢市、稲川町、雄勝町、羽後町、東成瀬村、皆瀬村)

【推進体制の構築(実現に向けて)】
1.  湯沢雄勝地域の中で情報化のキーパーソンとして、いろいろな意見・アイデアを出し、各市町村等へ具申できる仕組みづくり
2.  住民代表、各市町村、保健・医療・福祉の関係機関、秋田県、学識経験者、民間企業などをメンバーとする、情報化を具体化する取組みを行う組織を構築(雄湯郷地域情報化推進協議会(仮称))
3.  具体的事業を実施する際、広域的事業の場合の市町村間調整を行う機関を構築
4.  各市町村で情報化を具体的に実施するために、各市町村の情報化関連部署の充実

【湯沢雄勝地域への提言】
提言1: 情報化の広域的推進体制を早期に整備する。
地域の抱える課題の解決を目的として情報通信を積極的に活用していく必要があり、その活用をより迅速に推進していくため、広域的に情報化を推進していく「体制」を早期に整備し、活動を速やかに開始する。
提言2: 地域の情報化、行政の情報化を積極的に推進する。
住民に対する行政サービスを、情報通信を活用して提供するとともに、行政内の業務効率化・迅速化を図るため、庁内LANの整備など行政内部の情報化を併せて実施していく。
提言3: 住民に対するアプリケーションは出来るものから、早期に実施する。
住民に提供するアプリケーションは、情報通信技術の進展はかなりのスピードで進んでいるため、出来るものから実施していくという考えのもと、早期に実施していく。
提言4: 個人情報保護の観点に基づいたセキュリティ対策を実施する。
個人情報保護については、十分に検討してセキュリティ対策を実施していく必要がある。また、関連する法制度など国等の状況や技術動向も踏まえ、住民の要望をより早く実現できるよう取組む必要がある。



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