画像:住民参画システム利用の手引き 〜地域SNS、公的認証対応アンケートシステム〜
トップページ実践編 地域SNS>6-4 未成年者が使う場合
目次
座長あいさつ
総論
導入検討編
実践編 地域SNS

1. 導入の手順
2. 必要な体制
3. 地域SNSの運用ルール
4. 参加者の募集
5. いよいよ運用開始

6. トラブル発生への対処方法
6-1 不適切行為への対処
6-2 システム攻撃への対処方法
6-3 その他の想定される主なリスクと対処方法
6-4 未成年者が使う場合

7. 災害発生時の活用
8. 終了


実践編 電子アンケートシステム
資料編
6-4 未成年者が使う場合

未成年者が使う場合の留意点は何ですか?

キーワード
・未成年者が使う場合の留意点
・管理者による設定方法

関連項目
【実践編 地域SNS】 3-1 地域SNSの利用規約

・ 例えば、八代市のごろっとやっちろや、藤沢市の市民電子会議室では、年齢制限は特に設けていません。前者は小学生、後者も小中高生の参加がありました。今回の実証実験でも、参加者の年齢制限は特に設けませんでしたが、結果的に、千代田、長岡とも、最少年齢は18歳でした。一方、mixiなどの他のSNSでは、18歳未満の参加を禁止しているサービスもあります。
・ 未成年者が利用する場合、写真や住所、名前などの個人を特定できる情報を不用意に公開してしまうことにより、個人情報が流出したり、最悪の場合、犯罪に巻き込まれる恐れもあります。このため、未成年者の参加を禁止し、未成年者の参加による様々なリスクの回避、トラブルを防止する方法が考えられます。ただし、この場合であっても、地域SNS登録の際に厳格な本人確認を行っていないことから、未成年者が参加しないことを担保することはできません。
・ 一方、これからの地域の担い手である若者が、地域のコミュニティに参画できるのは有意義なことであり、例えば高校生以上に限定して参加を認めるといった方法や、子供に関しては保護者の監督のもと利用するといった方法も考えられます。この場合であっても、未成年者が、本名、住所などの個人情報を一般公開しない、日記などの公開範囲を友人までとする、知らない人から依頼があっても友人にならない、不審者からのアクセスがあった場合など特定IDからのアクセスを拒否するなどの方策を選択出来るように、地域SNSの仕組みや使い方について分かりやすく周知するなどの配慮が必要となります。
・ 例えば、通信教育サービス企業のZ会では、中学・高校生の会員向けにSNSサービスを開始しますが、利用者が会員であることから、住所、氏名等があらかじめ管理者側で把握できているなど、地域SNS単独の運用とは異なる面がありますが、利用上のルールや使い方を分かりやすく説明するなど、トラブルの発生を未然に防止する工夫を施しています。
・ なお、地域SNSには、システム管理者(運用者)の設定により、プロフィールの年齢欄が一定基準以下の場合(基準とする年齢はシステム管理者が設定)、自動的にプロフィールや日記などの公開範囲を、友人までに限定することができる機能も用意されています。

Z会が運営する会員(中高生)向けSNS「パルティオゼット」について

・それまで運営していた電子掲示板を、2006年2月からSNSに変更。

利用規約
・通知義務の免除
・12歳以上に明確に限定
・商業目的による利用の禁止
・個人情報の取扱い、著作権の所在
・効力の発生はZ会によって送信可能化行為が行われた際

利用上のルール
・「ネチケット」を重要視(「人を楽しませる」「人を不愉快にさせない」)
・個人情報の書込みの禁止
・著作権法上の「引用」を明文化
・添削問題などの投稿の禁止
・チャット的利用の禁止

中高生特有の問題
・友達を増やすことそのものが目的化
・相手は自分と同じ状態、という過度の認識
・「励まし」が善、「厳しい状況認識」が悪
・身近な友人に余り知られないで活動したい
・価値観の相違の抵抗感から起こる反発
・自己開示なし・友達欲求大のバランス感の欠如など

Z会の姿勢・目標
・禁止行為(著作権違反等)の理由を明確に
・激しい議論は削除で対処するのではなく、残した上でZ会から「諭す」メッセー
ジング
・価値観の相違・相手の立場の学習の場
・「セルフ・ヘルプ・グループ」の構築へ
 →管理人は「管理する」存在ではなく「見守る」存在

資料:Z会資料より



「子どもとインターネット」のより良い関係のために

「子どもとインターネット」の問題は複雑である。したがって、インターネット上に潜在する危険から子どもを守り、インターネットを子どもにとって良いメディアにするためには、幅広い取組を社会全体で進めていくことが重要となる。
その意味では、社会を構成する一人一人がそれぞれの分野においてこの問題に取り組んでいくことが必要となるが、今回の調査研究は、家庭や地域での取組を進めるためにどのようなことが必要なのかという視点に立って、米国での取組を中心にして実施した。
この観点から、協力者会議では日本における「子どもとインターネット」に関する様々な状況を踏まえた上で、米国でのNPO等の取組を参考にしながら議論を重ねたが、その結果、次のようなことが家庭や地域での取組の推進に寄与するものと思われる。

(1)家庭に対する様々な情報提供
(2)幅広い啓発広報による社会的意識の向上
(3)メディア・リテラシー又は情報リテラシーを養う教育の推進
(4)子どもの安全・プライバシーの保護
(5)フィルタリング・システムの普及
(6)図書館・図書館司書の役割
(7)家庭、学校、産業界、行政、NPO等の連携

出典:「子どもとインターネット」に関するNPO等についての調査研究−米国を中心に−報告書(平成15年3月)IT安心会議(事務局:内閣官房)ホームページより
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インターネットを利用する子供のためのルールとマナー集(こどもばん)まえがきより

インターネットは、世界中のコンピュータをつないで、おたがいにお話することができるようにしたものです。インターネットを使えば、自分のおうちや教室から、世界中の人たちとお話することができます。けれども、インターネットはとても広く、しかも新しい空間なので、目指す場所に行くための目印も少なく、なれないうちは、すぐにまいごになってしまうでしょう。また、いろいろな人に出会いますから、中には、悪い人もいるかもしれません。

インターネットには、学校の先生のようなみんなをまとめてくれる人がいません。残念ながら、わたしたちのこの世界のように、インターネットにも悪いことをする人がいます。インターネットは大変広い上に、国と国のさかい目もないので、このような悪いことをする人をつかまえるのがむずかしいのです。だから、インターネットを使うわたしたちが、自分自身で、悪い人たちから身を守らないといけないのです。

学校や社会と同じように、インターネットにも守るべきお約束があります。昔からインターネットの世界にいた多くの先輩(せんぱい)が、このようなことに気を付けた方がいいんだよ、という内容(ないよう)をまとめておいてくれました。

このインターネットを利用するさいのお約束の基本(きほん)は、2つあります。1つ目の基本(きほん)は「相手のことを思いやる」ことです。インターネットにいる多くの人にめいわくをかけずに、みんなでなかよく楽しくすごすために守らなければならないお約束事です。2つ目の基本(きほん)は「自分の身は自分で守る」です。インターネットにいる悪い人から自分の身を守るためのお約束事です。

これらは、学校やおうちでの約束事と同じものです。ただし、学校やおうちでは起こらないけれども、インターネットでは起こる出来事もあります。これから説明することの内容をしっかり読んで、わからないことがあったら、先生かおうちの人に、かならず相談するようにしましょう。

出典:インターネットを利用する子供のためのルールとマナー集(財団法人インターネット協会)(http://www.iajapan.org/rule/rule4child/index.html



インターネットを利用する子供のためのルールとマナー集(教師・保護者版)まえがきより

今日、社会のさまざまな分野で急速に情報化が進んでいます。このような社会の情報化に対応するために、教育の分野でも積極的に情報教育に取り組んでいます。学習指導要領の改定により、初等中等教育においても、積極的にコンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段を教育活動に取り入れるようになりました。2003年には高等学校に普通教科「情報」が誕生し、それにともない、初等教育からの体系的な情報教育が本格的に取り組まれるようになるでしょう。

しかし、情報化には「光」と「影」があります。子供たちが情報手段を利用する場合には、できるかぎりこの「影」の影響から子供を守ってやらなければなりません。そのために、子供でも読めるような表現を用いて、この子供のためのルールとマナー集を作成しました。けれども、子供は好奇心旺盛なので、大人が目をはなせばすぐに、ルールやマナーを守らず「影」の部分へも踏み込んでしまうでしょう。そこで、子供たちができるかぎり自由にインターネットを体験できるように、大人側が気を付けてあげるべきことをまとめてみました。

インターネットを使う上でのマナーは、基本的に2つあります。1つ目は「相手を思いやること」です。ネットの先にいるのは自分と同じ人間であることを、常に意識させてください。どのように振る舞えば、ネットの先の相手に迷惑をかけないか、不快な気分にさせないか、こう考えれば、マナーは自然と理解できるはずです。2つ目は「自分の身は自分で守る」ことです。インターネットに潜んでいる危険からは、自分で自分の身を守るしかないのです。しかし、子供は「自分で自分の身を守る」ことができません。そこで、大人が常に子供の活動に目を配り、トラブルや危険から子供を守ってあげるようにしましょう。

この子供のためのルールとマナー集(教師・保護者版)は、この2つの基本をベースに、子供がインターネットを利用する際に、大人が気を付けるべきことをまとめたものです。子供版(色がついているページが子供版)のそれぞれの項目に対応させて、特に、子供を指導するという観点から重要な点を記述しました。子供には、子供版のルールとマナー集を与え、子供が何か疑問に思ったことやわからないことを質問してきたら、教師&保護者版を参照して、子供の質問に答えてあげてください。また、この教師&保護者版は、子供を指導する、という観点で作られていますので、一般的なルールとマナーについては、一般用のルールとマナー集を参照するとよいでしょう。

出典:インターネットを利用する子供のためのルールとマナー集(財団法人インターネット協会)(http://www.iajapan.org/rule/rule4child/a-index.html

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