昭和62年版 通信白書

昭和62年版通信白書の発表に当たって

　我が国社会経済の発展する中にあって，通信はその基盤として重要な役割を果たしてきております。また，今日，情報化の進展は著しく，我が国の社会経済活動や国民生活にとって通信の果たす役割はますます重要なものになっております。 　こうした中で，地域社会と市民生活に根ざした，高度化・多様化する国民の二-ズにきめ細かにこたえるためには，長期的・総合的視点に立って通信の高度化を推進していく必要があります。 　今年度の白書におきましては，こうした観点から，「暮らしの中の通信」及び「地域と情報化」という，国民生活と地域の実状における通信の役割と課題について焦点をあてて記述いたしました。 　郵政省といたしましては，今後とも，高度情報社会の形成に向けて積極的に取り組んでまいる所存であります。それには，何よりも国民の皆様の御理解と御協力がなければならないことは言うまでもありません。 　この白書が，国民の皆様に，我が国の通信及び情報化の現状並びに通信政策についての御理解を深める上で，一助となりますれば，誠に幸いに存じます。

　昭和62年12月

郵政大臣　　中　山　　　正　暉