ふるさと納税の活用事例

北海道 訓子府町 降雹・大雨被害から「農業のまち」を守る

 令和4年6月、7月、8月に相次いで発生した降雹及び大雨により、訓子府町では、特産品の玉ねぎをはじめとした農産物、道路や河川が深刻な被害を受けました。

 玉ねぎ畑については約500ヘクタール、推計約10億円もの被害を受けたほか、町内の路面や河川の護岸が洗掘され、迅速な復旧への対応が急がれました。

 今回の自然災害によって廃耕を余儀なくされた農業者も多く、来年の作付けに向けた農地復旧や道路・河川復旧のためには多額の費用が必要となりました。

 クラウドファンディングによる多くのご支援のもと、「農業のまち」を守るため、災害復旧費用に活用させていただきました。

  • 大雨により洗掘された護岸
  • 被害を受けた道路

注力した点や工夫した点

 町のホームページやSNSへの掲載のほか、町外に住む訓子府町に縁のある方やふるさと納税を通じた関係人口創出のための「ふるさと応援団」制度を活用し、定期発行の機関紙「応援団だより」によって寄附を募りました。

取組の効果

 ふるさと納税を通じて全国から温かい支援が届けられたことで、道路や河川の早期の応急復旧が行われました。また、農業者においては、個人負担だけでは賄えない費用を町が補助し、速やかに農業基盤の復旧が行われ、令和5年度に向けて作付けが可能になりました。

 クラウドファンディング型のふるさと納税で募集したことにより、被害の復旧費用を支援いただいただけでなく、改めて特産品を知っていただく機会にもつながりました。

 ふるさと納税をきっかけとした寄附者とのつながりを今後の関係人口増加へつなげたいと考えています。

  • 復旧した護岸
  • 災害復旧中の道路

住民の声

 今回の災害を受け落胆しましたが、全国の皆さんから応援いただき、これからも作付けする気力が湧きました。

寄附者の声

 祖父が入植者だったこともあり北海道の厳しい自然の中、挑戦している農家を応援したい。めげずに頑張ってください。

  • ふるさと納税の活用事例 トップページに戻る
 

ページの先頭へ