About 地域おこし協力隊とは?

地域おこし協力隊・地域・地方公共団体の 「三方よし」の取組

  • 地域おこし協力隊

    地域おこし協力隊

    • 自身の才能・能力を活かした活動
    • 理想とする暮らしや生きがいの発見
  • 地域

    地域

    • 斬新な視点
      (ヨソモノ・ワカモノ)
    • 協力隊員の熱意と行動力が地域に大きな刺激を与える
  • 地方公共団体

    地方公共団体

    • 行政ではできなかった柔軟な地域おこし策
    • 住民が増えることによる地域の活性化

地域おこし協力隊は、人口減少や高齢化などの課題を抱える地域が都市部から人材を受け入れ、地域活性化に取り組む総務省所管の制度です。

活動内容は地域によって異なりますが、1〜3年間地域に移住し、農林水産業など一次産業への従事をはじめ、特産物を活かした商品開発、デジタル化などの住民の生活支援、交流の場づくりなど、多岐にわたります。

地域おこし協力隊を導入するメリット

各自治体が地域おこし協力隊を導入するメリットとして、協力隊が持つそれぞれの専門性や多様な視点による地域活性化の推進をはじめ、住民増加による経済効果などが挙げられます。また地域住民との交流を通じ、地域コミュニティに新たなつながりを生み出す可能性も高まります。

高い定住率

任期終了後は約7割の地域おこし協力隊が同じ地域に定住しています。

多岐にわたる柔軟な活動領域

地域の課題に合わせて、柔軟に地域おこし協力隊の活動を設定していただくことができます。

全国に広がるサポート体制

<地域おこし協力隊サポートデスク>や<地域おこし協力隊全国ネットワーク>など、担当者や協力隊へのサポート体制が全国に広がっています。

隊員の受入に向けた準備と心構え

隊員の受入に向けた準備と心構え

地域おこし協力隊は地⽅⾃治体が都市部からの外部⼈材を受け⼊れ、⼀定期間さまざまな地域協⼒活動に従事してもらいながら、最終的に地域への定住・定着を図る制度です。

協⼒隊を採用するきっかけや⽬的は自治体によってさまざまですが、なぜ地域おこし協⼒隊を導⼊するのか、その目的を首長を含め庁内の関係部署や実際に協力隊を受け入れる地域の方々としっかり話し合い、全員が納得し合意を得ることがまず必要です。

また限られた期間の中で、外部⼈材である地域おこし協⼒隊にどのような協⼒を求めるのかを明確にすることも欠かせません。例えば「定住」に重点を置く場合、協力隊が地域の中で関係性を構築したり生業作りをする際にどのような支援が可能か、具体的な方策について合意形成をする必要があります。これらの合意内容は、地域おこし協力隊の採用および活動における全ての出発点となります。

この目的の明確化と庁内や地域関係者と共有することの重要性は、地域おこし協力隊取組ハンドブックの「受入に向けた心構えと確認(チェックリスト)」や「募集・受入・サポートのプロセスとポイント」でも強調されています。

地域おこし協⼒隊の導入に当たっては、本サイトと併せて、地域おこし協⼒隊推進要綱(以下「推進要綱」と⾔う。)や、地域おこし協⼒隊に関するよくある質問(FAQ)を参照するとともに、必要に応じて後述の「地域おこし協⼒隊の募集・受⼊・サポートに関する相談窓⼝」も活⽤してください。

地域協力活動とは

地域協⼒活動とは、「地域⼒の維持・強化に直接資する活動であって、公益性を有するもの」(推進要綱第3(2))と定義づけられており、その具体的な内容は、個人の能力や適正、および各地域の実情に応じ地⽅⾃治体の⾃主的な判断により決定されます。

「地域協⼒活動」の考え⽅については、推進要綱に具体例が列挙されているほか、FAQ7〜15に記載がありますので、必ず参照してください。

受入に向けた予算の確保

地域おこし協力隊員の募集、受入、および活動支援にかかる各種費用は、特別交付税措置の対象となります。
このため通常の予算と同様に適切な予算編成を行い必要な予算を確保することが必要です。

協力隊の受入にかかる予算は主に以下の3つに分類されます。

* 任期前の募集・受⼊に係る経費
* 任期中の報償費・活動費
* 任期中及び任期後の起業・事業化や定住に係る経費

受⼊に向けた予算の確保地域おこし協⼒隊の予算は、任期前の募集・受⼊に係る経費、任期中の報償費・活動費、任期中及び任期後の起業・事業化や定住に係る経費の⼤きく3つに区分されます。

予算は詳細はPCサイトでご確認ください。

区分 経費 内容例 総務省の措置上限 備考
任期前 おためし・インターンにかかる経費 隊員の給与に相当するもの 100万円
/団体
参加者の旅費は除く
インターン参加者の活動費 1.2万円/人日
「おためし地域おこし協力隊」の体験プログラムに要する経費 100万円
/団体
募集・受入に係る経費 現地説明会や試験的な地域おこし活動に要する経費 350万円
/団体
参加者の旅費は除く
募集イベントの出展料、職員旅費
募集案件の企画・コーディネート等の委託費、企画料
求人サイトを活用したPR費
全庁的な受入研修に要する経費
地域住民・団体への制度説明に要する経費等
任期中 報償費等 隊員の給与に相当するもの 350万円
(最大450万円)/人
報償費と活動費を併せて550万円が上限
活動費 隊員の住居や活動用車両の借上費 200万円
/人
報償費と活動費を併せて550万円が上限
隊員の作業道具購入費、消耗品費
隊員の活動旅費等の移動に要する経費
隊員の研修に要する経費
住居や関係者と意見交換会・活動報告会等に要する経費
定住に向けて必要となる研修・資格取得や環境整備等に要する経費・外部アドバイザーの招へいに要する経費
サポート費 隊員の活動や生活に関する日々の相談、地域住民とのつながりづくり等について地域おこし協力隊経験者等に委託する場合の経費等 200万円
/団体
任期中〜
任期終了後
起業・事業承継に要する経費 起業・事業承継に関する、設備、備品、土地・建物賃貸、法人登記、知的財産登録、研究開発、マーケティング、技術指導等に要する経費等 100万円
/人
任期2年目〜任期終了後1年目
定住するための空き地の改修に要する経費 任期後の隊員が定住するための空き地の改修に要する費用 措置率0.5 引き続き活動地と同一市町村内で定住する場合
区分 経費 内容例 総務省の措置上限 備考
任期前 外国人の地域おこし協力隊の採用促進に要する経費 募集・PRや視察先への移動費・諸謝金、地域おこし協力隊への関心調査費(資料翻訳費、通訳費等を含む) 200万円
/団体
任期中 外国人の地域おこし協力隊のサポートに要する経費 都道府県内の外国人隊員への研修や交流に要する経費(同上) 100万円
/団体

受入に向けた心構えと確認

総務省では有識者による助言に基づき、地域おこし協力隊の募集・受入・サポートに関するチェックリストを作成しています。
募集前、募集・採用時、活動開始〜任期中の各段階において、受入に向けた準備が十分に整っているかの確認にぜひご活用ください。その際、自治体側の視点にとどまらず、受⼊地域や隊員自身の視点からも確認することが大切です。

具体的な取り組みのポイントについては、ハンドブックの「募集・受入・サポートのポイント編」に詳細が記載されていますので、併せて参照してください。