メッセージ

デジタル大臣

デジタル大臣 河野 太郎
デジタル大臣

河野 太郎

KONO Taro

 我が国が議長国を務める「G7広島サミット」が5月に広島で開催されます。それに先立ち、4月29日から30日に「G7群馬高崎デジタル・技術大臣会合」を群馬県で開催し、ホストは松本剛明総務大臣、西村康稔経済産業大臣とデジタル大臣である私、河野太郎の三大臣で務めます。

 デジタル化が大きく進み、対応すべき様々な課題が顕在化してきていることに加え、ロシアによるウクライナ侵攻を含め、デジタルをめぐる国際環境は大きく変化しました。

 こうした変化を踏まえ、大臣会合では、「信頼性のある自由なデータ流通(DFFT(Data Free Flow with Trust))」に関し、G7を中心とした各国と協力しつつ、各国規制を尊重しながら透明性を高め、相互運用性を確保するとともに、官民連携を通じて、推進していくための枠組みについて議論するほか、デジタル化をめぐる様々な課題や可能性について取り上げる予定です。

 「DFFT」を推進することにより、日本のみならず世界のデータを安心安全に利用することができるようになることで、中小企業などが国境を越えたビジネスを展開しやすくなることが期待されます。また、日本の人口が減少傾向にある中、DXを通じて、今よりも豊かで温もりがある「誰一人取り残されない、人に優しい社会」を実現しようとしています。

 会合が開催される群馬県は、伊香保や草津、水上、四万など良質な温泉も豊富な上、上州牛を始めとする美味しい食材や美しい自然に恵まれた土地であり、各国代表に対して、日本らしいおもてなしを提供できると確信しています。こうした素晴らしい環境の中、打ち解けた雰囲気で、閣僚間で忌憚のない意見交換をしたいと思います。

 群馬には有名アーティストのMVの撮影地になった臨江閣(前橋市)や今回初の国際会議を開催することとなったGメッセ群馬(高崎市)があり、このGメッセ群馬では、同期間中にG7の展示も開催します。

 デジタル庁として、会合の成功に向けて取り組んで参りますので、皆様のご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。