総務省 東北総合通信局
Tohoku Bureau of Telecommunications 【地域情報化】

第3章 電波利用の動向 東北地域におけるIT推進の現状
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本編 データ編 資料編
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1.無線局数の推移
2.主な電波利用システム
3.電波利用調査研究会プロジェクト
4.良好な電波利用環境の整備

04 良好な電波利用環境の整備
 

 携帯電話に代表される電波の利用は加速度的に増加している反面、他の無線局に妨害を与える不法・違法無線局の増加や、電子機器の普及等による不要電波(電磁障害)の発生など、電波利用環境の悪化が大きな社会問題となっている。
 こうした状況を踏まえ、電波監視施設の整備や捜査機関との共同取締り、更には周知啓発活動を通じて、良好な電波利用環境を保護するための施策を展開している。

(1)不法・違法無線局対策

ア. 電波監視
 
 不法無線局等の電波の発射源を捕捉する目的として、DEURAS(デューラス:電波監視システム)を東北管内の35都市(40ヶ所)に整備している。このシステムは、東北総合通信局のセンタ局から、東北管内各所に設置されたセンサ局を遠隔制御し、又は不法無線局探査車を配置することによって、電波の発射源を特定するものであり、不法・違法無線局対策業務の中で効果的・効率的に機能している。また、電波利用の実態把握、利用状況調査等でも利用し、その結果は許認可の基礎資料としても活用している。

DEURASのイメージ

イ. 捜査機関等との連携
 
 車両や船舶等に設置された不法・違法無線局の撲滅のため、捜査機関等との合同・共同取締りを実施しており、平成14年度では東北管内で23回実施し、24件を告発、36件の行政指導を行っている。
 また、公共工事現場に不法無線局を搭載した車両が出入りしないよう、発注機関との連携による活動を実施している。
公共工事現場の不法無線使用禁止看板 共同取締りの様子
公共工事現場の不法無線使用禁止看板 共同取締りの様子

ウ. 申告処理の迅速化と適切な対応
 
 無線局への混信妨害及び各種電子機器等からの不要な電波による障害等、利用者からは様々な混信申告が寄せられている。平成14年度の申告件数は198件に上っており、申告内容の精査とともに、DEURASの活用や現地調査等によって、迅速かつ適切な対応を実施している。

(2)電波環境保護のための周知啓発活動

ポスター バス車体広告
ポスター バス車体広告
 毎年6月に「電波利用保護旬間」を設け、一般国民及び無線局ユーザーに対して、ポスター掲示、テレビ・ラジオによるスポットCM等により、正しい電波利用について周知・啓発活動を行っている。

ア. ファミリー電波教室
 
 小学生とその保護者を対象とした「ファミリー電波教室」を東北各地域において開催し、ラジオ制作を通して、電波環境保護についての周知・啓発活動に努めており、平成14年度は6地区で250組500名の参加者があった。
ファミリー電話教室
ファミリー電波教室

イ. 電波適正利用推進員制度の推進
 
 電波利用環境の保護・改善を目的に、民間のボランティアに「電波適正利用推進員」を委嘱し、地域社会に密着した活動を通じて、電波の適正利用を推進する。平成15年度は47名に委嘱している。

(3)放送受信障害の解消

 放送受信障害の防止対策を推進するほか、東北受信環境クリーン協議会と連携して電波障害の防止に関する広報活動を実施している。
 毎年10月の「受信環境クリーン月間」では、電波障害の未然防止対策のセミナー等の開催や受信環境クリーン中央協議会が主催する「受信環境クリーン図案コンクール」を実施している。


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