作業日誌

作業名 基幹業務 福祉関連業務 現状分析(業務分析)作業(第3回)
日時 平成18年1月19日(木)
9:30〜12:00
場所 川口市役所5F大会議室
参加者 職員:
【福祉課】 加藤主事
【児童福祉課】 池田主任、二味主任
【高齢福祉課】 森田課長補佐
【障害福祉課】 金杉主任
【介護保険課】 河内主事、上田主事
【住宅課】 小林課長補佐、戸田主任
企業:【基幹】
日立製作所 前田、榎本
インテック 安平
使った資料
概要

【作業の目標】

  • これまで業務単位で把握してきた業務について、今回は福祉全般を捉え、職員自ら論理化(一筆書き)、抽象化(パターン分析)の作業を実施し、業務が基本的な機能や情報の組み合わせで実現できることを確認します。

【当日の流れ】

9:30〜10:00 論理化・抽象化作業の狙いと作業方法の説明(30分)
10:00〜10:50 業務機能の論理化(50分)
10:50〜11:25 業務機能の抽象化(35分)
11:25〜11:35 情報分析に関する説明(10分)
11:35〜11:50 作業の感想・意見交換(15分)
11:50〜12:00 総括(10分)

【作業内容】

  • 今回の作業はこれまでの分析(業務個別の可視化作業)と異なり、業務横断的かつ機能を一般化するといった視点が重要となることから、本作業の狙いと実際方法について、認識の共有を図るべく、30分程度時間を掛け説明を行いました。その後、「まずは手を動かそう」ということで、論理化(一筆書き)の作業に取り掛かりました。
  • 論理化(一筆書き)の作業では、第2回までに策定した機能情報関連図(DFD:以下「DFD」という)をもとに分析を開始することから、比較的業務の流れが見えやすくできているものから順に取り掛かることにしました。(「児童福祉」→「障害者福祉」→「生活保護」の順に実施)
  • 一筆書きは、初めだけは企業が線を引きましたが、それ以降はすべて職員が線を引き、「一筆書き」を完成させました。
  • その際、一つのDFDの機能から複数の情報が流れる分岐については、多少迷うところもありましたが、そこは処理の主流にて判断することを説明すると、その後は職員の経験から判断が速く、円滑に線を引くことができました。
  • なお、この作業を通じ、これまで担当した業務以外の成果物を職員間で相互に確認したことから、機能をくくる単位が業務ごとに多少異なっていること、および福祉全般において類似業務がいくつか存在することを共有することができました。その上で、次の抽象化作業に取り掛かりました。
  • 抽象化の作業では、抽象化整理表の肝となる横軸(類型化された機能)について、事前にある程度類推した単語を提示するようにし、それをたたき台に、先の論理化作業での結果を加味しながら確認・決定しました。
  • ここでの分析対象は、福祉全般で実施されている申請・審査決定、給付、請求支払といった処理を例に取って進め、各々がほぼ同じ流れであって同様の機能を使って処理されていることを確認しました。
  • なお、先の論理化作業において、類似業務の勘所を確認・共有しながら進めていたこともあり、あまり異論なく業務の抽象化(一筆書きの線の分類)を行うことができました。
  • この時点で多少時間に余裕があったことから、今後の作業の情報分析について、これまでの業務分析との繋がり、情報分析の成果物の見方等を説明しました。
  • さらに今回の作業の感想等意見交換を行い、終了を迎えました。

【出てきた意見】

  • 今回の作業を通じ、「作業の初めは目標が見えなかったが、やってみると業務の基本機能というものが浮かび上がり、有効性が見えてきたように感じる。」「抽象化作業は、業務を深く知る者には違和感があるかもしれない。どれだけ抽象化の考えが持てるかは人によって異なると感じた。」「この後の課題の解決方策への繋がりについては見えない部分が多い。」といった意見がありました。
成果物
  1. 論理化(一筆書き)・・・「児童福祉」「障害者福祉」「生活保護」について論理化作業を実施し、DFDの一筆書きを作成しました。
    児童福祉障害者福祉生活保護
  2. 抽象化整理表・・・「児童福祉」「障害者福祉」「生活保護」を中心に、福祉関係業務の基本処理(申請・審査決定、給付、請求支払)について、抽象化整理表を作成しました。一部「介護保険」「高齢者福祉」「公営住宅管理」についても実施しました。

ポイント
  • 参加者の意見にもあった通り、抽象化の度合いをどこまで上げて考えるかは人により異なるところです。業務の流れや処理内容が見えやすい業務から順に取り掛かるなど、抽象化の考え方を浸透させ、作業の中で抽象化の程度を作り上げていくといった工夫が重要と考えます。
  • 論理化・抽象化の作業では、他の業務にどのような業務機能があり、どのような機能のくくり方をしているかを参加者間で共通認識することから始まります。できれば、本作業の前に他の業務での成果物を共有しておくことも有効かと思われます。



他の作業日誌

ページの先頭へ