オーストラリア(最終更新:平成29年度) Australia

各市場の主な動向 :
主要基礎データ集 :
より詳細な監督機関・法律・政策等の情報 :

市場の動向

インターネット・ブロードバンド市場

固定ブロードバンドの市場シェアは2016年6月現在、テルストラが約41%と最大であり、これに続くオプタス、iiNet及びTPG(2015年に両社は合併、別ブランドとしての提供)が各社10%台前半のシェアで争っている。

接続方式別の加入者数は、2017年6月現在、DSLが約423万3,000に対しケーブルモデムは約101万にとどまっており、DSLが圧倒的多数となっている。NBNを含む光ファイバ接続の加入者数は約214万4,000であり、前年度比で223%と急速に増加している。他方、モバイル・インターネットについては、ネット接続が可能な移動電話の数は約2,633万(前年比3%増)となっている。

固定ブロードバンド加入者及び普及率(2012-2016年)

2012年 2013年 2014年 2015年 2016年
固定BB加入者数(千) 5,735 5,981 6,536 6,828 7,374
固定BB普及率 24.9% 25.6% 27.7% 28.5% 30.4%

出所:ITU World Telecommunication/ICT Indicators Database

携帯電話市場

テルストラ、オプタス及び、ボーダフォン・ハチソン・オーストラリア(VHA)の3社が設備を有する移動体通信事業を行っている。また、Virgin MobileやCrazy John’s等のMVNOが数多く事業を行っている。2016年6月末の市場シェアはテルストラが45%、オプタスが27%、VHAが18%である。

LTEサービスについては、上記の設備事業者3社が2013年6月までに1800MHz帯によるFDD-LTEサービスを開始している。加えて、オプタスはWiMAX事業者のVividwirelessを買収、取得した2.3GHz帯によるTDD-LTEサービスも併せて提供している。

他方、2013年5月のアナログ跡地の周波数オークションの結果、テルストラ、オプタスが新規参入予定のTPGとともに700MHz帯を取得し、地方部でのLTEサービス提供に用いている。一方、700MHz帯を割り当てられていないVHAは850MHz帯LowバンドをLTEサービスに再配分し、地方部で展開している。

携帯電話加入者数及び普及率(2012-2016年)

2012年 2013年 2014年 2015年 2016年
携帯電話加入者数(千) 24,338 24,940 25,060 25,770 26,550
携帯電話普及率 105.6% 106.8% 106.1% 107.7% 109.6%

出所:ITU World Telecommunication/ICT Indicators Database

固定電話市場

2005年度以降、加入者数、普及率は減少傾向で推移している。固定電話加入者数の減少の原因として、利用者が移動電話やVoIP等の他の通信手段に移行していることが原因として挙げられる。また、2014年以降、一部地域ではNBN計画の一環としてテルストラの銅線インフラから光ファイバーサービスへの移行が始まっている。主な固定電話事業者はテルストラ、オプタスの2社であるが、テルストラの市場シェアが64%と大きい。その他の事業者としてはTPG等が存在している。

固定電話加入者数及び普及率(2012-2016年)

2012年 2013年 2014年 2015年 2016年
固定電話加入者数(千) 10,471 10,350 9,190 8,500 8,180
固定電話普及率 45.4% 44.3% 38.9% 35.5% 33.8%

出所:ITU World Telecommunication/ICT Indicators Database

放送市場

ABC、SBSの公共放送事業者2社、7ネットワーク、9ネットワーク、ネットワーク10の商業放送事業者3社が全国向けに各1系統の放送を行っている。2008年7月にはこれら事業者を中心としたコンソーシアムが地上デジタル放送配信プラットフォーム「Freeview」を設立、共通のセットトップボックスにより各事業者によるHD放送を含む、最大17チャンネルのデジタル専用放送が無料で視聴可能となった。

フォクステルが、DTHとケーブルテレビによる有料放送を行っている。ケーブルテレビはオプタス及びテルストラ所有の同軸ケーブル網によって視聴者に提供されている。フォクステルは競合事業者であったオースターを2012年5月に買収し、実質的に有料放送市場の独占事業者となっている。

重要政策動向

全国ブロードバンド網(NBN)計画

2009年4月、オーストラリア政府は全国域でFTTx網を新規に構築する「全国ブロードバンド網(NBN)」計画を開始した。NBN計画は2020年までに国内の90%の建造物にFTTxによる通信速度100Mbps級のブロードバンドサービスを提供することを目標としている。NBNは計画発表と同時に設立された政府完全出資のFTTx卸売サービス専業事業者nbnにより運営され、同社はテルストラやオプタスの所有する銅線網及びHFC網等の設備基盤を取得、これを用いて新規FTTx網の構築を進めている。

2017年7月時点におけるNBNの接続済建造物数は全国で約570万件である。2019年6月までにNBNの97%が完成する予定であり、2020年の計画完了時点でNBNによるブロードバンドサービスへの加入数は約810万件に達すると予測されている。

放送規制の見直し

「2017年放送法令改正(放送改革)法案」が2017年10月に成立し、「1992年放送サービス法」に依拠した放送規制が大幅に改正された。法改正により、メディア所有に関する“Population-reach-rule”及び“Two-out-of-three rule”と称される規定が撤廃された。 “Population-reach-rule”とは、1人の個人または1つの事業者がオーストラリアの人口の75%以上をカバーする商業テレビ放送事業者免許を所持することを規制するもので、同様に、 “Two-out-of-three rule”とは、1人の個人または1つの事業者が新聞, ラジオ, テレビの3分野をまたいで事業を行なうことを規制するものであった。

同時に、改正法では放送事業者の財務環境の悪化に対応し、放送免許料の廃止、電波利用料の縮減、テレビ及びラジオ放送事業者に対する年間9,000万AUDの財務支援措置が規定されている。

基礎データ集

国の基礎データ

政体

立憲君主制

面積

769万2,024㎢

人口

2,422万人(2016年)

首都

キャンベラ

公用語

英語

経済関連データ

通貨単位

1オーストラリア・ドル(AUD)=86.64円(2017年10月末)

会計年度

7月から1年間

GDP

1兆2,046億USD(2016年)

出所:World Bank, World Development Indicators Database

法律

通信 1997年電気通信法、2010年競争・消費者法、1992年無線通信法、1999年電気通信(消費者保護及びサービス基準)法
放送 1983年オーストラリア放送協会法、1992年放送サービス法

監督機関

通信 通信芸術省、オーストラリア通信メディア庁、オーストラリア競争・消費者委員会
放送 通信芸術省、オーストラリア通信メディア庁
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