南アフリカ共和国(最終更新:平成27年度) Republic of South Africa

各市場の主な動向 :
主要基礎データ集 :
より詳細な監督機関・法律・政策等の情報 :

市場の動向

インターネット・ブロードバンド市場

モバイル・ブロードバンドが急成長しており、2014年末には加入者数が約2,482万に達した。一方、固定ブロードバンドはほぼ全国で利用可能になったものの、加入者数は2015年6月時点で185万だった。接続技術別では、DSLが144万、FTTxが36万、WiMAXが3万5,000である。固定ブロードバンドでは、テルコム、Mweb、Vox、Neotel、iBurstの主要5社で市場シェアの80%超を占めている。

ブロードバンド加入者及び普及率(2010-2014年)

2010年 2011年 2012年 2013年 2014年
ブロードバンド加入者数(千) 743 907 1,107 1,615 1,706
ブロードバンド普及率 1.4% 1.7% 2.1% 3.1% 3.2%

出所:ITU World Telecommunication/ICT Indicators Database, 2015

携帯電話市場

英国ボーダフォンの子会社ボーダコム、MTN、Cell Cの既存3社のほか、2010年10月にテルコム(現Telkom Mobile)がサービスを開始した。2015年6月現在、4社の加入者数合計は約8,496万で、80%以上がプリペイド・サービスを利用している。MVNOについては、2005年に参入が許可され、Hello Mobileやバージン・モバイル等、6社がCell Cとの提携の下でサービスを実施している。2015年6月現在、MVNO加入者数は約330万で、Hello Mobileが60%強のシェアを有している。

大手4社はいずれも3Gサービスを提供しており、ほぼ全国で利用可能である。2015年6月末現在、3G加入者数は加入者全体の約44%を占める3,707万となった。LTEサービスは、ボーダコムが2012年10月、MTNとCell Cが2012年12月、Telkom Mobileは2013年4月に商用サービスを開始した。2015年6月現在、加入者数は合計で328万である。Telkom Mobileは2014年11月にLTE Advancedサービスを開始しており、2015年5月には22都市で利用可能となっている。LTEでの利用を想定した700MHz帯、800MHz帯、2.6GHz帯の割当てについては、南アフリカ独立通信庁(ICASA)が2015年9月にパブリック・コンサルテーションを開始した。

MTNとボーダコムがモバイル決済・銀行預金管理サービスを提供している。MTNは2012年6月に国際送金サービス、2014年6月にVisaとの提携サービスも開始した。2015年4月に両社の提携により、互いの利用者間で取引が可能になった。

携帯電話加入者数及び普及率(2010-2014年)

2010年 2011年 2012年 2013年 2014年
携帯電話加入者数(千) 50,372 64,000 68,394 76,865 79,281
携帯電話普及率 97.9% 123.2% 130.6% 145.6% 149.2%

出所:ITU World Telecommunication/ICT Indicators Database, 2015

固定電話市場

固定電話は、携帯電話の普及に伴って、加入者数は減少傾向にあり、2014年末時点のPSTN回線の世帯普及率は28.9%である。ルーラル地域では普及率が5%に満たない地域も多い。PSTN回線によるサービスはほぼ国営事業者のテルコムが独占している。

政府は新規参入事業者の光ファイバ基盤の構築に期待しており、2007年から国営通信網運用事業者Broadband Infracoを通して光ファイバ敷設を進め、2011年3月には、全国の都市が全長1万3,612kmの光ファイバで結ばれた。このファイバは他事業者からのオープン・アクセスを受け入れており、隣接諸国との接続も可能になっている。

また、2009年からは第2の国営事業者であるNeotelが、携帯電話事業者のMTN及びボーダコムと共同でルーラル地域を中心に全長1万kmの光ファイバ敷設を進めている。ボーダコムは2014年9月にNeotelの株式100%取得で合意、2015年1月には仏メーカーのアルカテル・ルーセントと提携し、2017年までに25万世帯を光ファイバに接続する計画を発表した。2010年末にはCell Cを中心とするコンソーシアムFibreCoが全長1万2,000kmの光ファイバ網敷設計画を発表し、2015年半ばまでに内陸部の主要都市への接続を達成、2016年までに沿岸部での敷設と海底光ファイバ・ケーブルへの接続を実施するとしている。

固定電話加入者数及び普及率(2010-2014年)

2010年 2011年 2012年 2013年 2014年
固定電話加入者数(千) 4,861 4,854 4,847 3,876 3,648
固定電話普及率 9.4% 9.3% 9.3% 7.3% 6.9%

出所:ITU World Telecommunication/ICT Indicators Database, 2015

放送市場

地上放送

国内のテレビ所有世帯は1,300万で、うち65%が地上放送のみを視聴していると推定されている。南アフリカ放送協会(SABC)が3系統で24時間放送を実施している。商業放送事業者には、娯楽番組を主体に24時間英語放送を行う米タイム・ワーナー系のe-tv等がある。

衛星放送

SABCは、放送送信事業者Sentechのデジタル衛星プラットフォームVividとマルチチョイスのデジタル衛星プラットフォームDStvを用いて地上テレビ3チャンネルの再放送を実施している。マルチチョイスはアフリカ最大の衛星放送事業者で、47か国で事業を展開している。国内のDStvは、八つのチャンネルパッケージを提供し、2015年7月現在、国内の加入世帯数は約540万に達している。

重要政策動向

ICT政策

2013年にICASAが発表した「Strategic Plan 2014-2018」では、ブロードバンド・アクセスがユニバーサル・アクセスの一環に位置付けられるとともに、ICT産業発展のための五つの戦略目標が提示された。

  • 競争の促進と適正な価格でのサービス提供
  • ブロードバンド接続の全国展開とデジタル社会への移行
  • 周波数・番号資源の有効利用
  • 消費者保護とユニバーサル・アクセス保証
  • ICASAの業務効率化

ユニバーサル・サービス・アクセス庁は、ルーラル地域の学校へのサイバーラボ設置、ITセンターの構築を2009年から継続的に実施している。また、地上放送のデジタル化に伴って生じるホワイト・スペースの活用の一環として、通信省(2014年半ばより電気通信・郵便サービス省に移管)主導で学校へのインターネット接続実験が2013年半ばから継続されており、2013年7月の第1次トライアルにはグーグル、2014年6月からの第2次トライアルにはマイクロソフトが参加している。

基礎データ集

国の基礎データ

政体

共和制

面積

122万1,037㎢

人口

5,013万人(2015年)

首都

プレトリア

公用語

英語、アフリカーンス語、ズールー語、コーザ語 等

経済関連データ

通貨単位

1ランド(ZAR)=8.58円(2016年12月末)

会計年度

4月から1年間

GDP

3,145億7,195万USD(2015年)

出所:World Bank, World Development Indicators Database

法律

通信 2005年電子通信法
放送 1999年放送法、2005年電子通信法

監督機関

通信 電気通信・郵便サービス省、通信省、南アフリカ独立通信庁、ユニバーサル・サービス・アクセス庁
放送 通信省、南アフリカ独立通信庁
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