3-2 公的個人認証対応電子アンケートシステムのメリット |
■ 電子アンケートシステムで公的個人認証サービスを活用するメリットは何ですか?
キーワード
・ひとり一回の回答(二重回答の防止)
・責任ある回答
・属性情報の自動入力及び正確性
・プライバシー保護(二重封筒方式) |
関連項目
・ 公的個人認証サービスを用いて電子アンケートを行うと、厳格な本人確認が可能となることから、ひとり一回の回答(二重回答の防止)が可能になります。インターネットでアンケートを行う場合、オープンアンケートでは、ひとりで何度も回答することが可能であったり、また登録制の場合でも、ひとりで複数のID(登録番号)を取得して、複数回答できてしまう場合がありますが、公的個人認証サービスを用いれば、確実にひとり一票とすることが可能になります。
・ また、公的な電子証明書で本人確認した後に回答することから、責任ある回答内容が期待できます。通常のインターネットアンケートの場合、いたずらや虚偽の回答を防ぐことが難しい場合があります。
・ 電子証明書の個人情報のうち、必要な部分(例えば生年月までとか、居住都道府県名までなど)を、本人の同意のもとに転写して、属性情報として自動入力、回答することが可能です。これにより、属性回答の手間を省略するとともに、正確な属性情報の取得とそれによる分析が可能になります。
・ これらの個人情報と、回答内容は、「二重封筒方式」という回答方式により、完全に分離して取り扱われます。二重封筒方式とは、個人情報は「封筒」に、回答内容は「封筒の中身」に記載されており、「封筒」を開封した後は、どの回答内容がどの封筒のものか、わからなくする方法です。これにより、回答内容と個人情報を結びつけることができなくなり、十分なプライバシーの保護が図られます。
・ 千代田区と長岡市の実証実験においては、自由記述回答を求める設問では、公的個人認証サービスを利用したアンケートの方が一般の電子アンケートよりも、多く回答されるという結果が得られました。公的個人認証サービスを利用したアンケートでは具体的な意見が得られやすいことが窺えます。
・ 公的個人認証サービスを利用するには、回答者がお住まいの市区町村の窓口で、住民基本台帳カードの交付と電子証明書の発行を受ける必要があります。既に持っている方は、改めて取得する必要はありません。
・ 住基台帳カードに対応したICカードリーダライターを、使用するパソコンに接続します。次に電子証明書発行の際、CD-ROMで配布される「利用者クライアントソフト」をパソコンにインストールします。これで準備は完了です。
・ アンケートの回答については、回答ページ(ホームページやメールでURLを案内)にアクセスし、以降は画面の指示に従って、操作、回答するだけです。\
● 公的個人認証対応電子アンケートシステムのメリット
項目 |
従来のウェブアンケート |
公的個人認証サービス利用 |
ひとり一回の回答 |
複数のIDを取得することなどにより二重回答が可能。同じような回答をコピーして何度も回答することもできてしまう。 |
厳格に本人確認を行うことにより、確実にひとり一回の回答とすることができる。 |
責任ある回答 |
いたずらや虚偽の回答が含まれることもあります。 |
電子証明書で本人確認することから、責任のある回答が期待できます。 |
属性情報の自動入力及び正確性 |
アンケートを回答する際、必要な属性情報を入力する必要があります。また、属性情報は自己申告であることから、虚偽、いたずらを防ぐことができません。 |
属性情報(生年月、性別、居住地など)については、電子証明書の属性情報の一部(必要な部分のみ)を、本人の同意のもとに転記して回答することにより、入力の手間が省けるとともに、確かな属性情報が得られます。 |
プライバシー保護(二重封筒方式) |
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電子証明書の個人(属性)情報を使う場合でも、「二重封筒方式」により、回答者と回答内容は切り離して保管、分析されますので、誰が回答したかはわからない仕組みになっています。 |
● 公的個人認証サービスを用いた電子アンケートへの回答方法
(1)モニター登録
※特定モニター:公的個人認証サービスを用いるアンケートの回答者
1)説明及び確認

(2)属性情報の転写・確認

(3)登録完了
2)回答
(1)公的個人認証サービスによる本人確認

(2)設問への回答

(3)属性情報の回答
※属性情報回答時には、モニター登録時と同じ手順で、電子証明書の属性情報を転写して入力することも可能です。

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