カナダ(最終更新:平成29年度) Canada

各市場の主な動向 :
主要基礎データ集 :
より詳細な監督機関・法律・政策等の情報 :

市場の動向

インターネット・ブロードバンド市場

カナダ・ラジオテレビ電気通信委員会(CRTC)の調査によれば、世帯利用におけるインターネット接続方式はケーブルモデム接続が主流である。2016年現在の事業者別市場シェアは、ベル・カナダがトップとなっており、以下、ロジャース・コミュニケーションズ、ショウ・コミュニケーションズ、テラス、ビデオトロンと続く。

固定ブロードバンド加入者及び普及率(2012-2016年)

2012年 2013年 2014年 2015年 2016年
固定BB加入者数(千) 11,690 12,094 12,568 13,030 13,500
固定BB普及率 33.6% 34.4% 35.4% 36.3% 37.3%

出所:ITU World Telecommunication/ICT Indicators Database

携帯電話市場

全国規模で事業を行う移動体通信事業者はベル・カナダ、テラス、ロジャース・コミュニケーションズである。CRTCの調査によれば、2015年現在の市場シェアはロジャース・コミュニケーションズが約33%、テラスが約29%、ベル・カナダが約28%と3社の競争は拮抗している。

LTEサービスについては、ロジャース・コミュニケーションズが2011年7月、ベル・カナダが2011年9月、テラスが2012年2月からそれぞれ提供を開始しているほか、地域事業者もBell MTS(旧MTS)が2012年9月、サスクテルが2013年1月にサービスを開始している。新規参入のビデオトロンも2014年9月にケベック州の主要4都市においてサービスを開始した。CRTC調査によれば、2015年現在のカナダ全国におけるLTE人口カバレッジは97.4%である。

携帯電話加入者数及び普及率(2012-2016年)

2012年 2013年 2014年 2015年 2016年
携帯電話加入者数(千) 27,720 28,360 28,789 29,765 30,450
携帯電話普及率 79.6% 80.6% 81.0% 83.0% 84.1%

出所:ITU World Telecommunication/ICT Indicators Database

固定電話市場

ベル・カナダを含むベル・カナダ・エンタープライズ(BCE)傘下の地域通信事業者、テラス、ロジャース・コミュニケーションズが全国レベルで固定通話サービスを展開しており、3大事業者とされる。そのほかにはBell MTS、サスクテル、ビデオトロンやコゲコも固定通話サービスを提供している。

固定電話加入者数及び普及率(2012-2016年)

2012年 2013年 2014年 2015年 2016年
固定電話加入者数(千) 17,726 16,921 16,404 15,612 14,988
固定電話普及率 50.9% 48.1% 46.2% 43.5% 41.4%

出所:ITU World Telecommunication/ICT Indicators Database

放送市場

地上放送

2015年現在、地上テレビ放送は公共放送であるカナダ放送協会(CBC)の27系統と商業放送の90系統のほか、宗教7系統と教育7系統で実施されており、そのうち全国放送はCBCと商業放送のCTVが実施している。このほか、フランス語圏のケベック州をサービス地域とするフランス語放送のTVA等に代表される地域放送事業者があるほか、どのネットワークにも属さない独立系商業放送事業者や州交付金で運営される州営放送事業者がある。

衛星放送

衛星放送は、ショウ・コミュニケーションズによるShaw DirectとBCEによるBell TVが、カナダのケーブルテレビ番組を中心に米国の番組を加えた内容でサービスを提供している。

ケーブルテレビ

2015年現在、国内のケーブルテレビ加入者数は約670万である。衛星放送の加入者数は約237万、IPTVの加入者数は約216万であるため、有料放送市場はケーブルテレビが圧倒的に優勢である。同時期の主要事業者4社の加入者数は、ロジャース・コミュニケーションズが約187万、ビデオトロンが約172万、コゲコが約75万、ショウ・コミュニケーションズが衛星及びケーブル加入者の合計で約251万となっている。

重要政策動向

ユニバーサル・サービス

ユニバーサル・サービスの提供サービス範囲については、2011年5月に発表された「Telecom Regulatory Policy CRTC 2011-291」の下、音声サービスとダイヤル・アップ・インターネットだけがその対象となっていた。しかし、CRTCは2016年12月、ブロードバンド・インターネット接続も基本通信サービスに含めることを宣言し、総額7億5,000万CADのブロードバンド基金の設立を発表した。同基金は、50Mbps/10Mbpsの固定ブロードバンド・インターネットに接続できない地域向けのもので、民間投資を補完する位置づけで第三者機関が管理する。

デジタル・カナダ150 2.0

政府は2014年4月、39種のイニシアチブを含む国家デジタル戦略である「デジタル・カナダ150」を発表した。同戦略は、ブロードバンド網整備(Connecting Canadians)、国民保護(Protecting Canadians)、デジタル経済(Economic Opportunities)、電子政府(Digital Government)、コンテンツ振興(Canadian Content)の五つの原則に従って構成され、カナダ人の98%以上が5Mbps相当のブロードバンドに接続可能となるほか、安全なオンライン取引、プライバシーの保護、サイバーいじめ(cyberbullying)の回避等を実現することが目指された。2015年6月には「デジタル・カナダ150 2.0」が発表され、これまでの成果の概説と上記目的を達成するための新たな取組みが提示された。

基礎データ集

国の基礎データ

政体

立憲君主制

面積

997万610㎢

人口

3,622万人(2016年)

首都

オタワ

公用語

英語、フランス語

経済関連データ

通貨単位

1カナダ・ドル(CAD)=87.80円(2017年10月末)

会計年度

4月から1年間

GDP

1兆5,300億USD(2016年)

出所:ITU World Telecommunication/ICT Indicators Database

法律

通信 イノベーション・科学・経済開発省、カナダ・ラジオテレビ電気通信委員会
放送 イノベーション・科学・経済開発省、カナダ民族遺産省、カナダ・ラジオテレビ電気通信委員会

監督機関

通信 1993年電気通信法、1985年無線通信法 等
放送 1991年放送法
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