昭和61年版 通信白書(資料編)

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2 有線テレビジョン放送

(1)概要

 引込端子数が501以上の有線テレビジョン放送施設の設置については,郵政大臣の許可を要し,引込端子数が51以上の施設及び引込端子数が50以下の施設で自主放送を行うものは,業務開始の届出を要し,また,引込端子数が50以下の小規模施設でテレビジョン放送の同時再送信のみを行うものは,業務開始の届出を要せず有線電気通信法に基づく設備設置の届出を要する。

 

資料4-24 規模別有線テレビジョン放送施設数及び受信契約者数の推移

 

資料4-25 都道府県別有線テレビジョン放送施設数(60年度末現在)

 

(2)許可施設

 

資料4-26 有線テレビジョン放送許可施設許可件数等の推移

 

ア.施設の規模及び運営主体
 施設の規模の推移をみると,施設の大型化が進んでいる。現在,我が国において業務を行っている最大規模の施設は,引込端子数約5万5千のものであるが,許可施設であって現在,設置中のものにも設置完了時の引込端子数約4万9千という大規模なものがある。
 しかし,許可施設の約40%は引込端子数501から1,000までのものによって占められている。

 

資料4-27 規模・運営主体別有線テレビジョン放送許可施設数(60年度末現在)

 

イ.業務内容
 業務内容別にみると,その大部分はテレビジョン放送の同時再送信のみを行うものであるが,同時再送信に自主放送を併せ行うものも徐々に増加しつつある。
 現在,行われている自主放送番組の一般的な内容としては,地方公共団体や農業協同組合からの広報,地域社会のニュース,ショッピング情報,市町村議会中継,地域住民参加番組,テレビジョン放送番組の再放送等がある。

 

資料4-28 業務内容別有線テレビジョン放送許可施設数及び構成比の推移

 

 同時再送信業務を行う施設を目的別にみると,辺地難視聴及び都市受信障害の解消を目的とするものが多いが,番組の多様化を目的とするものもかなりである。また,最近の特徴として難視聴解消,番組多様化等の目的と併せて,住宅団地の美観を目的とするものが増えてきている。

 

資料4-29 同時再送信業務の目的別有線テレビジョン放送許可施設数及び構成比(60年度末現在)

 

ウ.料金
 有線テレビジョン放送の役務の料金としては,契約料(加入金)及び利用料(維持管理費)を徴収しているのが一般的であるが,営利事業として番組の多様化のための区域外再送信を行う施設に比較的高額な料金を徴収しているものがみられるのに対し,都市におけるいわゆる補償施設では,契約料は無料,利用料は無料又は比較的低額なのが一般的である。
 なお,会社形態で経営されている有線テレビジョン放送施設の最近の例をみると,契約料は5万円から6万円,利用料は2,000円から3,000円までのものが多くなっている。

 

資料4-30 有線テレビジョン放送許可施設の料金の状況

 

(3)届出施設

 

資料4-31 届出施設の現況(60年度末現在)

 

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