+の知識

著作権法改正で見直したい
身近な使い方

著作物は、著作者(=作者+制作にたずさわった人や会社)によって作られたもの。作った人たちの権利を守り、著作物を勝手に使わないようにする法律が著作権法です。権利を守ることにより、作品を作りやすい環境が生まれ、より多くの作品が楽しめるようになるのです。

技術や社会の変化を受け、著作物の利用をスムーズにするために改正※された新たな著作権法がすでに施行されています。スマホやネットを使うなら知っておきたい『改正著作権法』。「好きだから使いたい!」ではなく、「好きだから守りたい!」という意識を持ちたいものです。

※令和2年6月公布、同年10月および令和3年1月に施行

ダウンロードに注意!
『著作権法』を正しく知っておこう

01全ての海賊版のダウンロードが違法に

  • 音楽や映像に加え、雑誌や書籍ほか著作物全般に適用
  • 公開はもちろん、違法にアップロードされたものだと知りつつダウンロードするのも違法

たとえ私的利用であっても、無許可の配信サイト等からダウンロードすれば民事・刑事罰の対象になります。安易な利用は、犯罪者の広告収入を助けることに。ダウンロードするなら安全な正規版を!

違法な配信サイト(海賊版)を利用しないで! 違法な配信サイト(海賊版)を利用しないで!

02イラストや写真等の画像でも注意が必要

  • 無断掲載・アップロードされた画像は、私的利用であってもダメ
  • 壁紙用やアイコン用でも、勝手にロゴを消す等の改ざんをしない

フリー素材のように、二次利用や私的利用が許可されているものもあります。利用の条件を確認し、ルールに従って使いましょう。

03普段何気なくやっていることは、大丈夫?具体例で著作権を考えよう

Aプロフィール画像や待ち受け画像
プロフィール画像や待ち受け画像

スマホの待ち受けや壁紙などは「私的利用」。でも、ネットで共有されるビデオ会議の背景はアウト。プロフ画像は当然ネットで公開されるものなので、転用したいなら利用許可があるものを!

B歌ってみた、踊ってみた
歌ってみた、踊ってみた

JASRAC※1が管理する楽曲は利用が許諾されているサービス※2の中では使えますが、カラオケ音源には別の権利があるので権利侵害になることも。レコード会社等から許可を得た音源を使用する場合や弾き語り動画などは、大丈夫です。

Cゲーム実況をしたいなら、そのゲームの権利を持つ会社のWebサイトで確認してから!

観戦して楽しんだり、ゲームの攻略法を研究したり、どんなゲームかを知るためにのぞいたりさまざまな目的で多くの人に見られているゲーム実況。

ゲーム実況をしたいなら、そのゲームの権利を持つ会社のWebサイトで確認してから!

許諾した動画サービスでの配信ならOK、使い方の決まりを守ればOKなど、権利関係は複雑で難しく、ゲームにより異なります。また、特定の人に個別に許可しているケースも。誰かがやっているからOKと判断せず、必ず事前に確認を。

※1 日本音楽著作権協会の略称。演奏・放送・録音・ネット配信などにおける音楽の著作権を管理する団体。

※2 利用許諾契約を締結しているサービスは、こちら で確認できます(逐次更新されています)。

動画コンテンツ集