特集
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コロナ禍で見えてきた!?
ネットの使い方についてあらためて見直してみよう

2019年末からの新型コロナウイルス感染症流行により、新しい生活様式を意識した行動をとらざるをえなくなった私たち。「密閉」「密集」「密接」の、いわゆる“3密”を回避するため、「ステイホーム」や「ソーシャルディスタンス」を求められ、日常生活がガラリと変わりました。

コロナ禍は、インターネットが担う役割をも変え、急拡大させました。学びに、暮らしに、趣味や娯楽に‥‥この数年で大きく様変わりしたネットの使い方について、流れに身を任せるだけでなく、さまざまな角度から一度じっくりと考えてみませんか?

メリットや気をつけたいことは、アプリやサービスによって違う

人が集まることや、リアルなコミュニケーションが難しいタイミングも多く、非対面でできるオンライン○○・リモート○○をはじめ、利用頻度が上がったものや新たな利用方法がどんどん増えています。以下に一例を挙げましたので、それぞれの特徴や利用の際の注意点などを話し合ってみましょう

学び
オンライン授業
オンラインセミナー
オンラインレッスン
オンタイン家庭教師
オンライン指導
会話
SNS チャット
メッセージアプリ
ビデオ通話
買い物
ネット通販 フリマ
ネットスーパー
電子決済
情報収集
ニュースサイト
検索サービス
SNS
趣味・娯楽
オンラインゲーム
動画 見逃し配信
ライブ配信 電子コミック
VRスポーツ観戦
バーチャル旅行
(オンラインツアー)
食生活

ネットで注文
・デリバリー
・テイクアウト
オンライン食事会
孤食/黙食

※1人で黙って食べるため、動画などのネットの画面を見ながら食事をする人が増えたようです。

その他
オンライン診療
オンライン面接
リモートワーク
(テレワーク)
オンライン会議
リモート研修

超高速+大容量の5Gの普及につれ、アプリやサービスはますます便利になっています。
でも、利用の際の注意点はまちまちです。どんなことに気をつけ、どんな設定で使えば安全なのか、さまざまな視点から見つめてじっくり考察してみることをお勧めします

“情報のかたより” “ニセ情報” “匿名性” “デジタルタトゥー” etc…
ネットの特性や利用者の心理などを踏まえ多角的に考察
  • 個々の感覚や使い方に合わせて、得られる情報がどんどんカスタマイズされていく
  • 自分の好みや見たい情報以外がはじかれてしまう「フィルターバブル」、似たような意見で考えが増幅されてしまう「エコーチェンバー」という現象も生じる
  • 目にする情報の中には、誤った情報やニセ情報(フェイク情報・動画)が混じっている

画面に表示される情報が正しいとは限らない!

みなさんは、知っていますか?

興味のある記事を読んだり、気になるワードで検索したり──ネットを使えば使うほど、個人の趣味嗜好に合う情報・報道・コメント・広告が目立つようにどんどんカスタマイズされていきます。たとえば…

  • 検索したワードと類似するようなものが関連情報や広告として表示される
  • SNSで「いいね」や「フォロー」をすると似たようなものがオススメとして挙がってくる

目にする情報がかたよることから、「自分は正しい」「自分の考えは常識」という感覚が強くなりがち。

結果、正義感を盾に過剰な攻撃投稿をする人もいますが、言葉の暴力や制裁に加担しないで!

さらに、情報そのものが誤っていることや意図的に作られたウソの情報であることも。目にした情報をうのみにせず、単に数の多さで判断せず、多角的に確認することが大変重要です。いろんな情報を積極的にチェックしましょう!

チェック方法
  • 他の情報と比べてみる ネット検索し、複数の情報を読み比べましょう。 本や新聞など、ネット以外で調べるのもお勧めです。
  • 情報の発信元を確かめる 発信元が明らかであっても、信頼できる人なのか、 信頼できるWebサイトなのかを確認しましょう。
  • いつ頃書かれたものか確かめる 元の情報が古いものだった場合、現在とは状況が異なるかもしれないので注意しましょう。
  • 一次情報を確かめる その情報が引用や伝聞だった場合は、元になった オリジナルの情報源を探して確かめてみましょう。

匿名は隠れ蓑にはならない

ネットの匿名性はもはや有名無実。個人が特定されて逮捕に至るような現状からも理解できますよね?!
一時の感情や流れに任せず、ほんの一瞬でいいので、毎回立ち止まって 「それ、実名でも投稿する?」と自問自答するクセをつけましょう。

デジタルタトゥーの軽視は禁物

ネットに刻まれた情報をなかったことにするのはほぼ不可能。バズったり炎上したりしなくても、進学・就職等に響いた人が!!
送信をタップした瞬間、文章も画像も動画も一瞬でアップされてしまう時代。人生の岐路で後悔しないためにも、SNSデビューと同時に気をつけるよう心がけましょう。

lightbulb 考えるためのヒント
ネットの特性はもちろん、個々のアプリやサービスの特性を探り、「どんな利用者」 が 「どんな環境」 で 「どのように使うか」 を想像しながら考察!

  • オンライン○○中、家族に話しかけられて焦った、ミュートにしてつぶやいたことが隣の子のマイクで筒抜けに
    subdirectory_arrow_right家族に「これからオンライン○○だから」と声をかける、授業中などは自分以外のマイクにも注意する
  • デリバリーサービスに実名と住所と電話番号を登録して注文したら、その時の配達員からのストーカー被害に
    subdirectory_arrow_right個人契約の配達員に個人情報が直接わたってしまうサービスは、登録内容や受け取り方を工夫する
  • 見逃し配信の終了時間が迫っていたため自転車を運転しながら見ていたら、歩行者と衝突して損害賠償に
    subdirectory_arrow_rightながらスマホはとても危険!たとえ地図情報でも、見る必要がある場合は安全な場所に止まってから

という感じで、いろいろ想像し、考えを巡らせてみましょう。アプリやサービスごとに、メリットと共に気をつけたい点が見えてくるはずです。そして、それぞれのアプリやサービスに、見つけたリスクを回避してくれるような機能があれば個別にしっかり設定しておきましょう。機能が追加されることもあるので、時折見直すことが大切です。

新しいアプリやサービス、新たな使い方は、これからも増え続けていきます。
じっくりと考え、設定を上手に活用し、安全&健全に使いこなしましょう!

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