【金本分科会長】 それでは、時間になりましたので、ただいまから政策評価・独立行政法人評価委員会を開会させていただきます。
本日は、岡委員長が所用のために欠席でございます。したがいまして、本日の議事進行は、岡委員長から代理を仰せつかりました私が務めさせていただきます。
今日は、15時45分から50分まで、御多忙の中、原口総務大臣が御出席される予定でございます。あと、階政務官にも御出席いただいております。渡辺副大臣も後ほど御出席される予定でございます。
まず、階政務官にごあいさつをお願いできればと思います。よろしくお願いいたします。
【階政務官】 どうも皆さん、お疲れさまでございます。
本日のこの委員会では、重要政策であります「地震対策のうち建築物の耐震化及び地震保険」及び「医師確保対策」の評価の結果等について、答申がなされるというふうに伺っております。事前に私もこの答申の案文を見せていただきましたけれども、驚がくする御意見が書かれておりました。まさに医師確保についても、やみ夜に鉄砲を撃っているといいますか、どこに医師が偏在しているのかはっきりしないまま医師確保対策をしているということは、本当に今までの政策の決定過程が、いかにいい加減なものであったかということをつくづく感じさせられた次第でございます。
皆様の活動の成果により、徐々にこういう行政の政策の矛盾が示されてきたことは、本当にありがたいことだと思っております。是非今後とも皆様には、この私どもの新しい政権に対して、貴重な御意見の御提示をお願いしたいと思います。
どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
【金本分科会長】 どうもありがとうございました。
(渡辺副大臣入室)
【金本分科会長】 渡辺副大臣がお見えになりましたので、一言ごあいさつをお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
【渡辺副大臣】 それでは、皆様方、この度は大変お世話になり、また多々御労苦をいただきまして、心から感謝を申し上げます。ありがとうございます。まさに皆様方の御尽力のおかげで、本日こうしてこの会を開くことができました。
まず冒頭、原口大臣が公務のために後に参ることをおわび申し上げたいと思います。
政策評価制度の抜本的な機能強化が求められる中で、行政評価局は積極的に各省に物を言うことが肝要であると、そのように我々は位置付けております。この皆様方の様々な検証の結果を、是非これからの行政運営の中で、各省に非常に重く受けとめていただくことを、我々としては強く求めるところでございます。
そのような中で、今回の答申が安心・安全の基盤となる政策に、根本的な課題を提起いたしました。担当の副大臣として、政策評価制度の更なる機能の強化に尽力をしてまいりたいと思います。委員各位の御尽力に重ねて御礼申し上げまして、引き続き御協力いただくことをお願い申し上げます。
本日は、どうも御苦労さまでございます。ありがとうございます。
【金本分科会長】 副大臣、どうもありがとうございました。
それでは、議事に入らせていただきます。本日は、重要政策(「地震対策のうち建築物の耐震化及び地震保険」及び「医師確保対策」)、この2つの評価の結果等につきまして、答申として取りまとめる所存でございます。
まず、事務局のほうから、答申案について資料に沿って御説明をお願いいたします。
【松林政策評価官】 説明させていただきます。資料2といたしまして、答申本体、それから資料3といたしまして、答申のポイントをお配りいたしております。御覧いただければと思います。
本答申を取りまとめるに当たりましては、委員の先生方には、1年間にわたり熱心に御審議をいただきました。評価設計の段階から、関係各省のヒアリング、それから意見交換を実施しました。また、積極的に取り組んでおります地方の市長をはじめとする関係者からヒアリングを行っていただきました。さらに、公式の委員会の場以外でも、先生方にお越しいただき、評価の実施に当たって関係府省との意見交換を数多く重ねていただきました。先生方には、お忙しい中、大変ありがとうございました。
内容でございますが、医師確保対策におきましては、大きなポイントといたしまして、医師数の不足や地域・診療科別の偏在が問題視される中で、医師不足のための諸政策を推進しながら、そうした医師不足、偏在の実態が把握、分析されていないということが明らかになりました。
地震対策につきましては、阪神・淡路大震災後、15年が経過しようとしている中で、地震対策の根幹となる耐震化、それから地震保険の普及が進まず、各政策を進めるに当たって、基本的なデータとなる属性別の普及度の実態や普及の進まない原因について十分に把握、分析されていないということが明らかになりました。
以上のような問題点を踏まえまして、評価上の諸課題について御指摘をいただいております。どうぞ御確認いただければと存じます。
以上でございます。
【金本分科会長】 どうもありがとうございました。
特に御発言があればお願いをしたいと思いますが、よろしゅうございますでしょうか。
それでは、お諮りをさせていただきます。「重要政策(「地震対策のうち建築物の耐震化及び地震保険」及び「医師確保対策」)の評価の結果等について」につきましては、原案のとおり決定をして答申とさせていただくことについて、御異議はございませんでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
【金本分科会長】 どうもありがとうございます。欠席委員の多くからも御賛同をいただいているところでございます。
それでは、原案のとおり、答申とさせていただきたいと思います。どうもありがとうございました。
ここで、報道関係者が入室いたしますので、しばらくお待ちいただければと思います。
(報道関係者入室)
(原口大臣入室)
【金本分科会長】 当委員会は、原口総務大臣から諮問のありました「地震対策のうち建築物の耐震化及び地震保険」及び「医師確保対策」につきまして、関係省が実施した評価について審議を行い、当委員会の認識した課題を取りまとめましたので、原口総務大臣に対しまして、ここに答申をさせていただきます。
(答申書手交)
【金本分科会長】 ここで、原口総務大臣より、一言ごあいさつをいただきたいと思います。原口総務大臣、よろしくお願いいたします。
【原口大臣】 皆さん、こんにちは。総務大臣の原口一博でございます。ただいまの答申に対し、一言御礼のごあいさつを申し上げます。
岡委員長を始め、委員の皆様には、大変御熱心に御審議をくださいまして、今お話がございました建築物の耐震化と地震保険、それから医師確保対策について御答申をいただきました。
この2つは、国民の安心・安全の基盤となる極めて大切な政策のテーマでございます。今回の答申では、関係府省の評価について、今後の政策の在り方を検討していく上で、大変大事な基本的なデータが十分に把握されていないなど、そういう問題点を示してくださいました。
「A problem well stated is a problem half solved」という言葉があります。問題設定をきっちり行うためには、基本的なデータが何といっても大事でございます。私としましては、関係各省が指摘された諸課題を踏まえて、来年度以降の政策評価を実施するとともに、その結果を政策に適切に反映していくよう、答申の内容を関係の大臣に通知することとしております。あわせて、総務省において適時にフォローアップをすることとしたいと思います。
また、このような課題については、内閣全体の問題として受けとめて、明日の閣議後の閣僚懇談会において、私から答申を踏まえた発言をさせていただきたいと思います。
最後に、岡委員長、金本政策評価分科会長を始め、委員の皆様方のこれまでの御尽力に対し、心から御礼を申し上げるとともに、今後とも引き続き御指導、御協力をお願い申し上げまして、総務大臣としてのあいさつとさせていただきます。本当にありがとうございました。
【金本分科会長】 ありがとうございました。
公務の御都合により、原口総務大臣におかれましては、ここで退席となります。どうもありがとうございました。
【原口大臣】 本当にありがとうございました。
(原口大臣退室)
【金本分科会長】 本日の答申に当たりまして、お手元にお配りしておりますが、委員長及び政策評価分科会長の連名によります談話を発表したいと思います。
また、答申において指摘した課題につきましては、今後、関係省において、評価や政策に適切に反映されるようフォローアップを行うことが重要であります。事務局におかれましては、今後、適切なタイミングで反映状況についてのフォローアップを実施していただくようお願いを申し上げます。
以上をもちまして、政策評価・独立行政法人評価委員会を終了させていただきます。
本日は、御多忙の中、御出席をいただきまして大変ありがとうございました。
了