会議経過
(1) 最近の政策評価の動向について、事務局から説明の後、質疑応答が行われた。意見等の概要は以下のとおり。
○ 政策評価は、網羅的に実施する段階から、重点化して質を高めていく段階にある。その意味で認定関連活動は非常に重要であり、積極的に取り組むことが必要である。
○ 認定関連活動は、網羅的に各府省の政策評価をカバーしているのか。他にもおかしな政策評価はあるのではないか
○ 認定関連活動の話ではないのだろうが、個々の政策評価にとどまらず、公共事業のマニュアルについて、そのフレームの妥当性を検証できないか。
○ 継続事業の評価は、 1)事業継続の妥当性を評価する残事業の評価、 2)事業を開始した当時の判断の妥当性を評価する事業全体の評価がある。
○ 評価がおかしいという指摘にとどまらず、政策をどのように進めていくべきかという指摘まで行う必要があるのではないか。
○ 審査の指摘を府省別に現状と課題を整理することは、よい。さらに、府省において共通して採用することが望ましい評価のやり方を整理し、各府省で共有されることが評価の改善には重要である。
(2) 平成18年度行政評価等プログラムにおける政策評価テーマ等について、事務局から説明の後、質疑応答が行われた。意見等の概要は以下のとおり。
○ 医療のIT化については、財政構造改革においても重要な要素になるので、安全な社会の実現という観点のみならず、医療費の中長期的なコスト縮減という観点からも考えて欲しい。
○ 「政策群」以外のテーマへの取組も必要である。
○ 自然再生の推進については、NPOや地域住民参加型のスキームの活用ということに重点をおき、将来の教訓となるような評価を行うべき。
○ PFI事業のように、評価の対象範囲が広いため、長期的に継続して評価を行わなければならないものはどのように対処するのか。
○ 若年・長期失業者の就業拡大などは、各種の統計データによって数値が異なっている。このことを評価の基準となる指標設定に際して十分配慮すべき。
○ 近年の配偶者からの暴力による犯罪件数の増加というのは、従来から発生していたものが顕在化してきたもの。評価を行う場合のスタンスの違いにもなるので留意してほしい。
○ 外国人が快適に観光できる環境の整備は、政策の名称と内容が一致しているのか。ビジットジャパンキャンペーンなどで示されている指標もうまく活用して短期に評価に取り組んで欲しい。
○ 政策群を取り上げる場合、個別の分野ごとの効果の発現状況をみるだけではなく、政策群というスキームそのものについてもみていく必要がある。
○ 行政評価局が実施した政策評価等の結果について、その結果が具体的にアウトカムにつながっているかどうかを検証することが必要ではないか。
○ 医療のIT化については、技術革新に対応して、様々な観点から捉え、陳腐化した内容とならないよう評価のタイミングが重要である。
(3) 事務局より今後のスケジュールについて説明が行われ、次回は3月下旬を目途に開催することとされた。