会議資料・開催案内等


平成16年度第1回(通算第3回)過疎問題懇談会の議事概要について


1 .当懇談会の趣旨
 過疎地域の自立促進に関する総合的かつ基本的な施策のあり方について、広く学識経験を有する者の意見の交換等を行うものである。

2 .日時 平成16年4月22日(木) 14時00分〜16時20分

3 .場所 虎ノ門パストラル

4 .出席者(敬称略)
(座長) 阿部 統 (東京工業大学名誉教授)
(委員,五十音順) 安藤 周治 (中国・地域づくり交流会副会長)
  川島 正英 (株式会社地域活性化研究所代表)
  五代 利矢子 (評論家、オフィス・ゴダイ代表)
  宮口 とし (早稲田大学教育学部教授)
  役重 真喜子 (岩手県和賀郡東和町教育次長)

(総務省) 田中 正昭 大臣官房審議官(地域振興担当)
  松ア 茂 自治行政局過疎対策室長

(過疎連) 安田 達男 全国過疎地域自立促進連盟 専務理事

5 .議事概要
1)平成16年度当懇談会の趣旨
 これからの過疎地域の役割と過疎対策の意義及び新たな過疎対策の方向等、新しい過疎対策の具体的方策について広く学識経験者の意見交換等を行い、「今後の過疎対策について−後期5カ年計画の推進に向けて(仮)」として取りまとめ、平成17年度から始まる後期計画等策定に反映させようとするもの。

2)説明事項等
 鳥取県企画部自立推進戦略課の岡ア課長から、中山間地域における地域づくりの取組みについて報告を受けた後、意見交換を行った。

●岡ア課長による報告概要
○  鳥取県における過疎中山間地対策の基本的な考え方について
      −地元の自主的な発想が重要
○  中山間地域活性化交付金について
      −一律補助を廃止、市町村の発想と事業を競合させる
○  対策の効果と評価について
      −住民・県市町村職員の意識と意欲が大きく変わった
○  鳥取ルネッサンスの推進について
      −意識改革への啓発と「鳥取自立塾」

3)意見交換概要

<過疎地域の自立とは。現状把握>
  人口減、財政難といった被害者意識が選考し、人間とは基本的にどういうものなのかという普遍的な理解、いわば「人間の価値」に対する理解が足りないために常識的な対応におろしがちな行政の姿勢が課題。
  自立とは、人々の生活を多様化し、充足感を与えることにより、地域イメージの向上と住民の意欲の向上を図ることである。
  地域の活動や情報を外に知らせる楽しみ、そして、外では何をやっているのかを自ら知る喜びを求めることが自立化の促進には重要である。
  都市の住民が憧れをいだいている地域の潜在的な有形無形の「財産」を認識発見して新しい視点から再評価していくことが地域の充足感を満たす。
  価値観の転換とともにスローライフ的な視点からの評価が今後ますます重要になろう。

<地域社会の担い手、人材育成>
  地域の運営には、人手がかかる。今後の過疎対策においては、こういう役割を支える人手を確保する「担い手」となる視点が必要。
  一人の人に仕事が集まるという従来型の組織ではなく、一人一人が分担して地域の運営にかかわれる仕組みづくりとともに、組織の統廃合による「合理化」も必要である。
  産業も含めて、縦割りにならないように、いろいろな活動を総合的な見地から生かして、価値をふくらませていくことができる「コーディネーター的人材」を育成することが重要である。
  団塊の世代のリタイア組を中心に、シニアボランティアとして、その経験と知識を地域に返していくような新しい仕組みと活動の場(国内版JICAやODAのようなもの)をNPO等と共同してつくっていくのも考えるべきではないか。

<教育・少子化等>
  都会の子どもたちが地域間交流により海や土に接することで、子どもたちにロマンや夢が育つ。そういう意味では、過疎地は最高の教室であり、教育的な価値が高い。国の施策としてもっと強く奨めるべきと思う。
  学校の統廃合等に端的に示されている過疎地の少子化問題や高齢化問題は、将来的に日本全体の課題となるとも考えられる。過疎地は、フロントランナーとして、対応の知恵と方策を全国に発信できる経験と情報をもっているのではないか。

<ソフト事業>
  過疎対策として、ハード施策の実績はある程度の水準に達しているが、ソフト施策が非常に遅れているという認識を持っている。ソフト事業に対する支援の検討を国、県に求めたい。

<過疎地域のとらえかた、中長期的展望>
  今後、市町村合併で市の規模が大きくなり、その中で僻地や過疎地域に対する対策が十分に行われるかどうかといった微妙な状況も生まれてくることも考えられる。地域をどういう単位でとらえて施策を展開するのかという視点の検討も必要になろう。
  市町村の区域全体を過疎地域ととらえる仕組みや基準そのものを見直さなければならなくなるのではないか。


お問い合わせ先

総務省自治行政局過疎対策室
担当:浅本補佐、三上係長

電話 03-5253-5536(直通)



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