会議資料・開催案内等



情報通信審議会情報通信技術分科会ITU-T部会
伝達網・品質委員会(第36回)議事概要


  1. 日時 平成20年4月21日(月) 1000分〜1200

  2. 場所 総務省低層棟1階 総務省第1会議室

  3. 出席者(敬称略)

    専門委員   
         三谷 政昭(主査)、岡村 治男、久保田 文人、辻 弘美、冨田 茂、前田 洋一、丹康雄

    関係者   
         熱田 昭、荒川 暢也、五十嵐 敦、上田 雅巳、小山田 公之、川口 銀河、加部 隆久、北脇 信彦、高橋 利光、高橋 玲、高橋 英司、田中 稔徳、 松本 孝純、三浦 望、山岸 和久、笠 史郎、中村 信之

    事務局   
         事務局 杉野(通信規格課企画官)、瘟Y(同課課長補佐)、瀬田(同課国際標準係)

    (注)関係者はITU−Tセクターメンバー等

  4. 議事概要
     会合出席予定者よりSG12会合(2008年5月22日〜5月30日)の対処及び寄書について説明があり、SG12会合に寄書2件を提出することが適当である旨の結論となった。主な対処方針及び質疑応答は以下のとおりである。

    課題1への対処方針
    >> 次会期(2009−2012年)に向けた課題の整理が検討される予定。日本は、前回会合の合意内容を支持する。
      (質問) SGで扱われていたQoSに関する課題を、SG12へ移管することについて、これまで議論はあったのか?
      (回答) 基本的には、映像品質については、SG9で、音声品質については、SG12で扱われている。しかし、現在、音声に特化しないマルチメディアの品質については、SG12で検討し、SG9SG12のラポータ会合にて情報交換を行っている。担当のSGについて明確に決めるべきといった意見は特に出ていない。
      (事務局) 本年10月におこなわれるWTSA08に向け、SG12のメンバの方が、どのようなご意見を持っているのか、聞いて頂けないだろうか。
      (回答) 了解。


    課題7への対処方針
     
    >> 広帯域音声コーデックの主観品質評価技術の動向を把握する。

    課題8への対処方針
     
    >> 広帯域符号化歪指標(Ie,wb)を主観・客観評価により導出する方法の審議動向を把握する。

    課題9への対処方針
     
    >> 音声,映像に対する知覚に基づく客観測定技術を扱う課題であり,P.862“PESQ”のスコープを拡張した新勧告P.OLQAの審議の動向を把握する。

    課題14への対処方針
     
    >> 映像配信サービスのインサービス品質管理に用いる品質推定モデルの入出力パラメータを提案する寄書を1件提出する。その他の議題については、動向把握。

    課題20への対処方針
     
    >> IP電話の総合通話品質評価法として適用可能なP.CQO(会話音声品質の客観評価)の寄書を1件提出。その他の議題については、動向把握する。

    課題11への対処方針
     
    >> キャリア間でのQoSフロー識別に関するY.IPflowInt勧告草案の審議動向を把握する。

    課題13への対処方針
     
    >> Q.OMVAS(映像配信サービスの品質設計法)の標準化スケジュールと技術評価手順が議論される予定なので、審議動向を把握する。
    >> IPTV_QMA(IPTVサービスの品質管理及び保証法)において,End-Endの品質保証のためのアプリケーションレイヤでのフレームワークの動向を把握する。
    >> IPTVのQoE要求条件(G.IPTV_QoE)の審議動向を把握する。
     
    (質問)Q.OMVASの標準化スケジュールについては、既に決まっているか?
    (回答)3月に中国で行われたラポータ会合にて、スケジュールのドラフトを作成した。今SG会合では、本ドラフトを元に審議を継続する。2009年を目途に、標準化を目指している。

    課題17への対処方針
     
    >> Y.Ipmulti(IPマルチキャストの性能指標)及び、Y.1541(IP性能目標値)のクラス6,7(暫定的な低損失率クラス)の扱いについて審議予定。動向を把握する。
     
    (質問)Y.1541のクラス6,7の扱いは、IPTVを対象としているのか?
    (回答)Y.1541は、用途を特定せず、IP性能の許容値のセットを規定している勧告であるが、主な用途としては、IPTVISDLのエミュレーション、高速データ通信の3つが考えられる。IPTVについては要求条件の変化によりターゲットから外れてきている模様である。(質問)Y.1541のクラス6,7は、FG−IPTVから提案されたものか?
    (回答)FG−IPTVよりも前にBTから提案されたと聞いている。

    課題19への対処方針
     
    >> 今会合では、審議の予定がないため、静観。
     
    (質問)ラポータが空席のようだが、来会期は引き続き検討されるのか。
    (回答)課題としての重要性は、認められているが、急遽ラポータの都合で空席となっている。基本方針としては、残すことになっている。

  5. 今後の委員会日程等

      次回委員会はSG12会合の結果の結果報告を行う。平成20年6月下旬の開催を予定しており、詳細については主査と相談の上、別途連絡することとなった。
以上


 本件に関する連絡先
情報通信政策局通信規格課国際標準係
(電話 03−5253−5762



ページトップへ戻る