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報道資料

平成27年2月25日

聴覚障害者支援アプリ「こえとら」を機能拡充

 今般、独立行政法人情報通信研究機構(以下「NICT」という。理事長:坂内 正夫)、株式会社フィート(代表取締役:小林 照二)及び電気通信事業者が連携し、聴覚障害者支援アプリ「こえとら」にネットワークを介した通信機能等を加え、Android端末でも利用できるように機能が拡充されました。

 本日、このアプリが公開されましたのでお知らせします。

1 概要

 「こえとら」は、NICTの高精度音声認識技術及び高品質音声合成技術を用いて開発されたもので、聴覚障害者が健聴者等との間で、文字と音声を互いに変換し合うことで円滑なコミュニケーションができるよう支援するアプリです。平成25年6月からNICTによりiOSアプリとして提供が開始され、その後も利用者からの意見をもとに改良が行われてきました。
 この度、「こえとら」に、離れている人同士でもネットワークを介して通信する機能等が加わり、また、Android端末でも利用できるように改良が行われました。これにより、多くのスマートフォンで、「こえとら」が利用できるようになりました。
 「こえとら」は、電気通信分野における障害者支援を目的として、株式会社NTTドコモ、KDDI株式会社、ソフトバンクモバイル株式会社、東日本電信電話株式会社及び西日本電信電話株式会社の協賛により、サーバの運用保守が無償で行われています。また、本年1月にNICTから株式会社フィートに技術移転され、各OSのアプリストア(App Store又はGoogle Play)において無償で提供されています。

2 「こえとら」の主な特長

  • 聴覚障害者が入力した文字を音声で再生するとともに、健聴者が入力した音声を文字で表示することで、両者の円滑なコミュニケーションを支援。
  • よく使う文が定型文として登録されており、さらに、利用者自身がよく使う文を追加登録することにより、文字の入力をより簡単に行うことが可能。(絵や地図などを使って情報を提示可能。)
  • 従来のiOSに加えAndroidにも対応。[新機能]
  • ネットワークを介して複数の端末を接続して通信することが可能。[新機能](iOS版は近日提供開始予定
     ※近日提供開始予定の機能のバージョンアップについては、サポートページ及び各ストアからの通知等によるお知らせがございます。(ネットワークを介さないAndroid版についても同様。)
アプリの取得方法 App Store又はGoogle Playで「こえとら」を検索して、ダウンロードしてください。インストール後の操作方法については、以下のサポートページを御覧ください。
対応OS iOS 6.0以上又はAndroid 4.0以上
サポートページ

http://www.koetra.jp/

<利用イメージ>

聴覚障害者と健聴者等が、文字と音声を変換し合うことでコミュニケーションが可能。

(1)端末に文字を入力(聴覚障害者) (2)文字を音声に変換 (3)端末から音声で再生(健聴者等) (4)端末に音声で入力(健聴者等) (5)端末に文字で表示(聴覚障害者)
<使い方の例 1>
障害者は文字で質問を入力→健聴者はその答えを音声で入力→音声が文字に変換され画面に表示
<使い方の例 2>
聴覚障害は文字や定型文で質問を入力→健聴者は地図で場所を示す 聴覚障害者は文字や定型文で質問を入力→健聴者は手書きで情報を伝える
<その他の機能>
定型文の登録と利用(定型文をカテゴリー別に分けて登録) 複数端末間のチャット通信
連絡先
総合通信基盤局電気通信事業部
電気通信技術システム課
(担当:寺岡課長補佐、山本係長、佐々木官)
電話:03-5253-5858
FAX:03-5253-5863
E-mail:kikaku_tyousei_atmark_ml.soumu.go.jp

(注)迷惑メール防止のため、メールアドレスの一部を変えています。
「_atmark_」を「@」に置き換えてください。

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