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報道資料

平成27年11月13日

「平成27年度 青少年のインターネット・リテラシー指標等」の公表

 総務省では、青少年のインターネット・リテラシーに関する実態調査を実施し、結果概要を「平成27年度 青少年のインターネット・リテラシー指標等」として取りまとめましたので、公表します。

1 経緯・目的

 総務省では、インターネット・リテラシー向上施策の重要性に鑑み、同施策を効果的に進めていくために、平成23年度に青少年のインターネット・リテラシーを可視化するテスト(注1)を開発し、平成24年度より全国の高等学校1年生相当を対象に実施してきました。

 本年度は問題を一部改修し(注2)、また対象校・人数を大幅に増やした上で(注3)、インターネット等の利用状況に関するアンケートと共に青少年のインターネット・リテラシーを測るテストを実施しました。

 この結果を集計・分析し、「平成27年度 青少年のインターネット・リテラシー指標等」として別添PDFのとおり取りまとめました。

 
注1:「青少年がインターネットを安全に安心して活用するためのリテラシー指標」=ILAS(Internet Literacy Assessment indicator for Students)。インターネット・リテラシーの中でも、特に、インターネット上の危険・脅威への対応能力やモラルに配慮しつつ、的確な情報を判断するために必要な能力を、3つの大分類、7つの中分類に整理し、それぞれに対応する多肢選択式問題を作成。数値化することにより、各能力を可視化した。
 
注2:49問中9問を改修
 
注3:本年度は約13,700名・75校を対象に実施(昨年度は約3,700名・22校)

2 調査結果のポイント

  • ○本年度の全問正答率は69.7%。前年度と同一問題・参加校で比較すると、本年度正答率は71.0%と昨年度正答率(70.5%)をやや上回った。
  • ○スマートフォンの1日の平均利用時間は、平日1〜2時間、休日2〜3時間が最も多い。また平日は58.5%、休日は78.2%の青少年が1日に2時間以上利用する等、他の通信機器と比べて利用時間が長い。
  • ○約半数の青少年は一度も会ったことのないSNS上だけの友人がおり、11人以上いると答えた青少年は18.1%に及ぶ。また、SNS上だけの友人の平均数は男子よりも女子の方が多い。
  • ○フィルタリングサービスについては、72.3%の青少年が有用であると考え、また78.3%が必要性を認識しているが、利用率は49.3%となっている。
  • ○約半数の青少年はスマートフォンやSNS利用に関する家庭のルールがあり、ルールのある青少年のフィルタリング利用率は56.9%であるのに対し、ルールがない青少年の利用率は41.6%と低い。
  • ○インターネットを使い始めた時に、その使い方を「保護者」に教わった青少年のリテラシーが高いため、家庭等においてインターネットの使い方を教える環境づくりが重要。
  • ○スマートフォンやSNS利用に関する家庭のルールがある青少年のリテラシーが比較的高いため、正しいリスク認識や家庭での話し合い・ルールづくりの促進、フィルタリングの意義等に対する保護者の意識の向上等が重要。
  • ○フィルタリングの意義について理解している青少年や、フィルタリングを利用している青少年のリテラシーが高いため、フィルタリングの必要性、意義等を青少年自らが考える機会を設けることが重要。
連絡先
総合通信基盤局電気通信事業部消費者行政課
  (担当:鈴木課長補佐、相良官)
電話:03-5253-5111(代表) 5843(直通)
FAX:03-5253-5948

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