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報道資料

平成30年4月20日

「平成29年度 青少年のインターネット・リテラシー指標等」の公表

 総務省では、青少年のインターネット・リテラシーに関する実態調査を実施し、結果概要を「平成29年度 青少年のインターネット・リテラシー指標等」として取りまとめましたので、公表します。

1. 経緯・目的

 総務省では、インターネット・リテラシー向上施策の重要性に鑑み、同施策を効果的に進めていくために、平成23年度に青少年のインターネット・リテラシーを可視化するテスト(注1)を開発し、平成24年度より全国の高等学校1年生相当を対象に実施してきました。
本年度は対象校・人数を大幅に増やした上で(注2)、インターネット等の利用状況に関するアンケートと共に青少年のインターネット・リテラシーを測るテストを実施しました。
 この結果を集計・分析し、「平成29年度 青少年のインターネット・リテラシー指標等」として別添PDFのとおり取りまとめました。

注1:「青少年がインターネットを安全に安心して活用するためのリテラシー指標」=ILAS(Internet Literacy Assessment indicator for Students)。インターネット・リテラシーの中でも、特に、インターネット上の危険・脅威への対応能力やモラルに配慮しつつ、的確な情報を判断するために必要な能力を、3つの大分類、7つの中分類に整理し、それぞれに対応する多肢選択式問題を作成。数値化することにより、各能力を可視化した。

注2:本年度は約17,200名・95校を対象に実施。(昨年度は約14,800名・89校)

2. 調査結果のポイント

○本年度の全問正答率は68.8%と平成28年度正答率67.2%をやや上回った。

○青少年の96.2%がインターネット接続機器としてスマートフォンを保有しており、青少年の91.7%がインターネットに接続する際、最もよく利用する機器としてスマートフォンを挙げている。

○1日当たりの平均利用時間は、スマートフォンの2〜3時間の利用が最も多く、他の機器に比べ利用時間が長い。

○青少年の67.9%がフィルタリングを認知しており、フィルタリングを認知している青少年の52.3%がフィルタリングを利用している。

○青少年の72%がフィルタリングを肯定的に捉えており、フィルタリングを肯定的に捉えている青少年のうち、50.7%の青少年がフィルタリングを利用している。

○インターネットの利用について学校でのルール、家庭でのルールがある青少年の方が、ルールがない青少年に比べフィルタリング利用率が高い。

○青少年が利用しているSNSは、主にメッセージサービスを目的とするサービスが最も多く、フィルタリングを認知し、かつSNSを利用している青少年の約4割がフィルタリングを利用している。
 
連絡先
総合通信基盤局電気通信事業部消費者行政第一課
(担当:佐藤課長補佐、本村係長、高木官)
電話:03-5253-5111(代表)5867(直通)
FAX:03-5253-5948
 

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